ちょっと特別な感じを、素材から。
玄関から廊下を通ってリビングに入るとき、そこには家族の暮らしや庭の風景がぼんやりと見える。
「昭和ガラスの家」はリノベーション前、一番印象に残っているのが玄関から見える庭の風景でした。とても良い家だけれども、うまく使えなくて困っていることもよく分かりました。収納スペース、使いやすいキッチンに水回り、明るい階段など、デザインや間取りで快適な家を作りました。でも、前の家のとても印象に残る風景は残す。これが私が設計に込めた思いです。
奥さまから「前の家も褒めて頂いたこと、好きだけれど暮らしにくかった辛さを分かってもらえたことが嬉しかった」と完成後日がたってからお話しして頂き、新築ではなくリノベーションで勧めて良かったと実感しています。
この風景は、透明ガラスではなく、ぼんやりと柔らかに室内がを見せてくれた装飾ガラスのおかげです。ちょっと特別な感じを、素材から。