Holly

Hollyのサブノート。

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アーティストの思想を知る

このnoteでは展覧会レポートやアーティスト、クリエイターの思想、時代背景についてイラストと共に発信していきます。 作者が背負った使命、影響を受けたもの、与えたもの、それらが繋がって一つの作品が出来ていると知ることで、アートはより面白くなり、アートがもっと好きになるはずです。

    • 好きな映画紹介『さよなら人類』

      こんにちは、Holly(@__one__01)です。 今回は、はじめて見たときの衝撃が大きかった映画『さよなら人類』についてご紹介します。 『さよなら人類』についてスウェーデンが生んだ鬼才、ロイ・アンダーソン監督による、人間であることに関する3部作の最終章がこの『さよなら人類』です。 前作である『散歩する惑星』は、集合的な罪と人間の脆さ、『愛おしき隣人』は夢の中への大胆な旅立ちを描いています。『さよなら人類』は悲しみと苦しみ、そして生きる喜びを描いており、前2作を観てい

      • 好きな映画『フランシス・ハ』

        こんにちは、Holly(@__one__01)です。 今回は好きな映画『フランシス・ハ』をご紹介します。 この映画に出てくる主人公が大好きで、応援される人ってこうゆう人なんだろうなと思わせてくれます。 『フランシス・ハ』について2012年公開のアメリカ映画。 ニューヨークを舞台に、夢を追う27歳という微妙な年齢のモダンダンサーを描いた作品です。 サウンドトラックには、ジョルジュ・ドルリューの音楽が多く使用されています。軽やかで楽しくなる音楽。ドルリューの音楽はフランソ

        • ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンの原則

          ヨゼフミューラー=ブロックマンといえば、グリッドシステムを開発し、スイスデザインを引率した偉大なグラフィックデザイナーだ。 彼について調べていて、私が感銘を受けたのは、自身の原則を取り決め、それを徹底的に守ったことである。 人生に一貫性を持つことブロックマンは若いうちからこれらの重要な人生の基本方針を取り決め、生涯守り続けた。 1.ひとりであること。結局、すべては自分の気力や思考力、自己批判にかかっている。 2.教養を身につけること。自分の生きている世界や社会、建築、

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          機械!スピード!戦争!激しすぎる思想、F・T・マリネッティのグラフィックデザイン

          F・T・マリネッティ(フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティ)は元々は詩人であり、『未来派宣言』を発表したことでグラフィックデザインに影響を及ぼした人物です。 未来派とは…20世紀初頭にイタリアで生まれた芸術運動の一派。「機械美」「スピード」「ダイナミズム」が特徴の、過激で凄まじいエネルギーを持った芸術運動。後にダダやロシア構成主義などに影響を与えることになる。 未来派宣言 1909年2月20日、マリネッティがイタリアの全国紙である『ル・フィガロ』紙の第一面に掲載した『

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          「奈良原一高のスペイン―約束の旅」を観に行ってきました

          東京・世田谷美術館にて「奈良原一高のスペイン―約束の旅」という展覧会に行ってきました。 写真家・奈良原一高が自らの表現を問い直すために30歳で出かけたヨーロッパの旅。そして特に心奪われたスペインを写した写真です。 スペインの写真は、私から見て奈良原一高にしては意外な写真に思えました。 「王国」シリーズから見る奈良原一高の特徴といえば、静寂と整然とした美しさを感じさせるものだったような…? 対して今回のスペインの写真は、熱気と歓声が聞こえてきそうなくらい対極的で驚き

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          理想的姿を歪ませるヴェロニカ・ゲンシツカの痕跡

          国際写真祭「TOKYOGRAPHIE」の展示の中から、アニエスベー ギャラリー ブティックにてヴェロニカ・ゲンシツカの作品を見てきました。 シュールな世界観がビジュアルとして面白く、非常に興味を惹かれたのですが、作品に込められた意図を調べるうちに、1950-60年代のアメリカ像が見えてきました。 ヴェロニカ・ゲンシツカのメッセージと、アメリカの歴史に迫ります。 痕跡(Traces)シリーズとは? ヴェロニカ・ゲンシツカの代表作、「痕跡(Traces)シリーズ」。

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          アートとビジネスを直結させた男、パブロ・ピカソ

          先日「ミステリアス ピカソ - 天才の秘密」という映画を見た。 この映画の9割はピカソの筆跡をひたすら追い続けるものだ、その筆跡は驚くべきものであり、制作過程と完成作品が違いすぎて個人的にはちょっと笑える映画でもある。 バキバキのコントラストで撮影された映像がとても印象的だ。 今回はその映画の余韻から、ピカソについての話をしよう。 ピカソから学ぶマネジメント術ピカソほど生涯経済的に恵まれた画家はいないという。 ゴッホや他の画家たちと経済的な部分において、天と地ほ

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          国境を越える言語の発明者、オットー・ノイラート

          日本でも多くの外国人を見かけるようになり、世界との距離がぐっと縮まってきた現代。 東京に来てからはコンビニ店員が外国人ばかりで驚いてる。 日本語がわからない外国人観光客にとって、頼りになるものといえば何だろう? 私自身、現地の言葉が分からない見知らぬ国を訪れた際、頼りになったものは「記号」だった。 この「記号」をデザイン用語に言い換えるとしたら「アイソタイプ」や「ピクトグラム」だ。 国境を越える言語、アイソタイプとは?アイソタイプとはピクトグラム(絵文字)を用いて

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          反省して次に進むための、私の内面爆発回。

          このnoteには、「アート・デザインのことに絞って書こう。」と決めていたのですが、こうゆうこともたまには書いてみてもいいのか?どうなのか?と実験がてら書いております。 アートとは全然関係ない、だだの内面爆発回です。 ここ1.5ヶ月前から、旅をしながら仕事ができるようになるため、とにかくあらゆることに手を出している私。 以前と比べて一番変わったのは、ツイッター、インスタ、noteを始めたことだ。 何も情報発信していなかった以前に比べて、私のインプット量は格段に増えた。

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          シャネルのマーケティング戦略と覚悟

          シャネルといえば言わずも知れた世界的ブランド。 先日、シャネルの展覧会に訪れたことでガブリエル・シャネルという人物に興味を持ったのでいくつかの本を読んでみると、意外にもマーケティングの勉強になる。 そして、彼女の残した言葉には人生を生きる上で大切なことが詰まっていた。 ガブリエル・シャネルの人物像シャネルは貧しい生まれであった。 父親に捨てられ、孤児院である修道院で過ごした不幸な幼少期の記憶は、生涯彼女にこびりつき、凄まじい復讐心と、自分のスタイル、強い意志を育むこと

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          シャネルのクリエイティビティに触れる、「マドモアゼル プリヴェ展」

          先日、東京・天王洲アイルにて開催中のシャネルの展覧会「マドモアゼル プリヴェ」に行ってきました。 予約をすれば無料で入れるのですが、美術展に匹敵する充実した内容で無料というのが驚きです! エレガントで華やかな空間に包み込まれた展覧会についてレポートします。 私のシャネルへの偏見 私は元々シャネルにはあまり興味ありませんでした。 身分違いだし、ハイブランド好きの女に対してもなんともいえない気持ちを持っていたくらいです…。 しかし何故こんなにもシャネルは人を魅了してい

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          ファッション写真界の革新家、ノーマン・パーキンソン

          ファッション / ポートレート写真家である、ノーマン・パーキンソンの日本初個展が東京で行われるということで、これは見に行かねばとやって来ました目黒・ブリッツ・ギャラリー。 ノーマン・パーキンソンとは ノーマン・パーキンソンは20世紀で最も偉大で影響力のあったイギリスのファッション写真家で、ファッション写真の世界に革新をもたらした人物である。 ところが、パーキンソンはとあるインタビューで、自らを「ファッション写真家ではない。」と発言している。 「ファッション写真は迅速な

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          ミロのヴィーナス、サモトラケのニケ、ラオコーンの共通点とは?

          「ミロのヴィーナス」「サモトラケのニケ」「ラオコーン」これら3つの彫刻には共通点がある。 『ヘレニズム時代の代表的ギリシア彫刻』であることだ。 それぞれの彫刻のモデルは誰なのか?また、ヘレニズム時代とはどんな時代だったのか?ゆるっとお付き合いください。 ミロのヴィーナス ミロのヴィーナスは、古代ギリシアで制作され、1820年にミロス島で発見された。 「ミロ」とは制作者の名前ではなく発見された島の名前である。 螺旋状にしなった体の曲線美、衣服が滑り落ちている

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          部屋は歩くことの出来る立体的彫刻。グレゴール・シュナイダー

          ドイツ人アーティスト、グレゴール・シュナイダーの個展『SUPPE AUSLÖFFELN けりを付ける(スープを飲み干す)』を観に行ってきた。 グレゴール・シュナイダーという人物1969年、ドイツ生まれ。 構成主義的建築彫刻とインスタレーションを用いた作品づくりで知られるドイツ人アーティスト。 構成主義とは…鉄やガラスなど工業的要素を使用して抽象的構成を目ざす1910年にロシアで始まった芸術運動。 インスタレーションとは…空間全体を作品としてその場で体験させる1970年代

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