「見える化」の大切さをヒルクライムで知りました
ALOHA! みゆひょんでーす♪
Mt.富士ヒルクライム(以下、富士ヒルクライム)という国内最大級のサイクルイベントがあります。
富士北麓公園からスタートし、体内洞窟入口交差点からタイムを計測し、富士スバルラインを富士山5合目まで駆け上るイベントです。計測部分の距離は24km、標高差は1,255m、平均勾配5.2%、最大勾配7.8%(わたしの体感では8%を超えているところがあるように思いました)になります。
富士ヒルクライムのコースを走ってきました
今年は6月2日の開催だったのですが、その1週間後の6月9日に、サイクルショップの走行会仲間で同じコースを走ってきたのでした。
自転車をクルマに積んで、中央高速を河口湖まで。仲間内のイベントなのでスタート時間が厳密に決まっているわけではないのですが、渋滞に備えて、わたしの自宅には6時に迎えに来てくれました(うちはクルマがないのです)。
恐れていた渋滞はまったくなく、8時には富士北麓公園の駐車場に到着しました。大駐車場では何かイベントをやっていたので、体育館横の駐車場に停めることにしました。
外していた車輪を嵌めて、お仲間を待ちます。
けっきょく出発は9時ごろとなりました。
富士スバルラインの入口料金所までは一緒に漕いで来たのですが、ここからは各自のペースで走ります。
すでに3kmぐらいで腰が痛くなりました
実はわたしは腰に不安を抱えていまして、重い荷物を背負ったり、坂を登ったりすると軽い腰痛になります。
直前の木・金に自転車ソロキャンをしてきたのですが、多少痛くなりました。しかしその後湿布をしていたら、痛みがまったくなくなったので、とりあえずローションタイプの湿布薬だけ持って出たのですね。
ところが、少しでも荷物が軽いほうがよいだろうと、それをクルマに置いて出たのでした。富士山を舐めていたとしか言いようがありません。
富士スバルラインには、100mごとに5合目までの距離を示すポールが立っていまして、サイクルコンピューター(以下、サイコン)やスマホのサイクリング用アプリがなくても走行距離がわかります。
人によってはこれで気が滅入るという人もいますが、わたしはどちらかというと残りがわかるほうがモチベーションが上がるタイプです。
それでも3km地点、まだ8分の1というところで腰痛がしてきたのには、かなりテンションが下がりました。
いちおうバッグの中を探すのですが、やはり湿布薬はおいてきたようです。
これは本当に完走できるのか、早くも不安になりました。
それでも時速8km出ている!
そんなわたしを励ましてくれたのが、サイコンの速度計でした。
ロードバイク乗りが激坂というと15%超えぐらいからを指すようで、10%ぐらいからを急坂と言うらしいです。7~8%だとちょっとしんどい坂というところでしょうか。
富士スバルラインは、オフィシャルには最大勾配7.8%ということですが、おそらく8%を超えているところもあろうかと思います。それにしたって、ちょっとしんどい坂程度ということです。
とはいえ、腰痛を抱えながら登っていると、急坂、激坂ではないにせよ、かなりしんどい坂となります。自分では止まっているんじゃないかという速度しか出ません。
しかし速度計を見ると時速8km以上出ています。8kmを切ることはほとんどありません。平均速度も9km台が出ています。
けっして速くはありません。何しろトップの人は56分ぐらいで到着するのですから、平均時速20kmを超えています。一番きつい勾配でも20km前後は出ているはず。
それに比べたら亀の歩みなのですが、それでもこれで平均時速9km出ているなら2時間45分ぐらいで完走できると計算できます。この痛みがもっと増すならリタイアするしかないけれど、このままならたどり着ける――と望みが持てたということなのです。
あたりまえだが勾配がゆるければスピードも出る
次に助けられたのは、勾配計です。
わたしのサイコンは高級品ではないからか、勾配センサーのタイムラグが大きくてあてにならないところがあります。それでも同じような勾配が続いていれば、現在の勾配がだいたいわかります。
勾配計を見ていてわかることは、ものすごくあたりまえなのですが、勾配がゆるいとスピードも出るということです。
勾配に関していうと人間の目はあまりあてになりません。クルマで走っていて、ときどき今登りなのか下りなのかわからなくなることはないでしょうか。自転車でもスピードが出ているとときどきそういうことがあります。
しかし勾配計を見て、今ゆるいとわかれば、がんばって漕げばスピードを出せるとわかります。自分の目ではなく、勾配計を信じることでペース配分にむだがなくなるということですね。
完走できた要因として、このことは大きかったと思います。
もっとも大切なデータは?
速度計、勾配計のほかにケーデンス計も重要です。ケーデンスとはペダルの回転数のことです。ペダルにセンサーを取り付けるとケーデンスがわかるのです。
ケーデンス計でわかることは、現在のギヤが適正かということです。わたしは6%を超える勾配ではインナーロー、すなわち一番軽いギヤを使うのですが、それ以下ではもう少し重いギヤも使います。
わたしの場合、平地での走行では毎分90~100というケーデンス値です。短い登り坂では一気に登ろうと100以上回したりもしますが、長い登り坂では70~80に落としています。これが一番脚の筋肉が疲れない感じなので、そうしているのです。
ときどきケーデンス値を見て、この範囲から逸脱しているようならギヤチェンジをするというわけです(一番軽いギヤでしか登れない勾配では、ケーデンス値はもちろん気にしません)。
ケーデンス値も指標としては重要ですが、もっと重要な数値があります。
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自分のしたいことと向き合うことで、わたしはしあわせになれたと思っています。わたしの生き方を知って、ちょっとでも癒やされる人がいればいいなあという気持ちで書いています。スキやフォローは本当に励みになりますので、よろしくお願いいたします。