奈良に行くなら[37]〜中井春風堂編
食における関東と関西の違い。お雑煮に入れるお餅が四角いとか丸いとか。うなぎを蒸すの蒸さないの。いろいろあると思うのですが。さて「くずもち」と聞いて思い浮かぶのは乳白色のそれですか?透明なそれですか?
関東で「くず餅」といえば乳白色のもっちりとした和菓子。対して関西の「葛もち」は透明でつるりんとしています。どちらも黒みつときな粉をかけて食べることから混同されやすいのですが、原材料も作り方も異なる別モノなんですよね。小麦澱粉で作られる関東のくず餅も大好きな私ですが。奈良に行ったら食べたいのが葛粉を材料とした無色透明、とぅるんとぅるんな葛もちです。召し上がったことがない方にはぜひともショクしていただきたい!
奈良に通うようになって、葛のおいしさに目覚めた…というお話は以前こちらにも書いたのですが。
もはやこのお店の葛菓子を食べるために吉野に行きたい!奈良に行きたい!とまで思わしめたのが中井春風堂さんです。
一見、地味なお菓子なだけに、何を大袈裟な…と思われるでしょうが、それほどに衝撃を受けました。
冬場は営業日が少ないこともあって、なかなかタイミングが合わず(涙)定休日の看板の前で立ち尽くすこと数回…いや行く前からわかってましたけど。が!やっとのことで辿りつきましたよ。は〜今日は営業してる〜♪
お店は金峯山寺のすぐ近く。人気店ゆえに混雑が予想されるので、あちこち観光する前に立ち寄って都合の良い時間帯を確保しておくのがおすすめです。
念願叶ったこの機…となれば。両方いくでしょ!ということでこうなりました。
奈良で食べた葛もちに、作りたてだとこんなにおいしいのか!全然違うやん!と驚いた。その経験があったので、できたてのおいしさは知っているつもりでした。が、その想像の上をいくクオリティ。もはや感動の域。
葛もちと葛切り、どちらも吉野本葛と水のみで作られているわけですが、両者は舌にのせた瞬間から飲みくだすまでの食感がそれぞれに違い。
よりもっちり感が楽しめるのが葛もちでしょうか。葛切りはとぅるんとしていて弾力もあり。そのおいしさに、ひと口目からお箸片手にふるふるしちゃいました。
甘すぎない黒みつにたっぷりきな粉もたまらない♪
あと、ぽん酢が宮滝ぽん酢でした!
少し前に「ことのまあかり」さんで教わって以来、大のお気に入りな宮滝ぽん酢。こちらも吉野のメーカーさんなのでもっともなのですが、ここで出会えたのがまたうれしくて。葛切りによく合いました〜。
葛もちも葛切りも。お土産もの・持ち帰り用としていろいろなお店から数々出ており、手軽に楽しめるものではありますが。作りたてならではの味わいを一度知ったらやみつき…私は完全にヤラレました。
中井春風堂さんは前述の通り…特に冬場はお休みが多いので(基本的に平日はお休み)訪れる際は営業カレンダーをご確認ください。
ロープウェイの稼働日にもご注意を(徒歩でも登れる距離だけど)
↓「吉野葛」と「吉野本葛」何が違うの?という大変タメになる中井春風堂さんの動画↓
そういうことなんですね〜これでスマートにお買い物できます!
↓でん粉の科学↓ おもしろい!