見出し画像

「働く目的」と「苦にならないこと」「耐えがたいこと」

一般的に、国家に所属する限り納税の義務を果たさねばなりません。大抵は職に就き労働の対価を得て納税する。
私の場合、義務を果たすことのほかに、一人暮らしを維持することができる収入を得たいという希望もありました。
やりたい仕事はわからないけど、働く目的は明確でした。
こういうタイプにとって、「好きなことを仕事にする」という言葉は自分探し迷宮への誘い以外の何物でもないです。

実際「好きなことを仕事にしている」方は(本人は努力している自覚がないかも知れませんが)それ相応の努力をし、やりたいことをするために脇目も振らず考え続け行動します。情熱は誰よりも持っています。
(私が好きなことを仕事にしている方を見て聞いた限り)

好きなこと(興味)、したいこと(意欲・情熱)、できること(適正)すべてが一致する人は「好きなことを仕事にする」可能性が高いと思います。
(加えて運、タイミング(時流)、人脈も必要)

ただ、世の中「好きなこと」「したいこと」「できること」が一致する人ばかりでもないし、努力をし続けることができる人ばかりではありません。
仕事について考える際「好きなことを仕事にする」だけにとらわれると自分探し迷宮で迷うことになりかねません。
迷うことは悪いことでは有りませんが時間を浪費します。
(占星術で言うところのn太陽衝海王星)

好きなこと、したいことなんて季節のように移ろうものだし、世の中自分の知らないことの方が遙かに多い。できることも歳を重ねるごとに、学びによって増えるかもしれない。
なので、自分が毎日やっても苦にならないこと、逆に耐えられないことを見極め、知っておくことが大切だと思います。

「好きなことを仕事にする」にとらわれ、苦痛だった(胃潰瘍手前だったこともあり)仕事を辞めて3年文化で学んだ結果、アパレル界で糧を得られる才能・適性が自分にないと思い知った私は、やっと自分探しの迷宮を脱出したのです。
迷宮にいた時間は私の指針を得た貴重な経験ばかりで、無駄なことは一つもないです。
(占星術的にいう金星の消化、完全燃焼して太陽期に移行できましたし)
ただ時間は待ってはくれないので、ライフステージ(結婚・出産等)で希望が叶いにくくなる面もあります。迷宮に踏み込むなら学生中、または期限を設けることをお奨めします。

「好きなことを仕事にする」だけでなく、
「働く目的」「苦にならないこと」「耐えがたいこと」を知り、それを踏まえてどう糧を得るか、生きていくかを考えるという方法もあると思います。わざわざ、「好きなことを仕事にする」こともないのです。ライスワークとライフワークが一致することが幸せとも限りません。

「苦にならないこと」から糧を得ればいいのです。
それで「働く目的」が達成できれば尚良しです。
人生100年時代、一つのスキルで生きるのは難しくなっていますし。

ともあれ、まずはやってみる。片っ端から試してみる。行動あるのみ。時間は待ってくれない。

……久々に出社して思うところがありました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?