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みよたの広場オープンから1年の振り返り。できたこと、できなかったこと、これから。


みよたの広場がオープンしてから、1年(と2ヶ月ちょっと)がたちました。多くの皆さんのお力添えもあり、とてもよい場に育っている実感があります。ありがとうございます。

よいタイミングなので、現場を切り盛りするジョージへのヒヤリングをもとに、「できたこと」「できなかったこと」「これからしたいこと」という形で、運営メンバー本間の視点でまとめてみたいと思います。

できたこと

①子どもたちの居場所になった

はじめての「常連」は、近くの北小学校に通う小学4年生・5年生たちでした。放課後に広場に来て、カフェのテーブルで宿題をしたり、リビングトレーラーの中で本を読んだりゲームをしたり。そのうちただ遊ぶだけではなく、滑り台の下の空間に秘密基地をつくったりしながら、「自分たちの場所」として広場を使うようになりました。

そうする中で、意識の変化も見られました。掃除を自発的にやったり、何かをつくっていると手伝ってくれたりする子も出てきました。

そして今は、彼らに限らず、いまや近隣の幼稚園や学校に通う子どもたちが遊んでいる姿は広場の日常になりました。

②いろんな人たちが来てくれている

広場は「子どもの居場所」であると同時に、「みんなの居場所」になることを目指して始まりました。キッチンカーでのカフェ運営、月に1度のマルシェイベント(日曜市・土曜夜市)、薪割りゾーン「ありがとうの薪」など、「まず広場に足を踏み入れてもらう」様々な工夫の結果、いろいろな人に来てもらえるようになりました。

毎週月曜の朝にやっている「ちいさな広場」は、赤ちゃんや保育園児を持つ親の方々向けの企画。時間を固定することで、リピートでくる方々やそこからの繋がりで初めて広場に来る方も多いです。

単発のイベントではなく、「仕組み」として継続するなかで、広場を基点として関係性が生まれ育っていると実感できることも増えてきました。

③循環が生まれている

いろいろな人が広場を利用し、そこから関係性ができた結果、さまざまな循環が生まれています。

まず1年前から設計していたのは自然資源の循環で、落ち葉プールや丸太置き場などを設置していました。落ち葉からできた土は、子どもたちとともにキュウリ&ゴーヤのグリーンカーテンに活用され、持ち込まれる丸太は薪割りゾーンの重要な資源になっています。

余った建築資材をいるか?という相談をいただき、使えそうな材を回収。DIYゾーンができあがり子ども達がそこから秘密基地をつくりました。収穫する人がいないと聞いた梅林。参加者を募って一緒に収穫し梅ジュースを仕込み、夏は広場にくる人の喉の渇きを潤しました。



ホームページやインスタグラムの自己紹介では、このように書きました。「子どもも大人も過ごせる居場所となり、よい循環を生み出す拠点となり、新たな関係を結びなおす場となることを目指しています。」

今回振り返って、目指している世界に少しずつ近づいていると、改めて確認することができました。

一方で、もちろん難しいこともまだまだあります。続いて「できなかったこと」です。細かく言えばたくさんありますが、突き詰める1つなのかなと思います。

できなかったこと

広場の経済的自立(の道筋)

広場の設立に関わる費用、および3年間の運営費用は、日本財団からの助成によって賄われています。3年の間に経済的に自立し、それ以降は自主財源で運営をしていきます。

広場の運営のためには、最低限ざっくり年間200万円の費用がかかります(人件費ふくまず。ほとんどが町からの土地貸借費および光熱費)。これを上回る収益を、財団からの助成が終わる再来年の3月以降、実現する必要があります。

しかし、現時点でその目処は立っているとは言えません。仮説はあるのですが、これまで上述の成果へ向けた「場づくり」へフォーカスしてきたこともあり、そこに取り組みきれなかったのが正直なところ。これをつくることが、このさき1年半のチャレンジとなります。


さて最後は広場の「これからしたいこと」です。

もちろん、経済的な自立はあくまで前提として必要な状態であって、ゴールではありません。では何を目指すのか?整理するとまずこの2つになると考えています。

これからしたいこと

①もっと多くの人々に使ってもらいたい

1年(と少し)の運営により、町民はじめ多くの方に認知いただき、足を運んでいただける場所になりましたが、まだまだです。もっともっと多くの方々に使ってもらうために、より良くしていきたいと考えています。

たとえば広場の顔であり、収益にもつながるキッチンカーのカフェです。ぐっと秋めいてきた10月は「焚き火カフェ」としてホットサンドメニューを整備したり、コーヒーにマシュマロをサービスをつける(自分で焚き火にかざしていただく!)などリニューアルを行いましたが、今後も手を打っていきたいと思います。

②運営のオープン化

広場をいろいろな人の居場所に育てるために、よい循環を生み出すために、やること・やりたいことは沢山あります。現場の物理的な整備・改善や、場の企画、情報発信、などなど。

より多くの方にとって広場が「自分の場所」となり、こうした運営の実践に関わる人が増えていくには、どのようにすればよいのだろうか?運営と利用の垣根がなくなるような運営はどのようなものか?これは立ち上げ当初からの根本的な問いです。

たとえば、親切にサービスをしすぎると「お客様」をつくってしまうという視点があります。一方で、何もしないと人は入ってきてもくれません。イベントにするのか、さりげないサインで促すのか、環境づくりの塩梅が非常に難しい。現在もひたすら試行錯誤を続けています。


③目指せ100人!「友の会」

↑これからしたいこと②運営のオープン化、および、できなかったこと=経済的自立の道筋、の答えとなる仕組みとして取り組み始めたのが「みよたの広場 友の会」というコミュニティです。

現在、約20名の方にご参加いただいています。一緒に議論をして運営ルールを決めたり、運営には関わらずとも広場が継続的に運営されることを金銭的に支えていただいたり、県外から見守っていただいたり。距離感は人それぞれですが、広場の考え方やあり方に共感できる方に集まっていただいています。

まずは、自立的運営が見えてくる100名を目指していきたいと思います。


以上、長文を読んでいただきありがとうございます。

ぜひ色々な形で、さらに多くの人に広場に足を運んでいただき、楽しく運営にも参加いただけたら嬉しいです。下記がスタッフの駐在やイベントのカレンダーです。今月のマルシェイベント「みよたの日曜市」は11月26日。その前日の夜は「みよた花火」をみんなで見よう!ということで温かい汁物などを用意する予定です。皆さんとお会いできることを楽しみにしてます!


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