【エッセイ】サンタクロースの想い#2022クリスマスアドベントカレンダーをつくろう
サンタクロースを何歳まで信じていたか問題はこの時期の鉄板ネタだけれど、みなさんはどうですか?
私はたしか中学2年生まで。
夜中、少し眠りが浅くなったタイミングで母がプレゼントを置く気配に気づき、暗がりの中でその姿を半目になりながら見てしまったことがその正体を知るきっかけ。そうじゃなかったらいつまで信じていたんだろう。
翌朝、きれいなラッピングをほどいて「こんなのが入ってたよ」と見せると「サンタさんちゃんと来てくれたね」と応える母に(ああ、自作自演なんだな)と思ったことを、今でも覚えている。
ただ、その後どんないきさつで私にサンタクロースが来なくなったのかは覚えていなくて。
いつの間にかプレゼントは直接手渡される物になり、必ずしもクリスマスイブやクリスマス当日にもらうというわけでもなくなった。
そんなサンタクロースが来なくなった私は、何を思ったか今度は自分がサンタクロースになろうと、いつの年からか母の枕元にプレゼントを置くようになった。
妹と相談して買ったプレゼントを、夜中に起きたり朝早く起きたり、どうにかバレないよう母の枕元に置き続けること数年。「サンタも楽じゃないな」なんて思ったり、けれど、プレゼントを見つけたときの母の顔が嬉しくて、「これだからサンタはやめられないな」なんても思ったり。
大学生になった頃から、クリスマスは友達や恋人と過ごすことが増え、その流れで母のところに来ていたサンタクロースも自然と出番をなくした。なんとも勝手なサンタクロース……!
でもでも、プレゼント自体は今でも渡しているから許されたい。許され…るかな……?
年齢を重ねて、生活が変わって、その時々でクリスマスの過ごし方も変わったけれど、誰かに喜んでもらいたいという気持ちは、きっとずっと変わっていない。
そういえば、今年のクリスマスは週末なんだよね。
もしかしたら、今年は母のもとにまたサンタクロースが来るかもしれないな。
🎄🎄🎄
七海さんのこちらの企画に参加しています。
本当は掌編小説で参加するつもりだったのですが書き上がらず…。
ほんの小さなエピソードですが、あと数日、みなさんのわくわくを盛り上げることができていたら嬉しいです。
七海さん、素敵な企画をありがとうございます!
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