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「あさま」は火山を意味する言葉

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今回は「あさま」についてみていきたいと思います。

御代田町は、標高 2,568mの浅間山の南嶺に位置する高原の町です。浅間山は基本的に御代田の町のからどこからでも拝むことができます。

浅間山の「あさま」という呼び方はなぜそう呼ばれるのでしょう。
Wikipediaには「あさま」は火山という記述があります。

「あさま」は火山を示す古語とされる。富士山の神を祀る神社浅間神社(せんげんじんじゃ)と呼ばれるのも同様の理由であり、阿蘇山の「あそ」も同系のことばであると言われる。浅間山も多くの山々と同じく、古くから山岳信仰の対象となっており、浅間神社(通常の浅間神社とは祭神が異なる)が鎮座している。

WikiPediaより引用

日本語の起源がどこなのか、ずいぶん昔に大野先生(学習院大学名誉教授。東京大学文学部卒業。国語学者)の説を読んだことがあります。その本には日本語の起源はインド南部という記載があり、なるほどーと納得したことがあります。

インドネシアあたりから海洋民族が北方の日本へ移り拠点としたという話も聞きます。インドネシアであれば火山が多く同様の言葉があってもおかしくありません。

あるブログにこんなことが書かれていました。

古くから様々な説が流布されてきていて、嬬恋ではガイドの間でアイヌ語に由来した説明をすることが多い。 浅間高原にある地名(例えば、カイシコ、ロンノトヤ、アテロなど)は特にアイヌ語に深く関係していた、と元学習院大教授の山本直文氏が嬬恋にもよく訪れて昭和40年代に出版しているので影響しているかもしれない。またその前に遡るとイギリス人考古学者マンローが「アサマ」はアイヌ語のアッサムで火を噴くの意だ(大正8年)と発表しているのでアイヌ語起源説を受け入れる素地がじゅうぶんあった。
こうしたアイヌ語起源説に対して物理学者だった寺田寅彦氏は、「アサマ」は南方系の言葉だという南方起源論を言っている。アソ(燃える)アスク(煙る)アス(煙)アサップ(煙)などの南方語からアサマ山、アソ山、ウス山などが付けられたと展開。
他にもアサマはインドの古語で「爆発する」「火を噴く」という語に起因する説などがあったり、馬来語(マライ語)との深い係わりも言われてきた。

嬬恋村の自然と風土みてある記より引用

インドでもともと「爆発する」「火を噴く」という言葉がインドネシアの火山が燃える、煙を出す風景と結びつき、火山を意味する「あさま」が日本の火山に充てられたのかもしれません。
そのまま北方に「あさま」が伝わりアイヌでも呼ぶようになったのではないかと個人的に思ったりしてます。

ちなみにマライ語とはマレー語であり、東南アジアのマレー半島周辺地域で話されるオーストロネシア語族の主要な言語です。

それにしても「あさま」とは火山を示す言葉であるとおり、浅間山は、やはり火山そのものなのだなーと思います。

浅間山は、何万年も前から火山活動が活発で今も噴火を繰り返しています。
現在の浅間山は複雑な形をしています。

次回から、現在の浅間山がどのように形成されたかみていきたいと思います。
(とり)

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