中学受験について考える。
最近、娘の友達のお母さんと中学受験について話をした。
習い事と中学受験の両立は難しいよね、って話。
うちの娘は、「中学受験がしたい」と言っている。理由は、「もっと勉強するのに良い環境で勉強して、頭がよくなりたい」からだそうだ。要するに、サルみたいな男子が暴れまわっている公立小学校に対する不満から生まれた気持ちだろう。
娘の言いたいこともわかる。そして、娘が割と勉強が好きなこともわかる。ただし、ワガコは将来バレリーナになることを夢見ていて、週に何回もレッスンに通っているし、平日もトレーニングを欠かせない。だから、塾に行く時間は、作れても週に1~2日。しかも、(私は中学受験をしたことはないが、中学受験の塾で働いたことはある)塾に行ったからといって学力が必ず身につくわけではない。塾に行って、そこで得た知識やら学んだことをもとに、家庭学習を充実させないと学力は身につかない(当然)。
さらに、ワガコは中学を卒業したら、バレエの専門学校的なところに入りたい(オーディションがあるので入れれば)、あるいはローザンヌ(?!)コンクールに出て、ロイヤルバレエ学校で学びたい!と、吉田都みたいなことを宣っている。
中学受験して、私立中学に入学しても、3年で退学する可能性もゼロではないとは・・・・。おのれ、贅沢者・・・・。
そんなことを考慮して、我が家が出した結論は、「塾に行かずにやれるところまで自分で頑張れ。それでだめなら地元の中学だ」というものだった。
そんな私の考え方に対して、ママ友は「お母さん、、、強い。私はそこまでの覚悟は決められない」と言っていた。
やっぱり、日本の公教育は信頼されていないんだなぁ。いや、これは日本だけなのか?ボストンで子育てをしている友人が、パブリックスクールは荒れ果てていて、とてもじゃないけど子どもを通わせられない!なんて言ってたっけ。(しかもボストンの私立学校の学費はすこぶる高いらしく、優秀な脳外科医である彼をしても、「学費はとても払えない」と言っていた)
中学受験の目的って何なんだろう。
私立中学校は、同質性が高い。そして、学習意欲の高い子どもが集まる学校では、相互作用で刺激しあって、みんなぐんぐん学習していくんだと思う。
ただ、うちの娘は勉強「を」頑張りたい、のではなく、勉強「も」がんばりたい子なのだ。好きなこと、やりたいことが明確なのだから、勉強バリバリじゃなくてもよくない・・・?と思ってしまう。(本人は、バレエも勉強もバリバリでいたいらしい)
ひとつのことに打ち込んで頑張っているんだから、どこの学校に行こうが、この先どんな進路に進もうが、努力で自分の人生を切り開いていけるだろう、という信頼感もある。均質な環境でレールの上を歩くよりも、荒野を自分で切り拓いていってほしい。そのほうが人生楽しそうだ。中学受験だけが人生ではない。どこの学校に通っていたかなんて、大人になってしまえばどうでもいいことだ。(どうでもよくない人も一定数世の中には存在しているようだが)
とはいえ、小4にもなれば、自分がこの先どうしたいのか、自分で決めたいお年頃だろう。黙って見守ることにするが、我が家の無謀な中学受験の行方はどうなることやら。もっと自由に生きてほしいと願うお母さんでした。
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