春の一雫、スノードロップ
京都府立植物園に足を運びました。目的はスノードロップ。
可憐で、小さな鐘のような花が
冬の冷たい空気の中でひっそりと咲いていました。
私はしゃがみこんでカメラを構え
レンズ越しに花を見つめるうち
その静かな佇まいに胸が
すうっとなる感覚を覚えました♡
◎翡翠（カワセミ）との偶然の出会い
スノードロップの撮影を終え、
帰り道を急いでいると、
数人のカメラマンが、池の方に向かって
レンズを向けて息を潜めていました。
何やら胸騒ぎがして
ふと顔を上げると
池のほとりの枝に青い影。
カワセミ‼️思わず息をのんだ。
小さな体に鮮やかな瑠璃色。
太陽の光を浴びて、
羽がきらきらと輝いていました。
京都府立植物園は、実は野鳥の宝庫でもあります。
メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ——
木々の間を飛び交う鳥たちを目にすることは多いのですが…
まさか、カワセミに出会えるとは思わなかったです。
しばらくじっと見つめていると、
カワセミはすっと池に飛び込み、
小魚をくわえてまた枝に戻りましまた。
その一連の動きがあまりに鮮やかで
まるで舞を見ているようでした。
冬の植物園。
スノードロップの静けさと、
カワセミの鮮やかな動き、
どちらも、この季節ならではの出会いだと思います。
◎新風館内のトラベラーズファクトリー京都
京都府立植物園をあとにして、ふと思いました。
せっかく京都に来たのだから、
もう少しこの余韻を楽しみたい。
そんな気持ちに導かれるように、
新風館へ足を運びました。
レンガ造りの建物に足を踏み入れると、
どこか懐かしく、けれど新しい空気が流れている。
向かったのはトラベラーズファクトリー。
旅とノートを愛する人のための場所です。
店内には、手になじむ革のノートや、
味のあるスタンプ、どこか旅心をくすぐる文具が並んでいます。
ページをめくるたびに思い出が深まるトラベラーズノート。
使い込むほどに風合いを増す
その佇まいに夢中です♡
何か一つ、今日の記憶を閉じ込めるものがほしい。
そう思いながら、しばらく店内を巡る。
そして、小さなカメラのチャームと、
手書きの温かみを感じるポストカードを手にしました。
カワセミの青、スノードロップの白。
それらが心のどこかに残るうちに、
ノートの片隅に今日の出来事を記しておこうと思います。
旅は、こうして少しずつ形を変えながら続いていく。次にこのノートを開くとき、
京都の静かな冬の景色がまたふっと蘇るでしょう。
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