謎のソロキャンパーたち
ALOHA! みゆひょんでーす♪
還暦を過ぎたばかりのトランス女性ソロキャンパーです。ソロキャンには自転車で行くことが多いです。
今回は、そんな酔狂なわたしが謎と思うソロキャンパーについて書きたいと思います。
まあまあの頻度でソロキャンしてます
今年に入って3回、つまり月1でソロキャンに来ています。もっと行きたいと思うのですが、ここまでとても寒かったもので。もっとあったかくなれば2カ月に3回~4回ぐらいは行きたいなと思っています。
月1回でもまあまあ多いほうではないでしょうか。基本的に予約の取りやすい平日に行きますので、キャンプ場は空いていますが、学生さん以外はほとんどソロキャンパーです。あとは年配のカップルぐらい。
年配のカップルがご夫婦とは限りません
ちなみに「年配のご夫婦」と書かないのは理由があります。
昨年同じ日に銀座近辺で飲み屋さんを3軒はしごしたんですね。銀座のBar、新橋の居酒屋、銀座のBarという流れでした。
1軒めのBarで、わたしよりちょっと年上ぐらいの男女が隣り合わせで、気安い感じでお話しされていました。こじんまりとしたBarなんで、お客同士で軽く会話ぐらいすることはよくあることです。「ご夫婦ですか?」と尋ねたところ、幼なじみだと言うんです。
それとまったく同じことが、3軒めのBarでもありました。まったく別のカップルですよ。でも同じく幼なじみなんです。
銀座のBarで60代から70代ぐらいのカップルがいたら、これは夫婦でなく、幼なじみと思ったほうが無難かもしれません。そんなことを考えてしまうできごとでした。
だからキャンプ場に年配のカップルがいても、安易に夫婦と決めつけてはいけないと思うんですよね。もしかしたら幼なじみかもしれません。
え? 同じテントで寝るんだろって? 日本には幼なじみが同じテントで寝ることを禁じる法律はありません。わたしの知る限りでは。
脱線が長くなってしまいましたが、言いたかったことは、月1回ぐらいでも平日のソロキャンに行く機会があれば、かなりたくさんのソロキャンパーを目にする機会があるということです。銀座の年配カップルが幼なじみかどうかは本筋とはまったく関係ありません。あまりにも珍しい体験でしたので、つい書きたくなりました。
わたしが謎と思うだけですから気にしないで
たくさんのソロキャンパーを目にするということは、変わったソロキャンパーを見ることも多いということです。
ただ先に言っておきたいのは、キャンプの楽しみ方は、他人に迷惑をかけたり、キャンプ場のルールを破ったりしなければ、人それぞれでいいということです。
そもそも冬に自転車ソロキャンをするトランス女性というのがすでに変わっているではないですか。世間様から見たら、わたしのほうが謎でしょう。健全な親御さんなら、お子さんに「あの人に近づいちゃダメよ」と言うに違いありません。
さらに付け加えると、わたしはラーメン屋さんに並ぶのも、ディズニーランドのアトラクションに並ぶのも謎としか思えない人間です。だからわたしから見たら謎でも、世間様にはぜんぜん普通ということもあり得ます。というかそちらのほうが多いのではないか、との自覚もあります。要は価値観が偏っているんですね。
だから、もしこれは自分のことではと思い当たる方がいても、バカにしているわけではございませんし、ましてや気に病む必要はまったくありません。以上をお断りしておいてから、先に進めたいと思います。
弾丸キャンパーたち
自転車ソロキャンなので近場が多く、今年はここまで3回とも江東区にある若洲公園キャンプ場に参りました。全部1泊です。
重い荷物を自転車に積み、背中にも背負って昼前にやってきて、設営して、お買い物に行き、翌日の朝には撤収して帰ります。1泊でも十分慌ただしいです。
若洲公園キャンプ場は、日帰りですと夜9時までいられます。けっこうゆっくりできるんですね。ところが昼ごろ来て、夕方には撤収する方がけっこう多いんです。わたしよりもさらに慌ただしいですよね。
女性に多いです。有休ないし午後休を取って来られているのでしょう。彼女たちは本当に荷造りが上手で、大きめのアタッシュケースとリュックだけという軽装備の方が多いです。電車とバスで来ているんでしょう。
それでもちゃんとテントを張って、小型のチェアとコンロ等も持ってきています。バスは9時過ぎまであるので、9時までいても十分帰れます。
もちろん泊まる人も多いです。でも早く帰る人が多い。5時ぐらいに帰る人が多いです。ホントにくつろげたのかと思います。
まあ、それほどソロキャンが好きなんでしょうね。実際手慣れている感じで、設営も撤収もむちゃくちゃ素早いです。
え? これからお仲間が来るんじゃなかったの?
女性に多い弾丸キャンパーですが、男性ももちろんいます。男性の場合はクルマで来る人が多いみたいです。なぜなら重装備なので。
こちらはさらに慣れた感じで、ファミリーですか?と思うぐらいのギア類を手早くセットしては、素早く片付けて帰っていきます。ギアの展示会ですか?という感じです。
それでも先日見たのは驚きました。
2時ぐらいに来て、大きなシェルターがついた巨大なテントを組み上げて、煙突とストーブまでセットしてるんですね。今流行りのツールームテントどころではない、超本格装備です。その辺にラクダがつないであっても違和感がありません。
まあ1月でしたので、同様の重装備は珍しいことではありません。しかし、それをたった一人で組み上げていたわけです。1時間ちょっとかかってたかしら?
組み上げたあとは、ストーブで燻製かなんかをしていたみたいです。「みたい」というのは、あまりジロジロ見たら失礼と思いましたので。
で、このあとたぶんお仲間か家族が来るんだろうなと思っていたのです。
ところが、なんとまだ明るいうちに片付け始めたんです!
1月の明るいうちですから、4時過ぎぐらいです。2時に来て、3時過ぎにようやく設営が終わって、くつろぎ始めたと思ったら、撤収開始です。それも軽く6人ぐらいは泊まれそうな設備を。
これにはさすがにたまげました。
たぶん買ったばかりのギアを試したかったのでしょう。近々本格的な仲間うちのキャンプがあるのかもしれませんし、冬が終わらないうちに使いたかったのかもしれません。
それにしても、もう少しいたらいいのにと思いましたよ。
テントだけあって人の気配がありません
ソロキャンは本当に人それぞれで、わたしのように自転車にこれでもかと荷物を積む人もいれば、さらにバイクやクルマにファミリー並みの重装備を積んでくる人もいます。またアタッシュケースとリュックに荷物を詰めて公共の交通機関やタクシーでくる人もいます。
その中でも究極の軽装備は、ソロテントとシュラフだけで来る方です。これはこれでなかなか慣れているとリスペクトに値すると思うのですが、食事等をどうしているかは本当に謎です。それこそジロジロ観察するわけにもいかないので。
その中でもビックリする方がいました。
20mぐらい離れたサイトにソロテントだけがポツンとあるのです。いつの間に張ったのかわかりません。とにかく人の気配がないんですね。
何だろう? テントだけ張って、どこか遊びに行っちゃったのかなと思いました。
わたし、その日は焚き火がまだ燃え尽きていなかったので、21時過ぎまでお酒を飲みつつ、火の番をしていたんですね。風が強かったので、大丈夫と思うまで見ていました。
例のテントが気になったのですが、戻って来る様子がありません。これは寒いから車中泊なのかなと思いました。でもそれならテントを張る必要ないよなあ・・・
朝になってビックリしました。そのテントから人が出てきたんです。
じゃあ何、この人、ずっとテントの中にいたの?
ホント、キャンプの楽しみ方は、キャンパーの数だけあるんだなと、目を見張る思いでした。
平日の都市近郊のキャンプ場は、なかなか興味深いです。