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「楽天ふるさと納税」が都城市への寄付受け付け停止。鶏肉が外国産にも関わらず、宮崎県産と偽って販売したため。

県政の話ではありませんが、都城市のふるさと納税の返礼品となっていた鶏肉の産地が偽装されていた問題を受け、楽天グループが運営するふるさと納税の仲介サイトが都城市への寄付の受け付けを停止したそうです。

都城市にも工場を置く熊本県の食肉加工業者の「ヒムカ食品」は、都城市のふるさと納税の返礼品としても扱われていた鶏肉が外国産だったにも関わらず、宮崎県産と偽って販売していたとして、今月14日、九州農政局から食品表示法に基づく是正指示を受けました。

この問題を受け、仲介サイトの1つ、「楽天ふるさと納税」では、今月15日から都城市への寄付の受け付けを当面の間、停止しています。

サイトの運営会社は「消費者保護や健全な売り場づくりのため規約などを設けていて、違反があった際は厳正な措置を講じている」と説明しています。

都城市では牛肉や豚肉、それに鶏肉などのふるさと納税の返礼品が人気を集め、去年の寄付額が全国トップの195億9300万円に達しています。

ほかに20ほどある仲介サイトでは、「ヒムカ食品」の返礼品を除いて都城市への寄付の受け付けを続けていますが、これまで「楽天ふるさと納税」を通じた寄付額が最も大きかったということです。

上記NHKの記事から引用

最大手のサイトが毅然とした対応を取ったということで、昨年のふるさと納税額が全国1位であった都城市にとっては大きな痛手となりそうですね。

個人的には、これまで何度も記事にしたとおり、ふるさと納税自体が地方と大都市圏との格差の是正にほとんど貢献しない制度だと思っています。

ふるさと納税って、地方と都会の格差を縮小するのに貢献しているのかな?という話。|宮崎県政ウォッチ (note.com)

ふるさと納税獲得競争の果てに、豊かで幸せな地方が拓けるのかな、という話。|宮崎県政ウォッチ (note.com)

ふるさと納税は宮崎県の都城市が日本一。それでも、やっぱりあまりいい制度ではないと思う件。|宮崎県政ウォッチ (note.com)

税金というのは自治体がバラバラに競争して獲得するべきでもないですし、競争原理を導入すると今回の都城市の件もそうですし、宮崎県内では不適切な運用で都農町がふるさと納税対象団体の取り消しを受けたりしています。

苛烈な寄付金競争の果てに時々多くの税金がえられたとしても、それで宮崎に若者が帰ってきてくれるわけでもなく、ふるさと納税の寄付で返礼品に消えた分が、国債にになったり、増税になったりするのでは本末転倒じゃないのかな、と思います。

得している人も多い制度のようなので、すぐには廃止できないとは思いますが、やっぱり徐々に縮小していくべき制度のように感じます。


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