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助六寿司の名前の由来は歌舞伎からきています。
西暦2022年11月29日(火)
旧暦霜月六日
小雪
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
助六寿司を食べて、歌舞伎の助六(由緣江戸桜)を観ることがちょっとした夢でしたが、
昨日ようやくかなえることができました。
海苔巻き(巻寿司)とお稲荷さん(稲荷寿司)がセットになっている『助六寿司』
今ではコンビニやスーパーなどでもよく見かける、定番のお弁当です。
この『助六寿司』の『助六』
歌舞伎をご覧になる方には馴染みがあると思いますが、
『助六寿司』の『助六』は、歌舞伎の『助六(由緣江戸桜)』からきています。
歌舞伎十八番のひとつの
『助六由緣江戸桜』すけろくゆかりのえどざくら)
通称『助六』は、
十三代目市川團十郎白猿襲名披露公演で唯一、十一月と十二月2ヶ月連続で、
公演される演目です。
主人公の『助六』は実は曽我五郎は、源氏の宝刀『友切丸』を探すため、
遊郭吉原でケンカを仕掛けては、刀を抜かせようとしています。
その『助六』と恋仲である最上級の遊女の名前が『揚巻』(あげまき)
揚巻をなんとか自分の方に振り向かせたい意休という男がその『友切丸』を持っている。
それに気づいた『助六』が『揚巻』の助けを借りて、
刀を取り戻そうとする物語。
『助六寿司』の名前の由来は、主人公の助六の恋人の『揚巻』からきているという説。
稲荷寿司の油揚げの『あげ』と巻き寿司の『まき』で『あげまき』となるところから、
稲荷寿司と巻き寿司の入った折りを『揚巻』が登場する『助六』にちなんで『助六寿司』と呼ぶようになったと、、
もう一つの説は、
主人公の『助六』が紫のハチマキを頭に巻いているところから、助六を『巻き寿司』に見立て、
揚巻を、油揚げを使った『稲荷寿司』に見立てているとも言われているようです。
いずれにしても、『助六寿司』観劇の合間に食べるのにはとても食べやすいので、
『助六由緣江戸桜』以外の演目の時にも食べてもよさそうです。
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