とっても女の子に憧れたのだけど、家出してでも女になりたかったわけでもない中途半端な人間だった
これからネタのある限り、自分がどれだけダメ人間だったのかということを語ろうと思うの。
口調も変わっちゃったね(笑)。
私は、昨年ぐらいから急激に女性化してる。
平日は女性の格好で暮らしているし、お仕事もすべて女性の格好でできるようになった。
髪を伸ばし、眉を整え、マツエクをし、(これは昔からだけど)前身のムダ毛を処理してる。
だから、休日はいちおう男性の格好をしているのだけど、実を言えばメイクをしていないぐらいで、着ているものは基本的にレディースだし、メイクをしていなくても、まともな男にはもう見えない。
女の子になりたいなあと思ったのは、幼稚園の頃から。
といっても、なよなよしていたわけでもなく、男の子が好きなわけでもなかった。
当時社宅に住んでいたのだけど、なぜか女の子ばかりだったの。私以外の男の子もいたのだけど、みんな小さくて、遊び相手にはならなかった。
私の遊び相手は、女の子ばかり。同い年の子もいたと思うのだけど、基本的にはおねえさんばかり。
その子たちに、女の子の遊びをいろいろ教えてもらった。
だから私はいっぽうでロボットとかクルマのおもちゃで遊ぶのだけど(それも嫌いではなかった)、それ以上にお人形さんとかが好きな子供になってしまったわけ。
幼稚園生向けの雑誌には、紙製の着せ替え人形がついていて、それで遊ぶのが大好きだったの。
本当はリカちゃん人形が欲しかったのだけど、それは子供心にもおねだりできなかった。既に中途半端だよね。
幼稚園の頃にはタイツを穿いていたのだけど、あの感触も好きだった。
小学校に入ってからも、1年生ぐらいのときはタイツを穿いていたと思うのだけど、だんだん周りが穿かなくなって、私も穿かなくなった。これも中途半端だよね。
女の子の遊びがしたかったし、スカートも穿きたかったんだけど、そういうことは男の子には許されないということを何となく学んでいったの。
それで半分あきらめた。
半分の意味は、だんだん書いていきたい。半分は諦めなかったから、今の自分があるのです。
でも、考えたら女々しい(差別的かもしれないけど、自分に対する形容詞だから使わせて欲しい)男の子だった。
泣き虫だったんだよね。
積極的でもなかった。誘われるのを待っているほう。それで誘われないとくよくよするの。
そんなんだから男としての魅力がなかった。高身長で成績も良かったのに、女の子に全然相手にされなかったよw
いま振り返ると、そんなんなら強い男に媚びて、抱かれればよかったぐらいに思うけど(笑)、当時は男になりたいという気持ちもあったんだよね。というか、30代後半まで私は男になりたかった。
女装を始めたのは、小学校6年生からだった。途中7年ほど中断した時期があったのだけど(それも20歳~27歳という、女装するには最高の時期だ)、それを除いても、女装歴38年という超ベテラン女装子なの。
でも2018年ぐらいから、私は女装子ではないけれどね。
女装子を見下しているわけではない。SRS(性別適合手術)を実施した人や決意した人には、女装子を見下している人もいるようだけど、私は単に女装子が女装趣味者の意味なら、自分のやっていることは趣味ではないと気づいただけ。
長々と書いたけど、何が言いたいかといえば、私は中途半端だということだけ。
だってカルーセル麻紀さんだって、はるな愛さんだって、本当に女になりたい人は、若いうちから家出したって女になるんだもの。
アラ還になって、自分の人生は一度しかないということがようやく身に沁みて、ようやく女性として生きていくことを決意した。
それでも死ぬ前に、自分の性を取り戻す決心ができたことだけはよかったと思う。
死ぬときに後悔はしたくないから。