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言葉は、生命の発露であり、魂のほとばしり

言葉にできるなら少しはましさ〜♪
久保田利伸さんの唄の歌詞です。

思いを言葉にするのって、簡単なようで難しいですよね。
思いにぴったりの言葉ならなおさらです。
そんな言葉一音一音に意味がある、いえ言霊があるとすれば、すごいと思いませんか。

縄文のコトダマという本を読みました。
平易な文章で、大和言葉やその言霊についてとてもわかりやすく書いてあります。

印象的だったのは、言葉とは、思いや考えといった心の中にぼんやりとあるものが、なんとなく形を成し、とらえられたものを外に発したものだということです。

大和言葉には一音一音の意味があります。

言葉、つまり言の葉(ことのは)とは
コ⇨固まるもの
ト⇨止まり留まるもの
ハ⇨外にほとばしり出るもの
(バはハが強調されたもの)

コトバとは、生きている中で、何となく心にうかぶ感情や思いなど、何かがとらえられ、バーっと出てしまう感じです!
現代の日本でもニュアンスわかりますよね。

縄文人が話していた言葉は、自然発生音と呼ばれる音で、まさに魂の音だったのです。そして重要なのは、現代の私たちも大和言葉として同じく使いこなしているということです。

日本は「信仰、神話、言語、民族が一体のきわめてまれな国」なのです。

日本の歴史の中では、外来語がたくさん入ってきました。そのなかでも大和言葉の幹は残っているのです。なぜだろうか。
本書にはその明快なこたえがありました。

大和言葉には漢字を受け入れてしまうだけの語彙の豊富さがあった。元来縄文人が話していた大和言葉に素晴らしい意味と内容の深さがあった。大和言葉という内懐のなかに漢字をすべて吸収した。

P82

日本語を話すから日本人になる

自然発生音である大和言葉こそ日本人の感性であるといいます。
日本人は感情音や動物の声まで言語脳優位に認知されるそうです。それは大和言葉が原始的な自然発生音を残しているからなのです。
今もそれが受け継がれているのは本当にすごいことです。


『右脳と左脳』の著者 角田(つのだ)忠信(耳鼻科の先生)先生によると、日本人は左脳で受け取り、右脳で感性を働かせるそうです。


日本人の言語処理上の脳の働きには、感情音や動物の鳴き声、自然の音に至るまで左脳優位で処理してしまう特徴があります。いろいろな音を言葉として処理してしまうところから、包容力のある感性が育ったのではないか。自然と一体化する日本的な情緒、曖昧なところを善しとするゆとり、白黒つけないやさしさなどです。
単純な系で物事を分析していく時代から、複雑な系から法則を導き出したり、人間の進むべき方向を見つめていく時代に入ってきている。

P95

日本語(大和言葉)を話すから霊性が開発されるそうです。
霊性を開発している根源は大和言葉なのです。
そしてその日本人の感性こそ共生の世界観を築く基、木や森と対話が可能になるのが大和言葉が重要な時代になっているのではないでしょうか。

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