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不倫報道で女性ばかりが責められるワケ
先日、あるサークルのお姉さま方とランチをしていたら、70代の方が「広末さんの不倫報道、がっかりだねえ」と言い始めました。
私は不倫報道ぐらい世の中の役に立たない、どうでもいい報道はないという考えなので、ちょっとうんざりしたのですが、「ところで何で不倫報道だと女性ばかり厳しく非難されるんだろうね」と言い始めたので、つい口を挟んでしまったのです。
たぶんその方は、「テレビ局は男性社会で、男性の不倫はあまり責めない」みたいなことを考えていたと思うのですけれど、私の考えはまったく逆です。
テレビ局というのは、よほど自局やスポンサーの利害が絡まない限りは、徹底的な視聴者目線です。それはTVerとかが出てきて、視聴率に対する考え方が変わってきているといっても変わりません。特に情報番組では、その時間帯に見ている視聴者が何を喜ぶかしか考えていません。
だから視聴者の大半が専業主婦である昼間の情報番組においては、専業主婦が喜ぶようなコンテンツしか流しません。不倫している男性に忖度する必要性などまったくないのです。いくら男尊女卑のプロデューサーであったとしても(そもそも凝り固まった男尊女卑思想の持ち主が昼間の情報番組のプロデューサーに就けるとも思えませんが)、不倫男性を庇うような姿勢で番組は作りません。
だから私は先の女性に言ったのです。「それは、番組を見ている女性がそのほうが喜ぶからでしょ?」
怪訝な顔をされたので、それ以上は言わずに話題から離れましたが、私はそれが理由だと思います。
なぜか女性の怒りはあまり男性には向かわず、女性のほうに向かうみたいなのです。もちろん自分の旦那さんが不倫をしたら旦那さんにはボロクソでしょうけれど、相手の女性に対してはもっとボロクソなのは容易に想像できます。
その証拠に、夫の不倫が理由で離婚している女性芸能人はかなり少ないです。芸能人のように経済力がある女性でもそうなので、専業主婦で不倫が理由で離婚する人はもっと少ないと考えられます。
不倫されて心の底から旦那さんを許す女性はいないと思うのですけれど、離婚しないのであれば、表面的には叩かないでしょう。忘れた頃にチクチク言うぐらいです。その分、怒りは相手の女性に向かいます。それと同じ心理が不倫報道でも働くのではないでしょうか。
不倫報道で男性よりも女性が責められているのだとしたら、それは視聴者である専業主婦の人たちがその姿勢に共感するからであって、逆だと視聴率が下がるからに他ならないと思います。
女性の敵は女性とよく言われます。私はこの数年、どっぷり垣間見る(変な表現w)機会に恵まれるようになりましたが、本当にその通りだと思います。
海外のことは良くわからないので、あくまで想像ですが、これって極めて日本的な現象だと思うのですがいかがでしょう。
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