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占い師になろうと思ったことがありました
東日本大震災のあと、当時はフリーのコンサルタントをやっていたのですが、続けざまにクライアントを失って、月商が10万円ぐらいになっちゃったことがありました。
ヤバいなあとは思ったんですけど、福島原発の事故で精神的に不安定になっていたし、世の中も自粛ムードで変になってたんで、まじめにお仕事をする気力が失せていたんですね。
リセットしたいという気持ちもあったと思います。
それで占い師になろうと思ったんです。しかもオネエの占い師に。
女占い師でも良かったんですけど、何となく両性具有的なほうが神秘的かなと思ったんです。「何それ?」って、今振り返っている自分はそう思いますが、当時はまるで冷静でなかったもので。
女友だちのMちゃんにそうしたいと言ったら、応援するとか言ってくれて。それもまた考えたらすごいですね。
やろうとしたのは名前占いです。画数で占う姓名判断とは違います。漢字の意味を調べて、性格や運勢、あるいは前世を言い当てるのです。
まずMちゃんを占ってみたところ大好評で、「ミユキちゃん、これいけるよ~」とか無責任なことを言います。
で、「実優希」だったと思うのですけど、そんな宛て字をして、無料のブログを立ち上げて、「あなたの名前で運勢と前世を無料で占います。占ってほしいことを書いて、○○@○○.○○までメールをください。相性占いをしたい場合はお相手の名前も教えてね」ってやったんです。
そしたら女の子ってこういうの大好きですよね。どこで私のブログを見つけたのか知らないけど、けっこうメールが来たんです。
Mちゃんに「どうしよう、本当に占ってって来ちゃったよ」とメールで相談したら、「相手のためを真剣に思って占えばいいんだよ」と返事をくれました。Mちゃん、意識高い系だったんですね。今どうしてるんだろう?
Mちゃんのアドバイス通り、本当に相手のことだけを考えて占ってみたら、反応がすごいんです。細かい内容は覚えてませんけど、反応がすごかったのだけは覚えています。感謝に満ちあふれたメールが来ました。
そんなこんなで7,8人占ったかしら。全部ものすごい反響だったんですけど、結局占い師になるのは諦めました。
ちゃんとお仕事しないと死んじゃいそうなところまで追い詰められたので、必死に営業を始めたのです。占いなどやっている暇はなくなってしまいました。
でも今振り返ると、3月11日以来半年ぐらいロクにお仕事もせずに、オネエの占い師になろうと夢想して生きていたんですよね。どうやって生きてたんだろう。
そのあと2013年に本当にひどいどん底が来て、一方で就活もしたのですが、もう他にすることがなくなってライター専業になり、今に至っています。
このときは女性ではなくオネエでしたが、フルタイムで女性装をして生きていきたいと真剣に思った2回目でした。初めてじゃなかったのです。
初めてのときのお話はまたいつか書くつもりですが、なぜ2回目を最初に書いたかというと、占い師になりたいと思った自分が何だかおかしかったからです。
変ですよね? 何で占い師だったんだろう。たぶん女性装する理由が欲しかったからでしょうね。
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