第50回衆議院選挙 宮崎1区は結局武井俊輔候補への不信任投票だったな、という話
第50回衆議院選挙が終わりました。
事前の各社情勢調査で、自公合わせて過半数割れ確実と言われていて、週の後半は株式市場もそれを織り込んだ動きになっていたものの、実際になってみるとやっぱりびっくりしますね。
さて、一応自称「宮崎県政ウォッチャー」なのでぼちぼちと選挙結果を分析していこうと思います。今日は、とりあえず 宮崎1区です。
今回の宮崎1区の投票結果は以下のとおりです。
有権者数 349,621 投票率 49.99%
渡辺創 47 立憲民主党 前 79,605票 当選
武井俊輔 49 自由民主党 前 49,310票
外山斎 48 日本維新の会 新 24,846票
滋井祐香 44 参政党 新 17,100票
比較のため、前回第49回衆議院選挙の結果は以下のとおりです。
有権者数 35万4691人 投票率:53.29%
渡辺創 44 立憲民主党 新 60,719票 当選
武井俊輔 46 自由民主党 前 59,649票 比例復活
脇谷のりこ 64 無所属 新 43,555票
外山斎 45 日本維新の会 新 22,350票
たった3年で宮崎市周辺の有権者数も5千人以上減ってるんですね。ひどいもんです。
さて、地元メディアの論調では、前回武井候補の公認に反発して自民党を離党して立候補した脇谷のりこ氏 が今回立候補していないため、前回獲得した 4万票の行方に注目が集まりました。
結論から言えば、脇谷氏が獲得した4万票は
立憲 渡辺候補に 19000票
自民 武井候補に 0票
維新 外山候補に 2500票
参政 滋井候補に 17000票
という感じに移動したのではないかと思います。
要は前回の衆議院選挙では脇谷氏が獲得した票は、「武井俊輔不信任」票だったんだな、と思います。
維新の外山氏が盛んに訴えていた「自分が保守の受け皿になる」というのは全く有権者には響いていない結果です。というかそもそも「保守の受け皿」なんて必要なんですかね。まともな政策を訴えて欲しいものです。
さらに、武井候補の得票が 前回から比べると 1万票ほど減っていますが、全体で35万弱の有権者に対して、投票率が3.3%減ってますから、
「前回は投票にいったけど、今回は行かなかった人」
が 35万* 3.3% がきれいに1万人ほどになります。
民放のテレビで、田崎史郎氏などが選挙結果の解説されていますが、
「今回の選挙は、自民党支持者が投票に行かなかった」
という傾向が強かったそうです。
本当は自民党がいいんだけど、武井候補が嫌なんですよ。
宮崎市民もたった1年半前の県議会選挙では宮崎市選挙区では与党が圧勝していますから、別に立憲が良いと思っているわけではないはずです。
自民も立憲も駄目だといって維新や参政党にいれるわけにも行かないから
「ちゃんとした自民党支持者の1万人程度が投票を棄権した」
ということだと思います。
次回の選挙で宮崎の自民党が宮崎1区の候補者の公募を行って、もっとちゃんとした人物を公認して出直せば、前回選挙で武井氏と脇谷氏が獲得した合計10万票近くは取れるはずだと推測しますし、そうしてほしいと思います。
参議院の松下氏の公認などもそのままだと、更に宮崎の自民党への支持は下がり続けるでしょう。
逆にそれをやらなかったら、次回以降、本当に宮崎市周辺の自民党支持者の基盤は崩れ落ちそうだな、と思います。