制約条件があるからおもしろいの
ALOHA! みゆひょんでーす♪
誰も聞いてくれないのですがw、今回はなんで自転車ソロキャンみたいなしんどそうなことが好きなの?という質問にお答えしたいと思います。
あくまでわたしの考えというか趣味嗜好なので、他のキャンパーに迷惑をかけないという大前提を守るのなら、どんなキャンプのやり方も否定するものではありません。
だから逆にわたしのやり方も否定されたくないです(されたことはないのですけど)。
そもそもお金もないのでw
ちなみにお断りしておきますと、わたしは人のいない山の中や夜の海辺にテントを張って野宿するのが好きなハードなキャンパーではありません。
ウォシュレットがないキャンプ場に泊まれないなんていう人たちを「軟弱者がぁ~」みたいに言っていた時期も大昔にはありましたが、自宅に導入してからは、なるべくウォシュレットのあるキャンプ場を選ぶようになりましたw
まあわたしの場合、ウォシュレットよりも誰でもトイレがあるほうがより重要なんですけどね。
それはさておき、わたしとて、すっごく設備の整ったホテルに泊まってルームサービスで優雅に過ごすとか、老舗旅館で温泉につかったあと海鮮料理に舌鼓を打つなんてことが嫌いではないどころか好きです。
まだ利用したことはないのですが、アウトドアだということを忘れるような贅沢な施設でのグランピングなんていうのも一度はやってみたいと思います。その際はサウナ付きがいいな。
ただわたしはそれらよりもキャンプが好きでして、できれば月に1回以上行きたい。でもフリーランスのアラ還ですから、時間はあってもお金がない。クルマも持っていませんので、オートキャンプだとレンタカーを借りないといけない。軽のボックスでも、保険等こみこみで1日1万円はかかります。
ということとでたまには贅沢もしますけれど、主戦場は自転車で行けて、お安いキャンプ場(※)になってしまうということなのです。
※若洲海浜公園キャンプ場とか城南島海浜公園キャンプ場なら1泊600円です! しかも職員の方々の対応も良い。都民でもないのに本当にありがとうございます
その割にはまあまあいい自転車乗ってるやん、と思われるかもしれませんが、なんだかんだで22万円ぐらい。走りが目的の方々は、もっともっと高い自転車を持っておられます。しっかりお手入れして、乗れなくなるまで乗るつもりですが、仮に10年でダメになっても年あたり2万円ちょっと。レンタカーを2回借りれば簡単に吹っ飛ぶ額ですし、グランピングなんか年1回も行けません。
試行錯誤と工夫がおもしろい
あと、これはわたしの個人的な考えですが、世の中のことは制約条件があるからおもしろいと思うのです。
もちろんできる限り良質な道具を揃えて、楽しめる環境をしっかり作ることも趣味の1つの醍醐味かもしれません。漁船を買って、マグロを釣るなんていうことを夢見る釣り人も多いのではないでしょうか。
ただ一方で、竹竿にウキと重りと釣り針で鮒を釣るのが醍醐味だという人もいます。わたしのはどちらかというこの鮒釣りのほうにちかいかもしれません。
そういうと名人みたいですけど、キャンプもサイクリングも長年やっているわりにはどちらも独学なので、初心者が知っていることでもけっこう知らなかったりします。
さて自転車でキャンプに行く際の最大の制約条件は荷物をあまり積めないということです。
わたしの場合ですと、2つのリアバックに併せて10kgぐらいの荷物。それとクーラーボックスをリアキャリアに積みます。テントは(写真ではハンドルに引っかけていますが、今は)クーラーボックスに入れていきます。クーラーボックスの上にはチェアを積みます。あとはリュックに10kg弱の荷物を入れて、背中に背負っていきます。
これで何とか焚き火もお料理も楽しめるという感じです。
以前は80リットルのリュックに17~18kgの荷物を積んで、シートポストに取り付けるタイプのリアキャリアにクーラーボックスを積んでいました。これだと腰や背中が痛いので今の積み方に変えました。リュックも10kg弱ならかなり楽ですし、それでも以前より荷物が積めるので焚き火もできるようになりました。
リュックにもっと詰めば、さらにいろんなギアを持って行けるのですけれど、それでは今の積み方にした意味がありません。やるとしたらフロントバッグとフレームバックを追加することですが、坂で転んだりしたら、たぶん立てなくなるんじゃないかと思い、ちょっとチャレンジできません。
ということで積める荷物が少ないですから、まず積み方に工夫と試行錯誤が必要です。ギアもいかにコンパクトなものを買うかが重要になってきます。ですが丈夫さや使い勝手などとトレードオフになりがちなので、選択眼が必要になります。まあ実際には使ってみないとわからないですし、場合によっては自分で加工することもあります(不器用なので大したことはできませんが)。
そういう試行錯誤とか工夫がやっぱり楽しいですし、たまに快心のキャンプになったときの達成感もとても大きい。
わたしの自転車ソロキャンを総括すると、制約条件があることでとても楽しめているということになると思います。
趣味はしんどいからいいということもある
とはいえ、トータルで25kgほどの荷物を持って自転車を漕いでキャンプに行くなんていうのは楽なことではありません。わたしはたまたま千葉県の海に近い地域に住んでいるので、近場のキャンプ場に行くのに峠を越えるなんてことはありませんが、多少の坂道はあります。昨年60歳になりましたので、けっこうしんどいです。
しかも最近は春と秋の時期が短くなりました。年中自転車に乗っていると、だいたい暑いか寒いかだったりします。しかもキャンプ場は寒暖差が大きい。俗に寒暖差アレルギーと呼ばれる血管運動性鼻炎なので、体調が悪くなることもしばしばです。
でもねえ。趣味ってしんどいからいいという面はありませんか?
わたしの知り合いにシーバス釣りが趣味の人がいます。わたしの家から10kmぐらいの荒川河口付近に穴場があるんですが、彼は調布あたりから高速に乗ってわざわざやってくるんです。しかも深夜に。で、朝4時ごろまで釣ってから帰宅して、2時間ぐらい仮眠を取って出勤するんですね。
一度同行したことがあり、そのときはいろいろお世話になりました。それなのにこんなことを言うのは申し訳ありませんが、「バカ」だと思いました。ただ悪口ではなく、たとえば「釣りバカ日誌」とか「空手バカ一代」などの畏敬と共感のこもったバカではありますが。
わたしもいわば「自転車ソロキャンバカ」だということです。
でも趣味って「バカ」のやることじゃないでしょうか? あるいは「バカ」になれることが趣味かも。
冒頭でホテルや老舗旅館も好きという話をしましたが、わたしは旅行や宿泊を趣味と思ってはいません。これはあくまでリフレッシュだと思うのですね。
しかし「旅」は趣味と言えるんじゃないかと思います。楽しいけれど、いっぽうでしんどいイメージもあるからです。
とはいえロッククライミングを伴う登山なんかはさすがに趣味とは言いにくいです。なぜなら命がけだからです。
だから趣味とは、もちろん楽しいし、充実感や達成感もあるけれど、しんどかったり、ときには悔しかったりもするもので、でも命まではかけないものなんじゃないでしょうか。
と書いてから、でも自転車ソロキャンでも死ぬときは死ぬよなと思ったりもするので、命がけというのも実は程度問題なのかもしれません。
自分のしたいことと向き合うことで、わたしはしあわせになれたと思っています。わたしの生き方を知って、ちょっとでも癒やされる人がいればいいなあという気持ちで書いています。スキやフォローは本当に励みになりますので、よろしくお願いいたします。