なぜ台湾ドラマや台湾ポップスが好きか
理由はとても単純で、ドラマにしてもポップスにしても、内容が面白かったりMVがアートっぽかったり、クリエイティヴィティを感じられるからです。それから、演技をしている俳優さんや、歌手の方が自然体に見えて、個性がある。自然体というのを売りにして商売をするにも、それを受け入れる社会に幅が必要な気がします。
例えば、歌手で女優のアンジェラ・チャンさんの2004年発表のデビューアルバムの「Over the rainbow」の中に納められている「寓言」という曲のMVが私は好きなのですが、アンジェラさんの背後?から、切り貼りしたようなネコのイラスト画像がブァーッと出てくるシーンや、この曲を演奏している人達(二胡?を弾いている人とか)の画面に馴染んでる感じとか、とてもクールに見えるし、今観ても色褪せてないと思います。世界観もどこか謎めいていて好きです。
また、2012年に歌手のジョリン・ツァイさんが「MUSE」というアルバムを発表した時だったと思いますが、台湾のファッション誌でジョリンさんと日本の現代アーティストの村上隆さんが対談をしておられました。対談の内容は覚えていませんが、私は価値観という点で双方には共通点があったのではないかと思いました。ちなみに、このアルバムには「大藝術家」というタイトルの曲が収録されていて、歌詞の中にゴッホやピカソやモネやウォーホルと並んで村上隆という名前が登場していてユニークです。
ドラマは、いちばん好きなのはやはり「流星花園」ですね。主演のバービィ・スーとか、キャラが面白いし、バラエティ番組などで歯に衣着せぬ発言をしても嫌味に感じないのは、彼女の才能だと思います。