ハープをはじめたのは1(わたしの愛する小さな楽器)

わたしはいまハープ(アイリッシュハープ(レバーハープ))を習っています。初心者で思うようにすべらかに弾けないですが、ハープの音が大好きです。なぜハープを始めたのかについて、書いてみたいと思います。

当初7年くらい前、無性に「自分の耳のそばで、音の響きを味わえる楽器がほしい」しかも「持ち運びができる、両手で抱えられる、小さな楽器がほしい」という思いが強くなった時期がありました。

2012年にNHKの大河ドラマで平清盛をやっていて、(異なる時代の衣装や風俗に興味があって、当時よく大河も見ていた)その中で登場人物の女性たちがマイ琵琶を持っていて、それを奏でるシーンが多く出てきていました。(いつも同じ短いメロディしか弾いてくれないのがとても残念で不満でしたが、)とにかく暮らしの中で、音を奏でられる美しい楽器を持っているのがうらやましかった…。(最後に、壇ノ浦の戦いで追い詰められて、時子(清盛の奥さん 深田恭子さんが演じていた)が幼い安徳天皇と入水する際に、琵琶も一緒に入水するシーンが印象に残っています。)

それ以外にも、ファン・ジニという韓国の時代劇ドラマ(これも衣装や髪飾りや部屋の装飾とか、舞とか興味があって…)を見ていたときに出てきた不思議な音色のカヤグムや、コムンゴなどの楽器に興味を持ってみたり。

あるときは、天女のようなきれいな衣装を着て中国琵琶(ももの上に琵琶を立てて演奏)を奏でる人を動画で見つけ、なんて美しいんだろう!と心魅かれて調べてみたけど、中国琵琶はめちゃくちゃ難しいらしい(指も外側にむけてはじくらしい)のと、先生が近くには探せないのであきらめました。当時は正倉院にあるような、美しく螺鈿が施されている琵琶がほしいぃ…とか強く思っていて、わりとビジュアルでも楽器に魅かれてもいたのかと思います。

そのほかにも、チェン・ミンさんの演奏されている二胡の音色も大好きだなとか…(ニ胡の発表会を聞く機会があって、いかにきれいな音を出せるまでが大変かがよくわかりました…)。友人が三味線とお唄を習っていたので、和の弦楽器であるお琴にも目がいき一回体験レッスンに行ってみたり…。いやお琴は大きすぎるから大正琴かな、、う~ん………とか。

というように、思いはあれこれ散らばりながら、日々ネットで色々な楽器やお教室を検索しつづけていました。

そしてある日たどり着いたのが、小さなアイリッシュハープで初心者向けのお教室をされている先生のサイトでした。「へえ、ハープなんて!、今まで考えてみたこともなかったな」と思いつつ、ドレミファ音階で弾きやすいこと、大きな音でなく夜でも弾けること、小型で持ち運びできること、少ない音でも響きが美しいこと等々を紹介されていた先生のところにうかがってみることにしたのです。公園の緑の中で、ハープを弾いたりもされている画像にもひかれ、そうそう、こういうのもしてみたいんだよなと思ったりしていました。

結果的にはその後自分が一時期日本を離れてしまったことで、何回かのレッスンで終わりになってしまったのですが、手元には半年くらい待ってやっと届いた小型のいとしいハープ(ストーニーエンド社のイヴ(22弦))だけが残りました。(続く)


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