もし町役場にデザイン部署があったなら・・・ ミヨタデザイン部のはじまり。
こんにちは。ミヨタデザイン部です。
「もし町役場にデザイン部署があったなら…」そんな視点で街を見つめ直し、御代田町(みよたまち)とゆかりのあるクリエイターが町を活性化させるためのプロジェクト〈ミヨタデザイン部〉。
このたびnoteをはじめることにしました。
メンバーと地元のキーパーソンとの対談、ワークショップの告知やイベントレポートなど、御代田町での暮らしや活動を身近に感じてもらえる記事を掲載していく予定です。
手始めに御代田町のご紹介から。
長野県御代田町は人口は1万5千人ほどの小さな町です。
新幹線が止まる軽井沢町や佐久市は、となり町。挟まれるようにある町唯一の駅・御代田駅に走るのはローカル線”しなの鉄道”で、3両編成の小ぶりな車両が1時間に1本、通勤通学のコアタイムには1時間に2本通ります。
小学校は北と南に1つずつ、そして中学校は1つ、高校や大学はありません。都市生活者の目線でいうと、映画館も大型の商業施設もなく、決して便利な町ではありません。あるものといえば、浅間山のふもと、大らかで豊かな自然と個性豊かな住人です。
じつは御代田町は、デザインと密接な関係にあります。遡ること1960年代より、建築家やデザイナーが都会からやってきて、町内の「普賢山落」というエリアにコミュニティを形成し、自然を感じながらデザインの種を育みました。
柳宗理(プロダクトデザイナー)や武満徹(作曲家)など、多い時期には50〜60世帯が避暑のために滞在したり、暮らしたりしていたといいます。それから60年余りを経て、再びクリエイターたちが続々とこの地に移り住んでいます。そして、そこから自分たちの暮らしをデザインする新しいプロジェクト〈ミヨタデザイン部〉がゆるく始まろうとしています。
参考文献:別荘地「普賢山落」におけるコミュニティ形成に関する研究
(写真は小山一成『御代田の音色』より)
「どうしたらこの町をもっとおもしろくできる?」からはじまるプロジェクト。
親交もあったクリエイターたちが御代田で集い、自然と話題に上がるのは「どうしたら御代田町をもっとおもしろくできるか」というもの。自分たちが暮らしの場として選んだこの町に、共通の問題意識を持っていました。
そして、いざコミュニティを見回すと、国内外の第一線で活躍するアーティスト・デザイナー・編集者などのクリエイターが勢ぞろい。メンバーの海外滞在経験と言語をみてみるだけでも、とても国際色豊か。
たとえば、滞在経験は、イギリス、オランダ、フィンランド、フランス、アメリカ、スイス、デンマーク。言語では、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、フィンランド語・・・ポテンシャルがありすぎるこの状況を最大限に活かすべく〈ミヨタデザイン部〉は発足されました。
これまでとこれからの具体的な活動内容について
御代田近辺に在住もしくはゆかりのあるメンバーを中心に、これまで何度か、〈ミヨタデザイン部〉の集まりを開いてきました。
御代田町をどんな町にしていきたいのか。どんなアクションによって、わたしたち町民の暮らしがより楽しく豊かなものになっていくのか。
(2020年ミヨタデザイン部はじめての集会)
(こどもたちもコーヒーとワッフルを出して参加)
(新年のどんど焼き)
(長野県発祥のマレットゴルフ大会開催。優勝者にはヤッホーブルーイングの人気ビール"クラフトザウルス"が!)
(ミヨタデザイン部プロジェクトのディスカッション)
ディスカッションを重ねながら走り出した〈ミヨタデザイン部〉。2021年秋、町民が集い、具体的な活動をスタートさせます。
今後のプロジェクトは、
この2つを軸に活動を展開していく予定です。
固定メンバーはいない。「ミヨタデザイン部」の実態
「ミヨタデザイン部のメンバーって、どんなメンバーなの?」という質問をよくされますが、〈ミヨタデザイン部〉は厳格なメンバー制でありません。あえてメンバーを固定せず、プロジェクトに関わっている人=その時点でのメンバー。よってメンバーは流動的なのです。
間口を広げ、誰しもが関わりをもつことができる、まだ経験値のないネットワークだけに、現時点ではコミュニティが固定化されない最善の在り方だと思っています。
わたしたちが目指すのは「デザインで人と人をつなげる」こと
”暮らしをデザインし、人と人を、人と町をつなげていく”そんな有機的な活動体が〈ミヨタデザイン部〉です。今後、このネットワークとそれぞれの強みを活かしてさまざまなスケールのローカル・グローバルな町内プロジェクトの種を育んでいきたいと思いますので、ご期待ください。
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Instagram:@miyota_design
Twitter :@miyotadesign
編集:村松亮・manmaru / 写真:小山一成・ミヨタデザイン部