地方公共団体の首長の判断だけで債権放棄が可能になることのリスクを ChatGPT に聞いてみた件。

前回の記事で、鹿児島県が中小企業再生のため、ゼロゼロ融資の求償権を知事承認のみで放棄可能な条例提案。宮崎県は絶対真似すんなよ、という話。 
という記事を書いたのですが、こんなことが他の地方公共団体でどんどん制度化されてしまうと大変なことになるのではないか、という気が個人的にはしています。

そこで、「なぜそれが問題なのか」ということを整理するために ChatGPT に問い合わせてみました。

Q.モラルハザードについて教えてください。

モラルハザードは、保険や契約などの経済的な関係において、リスクを引き受ける側がリスクを軽視したり、不正行為を行ったりする可能性がある現象を指します。具体的には、保険をかけることによって自己の行動や慎重さに対するリスク感覚が鈍化し、無謀な行動をとるようになることや、金融機関への救済期待を持ってリスクを取りすぎることなどが挙げられます。

モラルハザードは、次のような状況で発生することがあります:

保険におけるモラルハザード:保険をかけることによって、被保険者がリスクを軽視した行動をとる可能性があります。例えば、自動車保険に加入している人が無駄なリスクを冒した運転をする、火災保険に加入している人が火災を起こすなどがあります。

金融業界におけるモラルハザード:金融機関が経済的な困難に直面した場合に、救済措置が行われる可能性があると知っている企業や個人が、リスクを過大評価して無謀な投資や借り入れを行うことがあります。これは、救済が行われることに依存する行動を引き起こす場合もあります。

政府支援におけるモラルハザード:政府が企業や個人に対して救済措置を講じる可能性があると認識されると、企業や個人がリスクを軽視した行動をとる可能性があります。例えば、金融危機の際に政府が銀行を救済することを予測し、リスクを十分に評価せずに行動する企業や個人が現れることがあります。

ChatGPTによる回答

Q.「地方行政が債権放棄をする可能性」があることで発生するモラルハザードによるリスクを教えてください。

地方行政が債権放棄をする可能性があるという状況では、以下のようなモラルハザードによるリスクが生じる可能性があります:

1. 財政的な無責任な行動: 地方行政が債権放棄の措置を取ることが予測される場合、借り手や貸し手はリスクを軽視し、財政的な無責任な行動をとる可能性があります。借り手は必要以上の借り入れを行い、貸し手は十分な債務返済能力の評価を行わないことが考えられます。

2. 不健全な財政運営: 債権放棄の可能性があるという認識が地方行政に浸透すると、財政運営が不健全化する可能性があります。財政的なリスクを軽視し、適切な歳出・歳入のバランスを欠いた政策や予算編成を行うことが予想されます。

3. 市場の不安定化: 地方行政が債権放棄を行うと、債権保有者や投資家は地方自治体の信用リスクを懸念し、市場への影響を受ける可能性があります。債権保有者は地方自治体への融資を控えることがあり、地方自治体の資金調達が困難になることが考えられます。これは市場の不安定化や信用環境の悪化をもたらす可能性があります。

4. 負担の不公平さ: 債権放棄が行われると、債権保有者や納税者に対して不公平感が生じる可能性があります。債権保有者は債権の一部または全部を失い、納税者は地方行政の財政問題によって負担を強いられる可能性があります。

モラルハザードによるリスクは、地方行政が債権放棄をする可能性があることによって引き起こされる経済的な歪みです。このリスクを管理するためには、適切な財政管理、透明性の確保、債務返済能力の評価などが重要です。また、地方自治体と債権保有者や投資家との間でのコミュニケーションや協力も必要となります。

ChatGPTによる回答

Q.「地方行政が債務放棄をする可能性」があることで発生するモラルハザードによるリスクを教えてください。

地方行政が債務放棄をする可能性がある場合、そのリスクに関連するモラルハザードは次のようなものが考えられます:

借り手の責任意識の低下: 債務放棄の可能性があると知っている借り手は、借金返済への責任感を低下させる可能性があります。借り手は、将来的に債務が免除される可能性を見越して、返済計画を緩めたり、無謀な借入を行ったりする可能性があります。これにより、借り手が責任を持たずにリスクを取ることが増え、財政的な混乱や経済的な損失を引き起こす可能性があります。

信用リスクの増大: 地方行政が債務放棄を行うことで、財政的な安定性や信用力に関する疑念が生じる可能性があります。これにより、地方行政の債務を保有している債権者や投資家は、将来的な返済リスクや信用リスクを懸念し、地方行政への融資や投資を控える可能性があります。このような信用リスクの増大は、地方行政の資金調達コストの上昇や市場からの資金供給の制約をもたらす可能性があります。

財政的な不均衡の拡大: 債務放棄によって地方行政が負担する債務額が減少する場合、財政的なバランスが崩れる可能性があります。地方行政は、債務放棄による損失を補填するために、他の財源の増加や支出の削減を余儀なくされる可能性があります。これにより、公共サービスの提供やインフラ整備などの重要な分野において財政的な制約が生じ、地方経済の成長や発展に影響を及ぼす可能性があります。

以上のようなリスクは、地方行政が債務放棄をする可能性があることによって生じるモラルハザードに関連しています。このため、地方行政は財政的な責任を持ち、借り手や債権者とのバランスを考慮しながら適切な債務管理を行う必要があります。

ChatGPTによる回答

Q.地方公共団体が債権放棄を決断する場合、一般的には議会の議決が必要ですが、それを首長の判断だけで行えるようにすることによるリスクを教えてください。

地方公共団体において、債権放棄の決断が首長の判断によってのみ行われる場合には、以下のようなリスクが存在します:

民主的なプロセスの欠如: 議会の議決を経ずに首長が単独で債権放棄の決断をする場合、民主的なプロセスが欠如しているとの批判が生じる可能性があります。民意を反映する機関である議会の役割が排除されることで、住民や利害関係者からの信頼や透明性に関する懸念が生じる可能性があります。

財政的な不透明性: 首長が単独で債権放棄の決断をする場合、その判断基準やプロセスが十分に明確にされない可能性があります。これにより、財政的な判断の透明性や公正性に疑念が生じる可能性があります。不透明性は、市民や関係者の間で不信感や論争を引き起こし、行政の信頼性を損なう可能性があります。

権限の濫用や不正行為のリスク: 首長が単独で債権放棄の決断をする場合、その権限の濫用や不正行為が発生する可能性があります。例えば、個人的なつてや利益相反に基づいて債権放棄が行われることで、公共の利益や財政の健全性が損なわれる可能性があります。適切な審査や監督機関の関与がない場合、不正行為を防ぐ仕組みが不十分となります。

統制の欠如: 首長が単独で債権放棄を決断する場合、チェックやバランスの仕組みが欠如する可能性があります。統制や監督の機会が制限されることで、間違った判断や決定が行われ、結果的に財政的な問題や混乱を引き起こす可能性があります。

これらのリスクは、首長が単独で債権放棄の決断を行うことによって生じる可能性があります。議会の議決を経ることで、より民主的なプロセスや財政的な透明性を確保し、権限の濫用や不正行為のリスクを軽減することが重要です。

ChatGPTによる回答

目先の支援者のためにこんな制度を決めてしまうと、その地域自体の信用が失われますし、やっぱりだめだと思いますけどねぇ。

宮崎県がそんなことを検討しているなんて話はないでしょうが、鹿児島でそんな制度ができてしまうことによる「衰退の激しい南九州地域の信用の低下」みたいなものは懸念されるところです。


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