【GWはJリーグ観戦!】4月J1首位「ジュビロ磐田」 vs AFC チャンピオンズリーグ ファイナリスト「横浜F・マリノス」
こんにちは!みやざき潤です。
「4月J1首位」の「ジュビロ磐田」と「AFC チャンピオンズリーグ ファイナリスト」の「横浜F・マリノス」の好調クラブ同士の対戦することになったため、今回その試合を観に行きましたので記事にさせていただきました!
ぜひご覧ください!
【ジュビロ磐田】ゴールデンウィークの試合
ゴールデンウィークの名に相応しく、過去10年間ジュビロ磐田のゴールデンウィーク付近の勝率は実は結構高いんです!(※リーグ戦のみ)
・2014年(J2:4位)
4月26日〜5月6日:4戦 4勝
・2015年(J2:2位)
4月26日〜5月6日:4戦 2勝2敗
・2016年(J1:13位)
4月24日〜5月4日:3戦 2勝1敗
・2017年(J1:6位)
4月22日〜5月7日:3戦 1勝2分
・2018年(J1:16位)
4月28日〜5月5日:3戦 2勝1分
・2019年(J1:18位)
4月28日〜5月3日:2戦 1勝1敗
・2020年(J2:6位)
GW期間中の試合は無し
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大のため
・2021年(J2:優勝)
4月25日〜5月5日:3戦 1勝1分1敗
・2022年(J1:18位)
4月28日〜5月6日:3戦 1勝2敗
・2023年(J2:2位)
4月29日〜5月7日:3戦 1勝1分1敗
10年間での通算28戦 15勝5分8敗と、勝率53%超えを記録し、さらに引き分けを除くと勝率65%以上を記録しています!
※このペースでシーズン38試合を戦い抜くと勝ち点67〜68で20クラブ制で行われた2021年のJ1では5位の成績に入ります。
ジュビロ磐田の過去10年での最高成績はJ1で6位、最下位2回に16位1回などなかなか勝てないシーズンも多かった中でGW期間中(※未開催の2020年は除く)には必ず勝利をあげているというのもまたジュビロ磐田にとっても「ゴールデン」なウィークになっております!
※2022年のJ1復帰シーズンとなったGWでもホームで勝利をあげました!
上昇気流へ!!弾みをつけたい両クラブ!
そんなゴールデンウィークに強いジュビロ磐田ですが、今年もその予兆を感じさせます!
3月末の第5節終了時では「1勝4敗」の18位(20クラブ中)だったジュビロ磐田ですが、4月に入ると調子を上げ、ゴールデンウィークに行われた首位町田戦にも勝利するなどJ1の舞台で「3勝1分1敗」と4月だけで勝ち点を2桁となる10積み重ねることに成功します!
(一部試合未消化のクラブもありますが)なんと4月にJ1で勝ち点を2桁積み重ねたクラブは名古屋グランパス、FC東京、ジュビロ磐田だけ!
さらにはその間の得失点差についても名古屋が+2、FC東京が+4となる中で磐田が+6と最多となっており、実は4月だけで見ると首位磐田となるんです!!
Jリーグでは月毎に「明治安田Jリーグ KONAMI 月間MVP」、「明治安田Jリーグ 月間ベストゴール」、「明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞」を表彰しており、ベストゴールは恐らく下記のチアゴ サンタナ選手のゴールになるのではないかと予想していますが、MVPと優秀監督賞は期待できるのではないかと思っております!!
ちなみに皆さんにとって各賞をとるのは誰だと思いますか??
一方の横浜F・マリノスも勢いに乗っています!
なんといっても「AFC チャンピオンズリーグ」を退場者を出しながら激闘の末に蔚山(韓国)相手にPK戦の末に2戦合計で勝利し、初の決勝進出を決めました!
オリジナル10クラブとして様々な歴史を紡いできた国内屈指の名門クラブがアジアの舞台でもタイトルをとれるチャンスを掴み、士気も高まっています!
その激闘の舞台となった日産スタジアム(※AFC チャンピオンズリーグ時の表記は「横浜国際総合競技場」)で行われた「4月J1首位」ジュビロ磐田と「AFC チャンピオンズリーグ ファイナリスト」横浜F・マリノスの一戦が5月最初の試合として行われました!
矛 vs 矛対決!
クラブとして4月の好調や、注目を日に日に増しているジャーメイン良選手の覚醒もあって試合前時点でリーグ3位タイの「15得点」(内10得点はジャーメイン良選手が10試合で稼いでおります)をあげているジュビロ磐田。
個人技もある外国籍3選手の3トップを中心に連戦となる中でもJリーグはもちろん、アジアの舞台でも得点を積み重ねる強力攻撃陣が魅力的で、1試合未消化ながら同5位タイとなる「14得点」をあげている横浜F・マリノス。
共に前線に頼りになる選手がいる中で迎えた試合は、スタジアム内もゴールデンウィークならではの鯉のぼりなどが両サポーターを迎え入れました。
キックオフ!!
共に「矛」に強みがありつつも、「盾」については直近の勢いが異なる両クラブ。
アジアを行き来する連戦の疲労もあってか、8節の湘南ベルマーレ戦では数的優位ながら2-1から追いつかれてドロー、勝利こそしたものの「AFC チャンピオンズリーグ 準決勝」でも3-0から2点を追い上げらて延長・PK戦までもつれてしまうなど、ホームでなかなか苦しい展開が続いていました。
そして前節アウェイのセレッソ大阪戦でも湘南戦同様2度のリードを守り切れず(相性の悪い地とは言え)2-2のドロー。
先制点は奪えてもリードを守り切れない試合が続いていました。
一方のジュビロ磐田は4月のリーグ戦5試合で喫した失点はわずかに3。3勝した試合は全て完封と「矛」と「盾」がかみ合ってきていました。
そんな中で迎えた試合は立ち上がり攻勢を強めたのはジュビロ磐田でした。キックオフ直後からジャーメイン良選手とマテウス ペイショット選手の両ストライカーのフィジカルの強さから早速サイドで起点を作ります。
そして開始3分にリーグ戦全試合でスタメン出場を果たす磐田の新戦力、平川怜選手が積極的に加入後初ゴールを狙いますが横浜FM守備陣のブロックに合い得点とはなりません。
一方の横浜FMは連戦続きとなる中で約1ヶ月ぶりの復帰となった喜田拓也キャプテンを中心として磐田のアタッカー陣に仕事を許さず決定的なチャンスは作らせません。
ですがそれは前節首位町田を完封した磐田も同じです。J3の舞台から1つずつ着実にステップアップをし続け今シーズンもカップ戦から信頼を勝ち取った苦労人鹿沼直生選手、そしてポテンシャルは随一ながら度重なる負傷でチャンスを掴み切れなかった森岡陸選手ら開幕時には出番がなかったメンバーがチャンスを掴みアジアのファイナリスト相手に守備からリズムを作ります。
その結果、両クラブとも大きなチャンスはさほど作らせず、0-0での折り返し。「矛」同士の対決に「盾」も備わってきている様子も示した前半になりました。
試合が動いた後半!
後半に入ると自力で勝る2022年のJ1王者で、今シーズンのアジアファイナリスト横浜F・マリノスがギアを上げます。
後半開始4分となる49分、左サイドの崩しから、昨シーズンのJ1得点王の#10 アンデルソン ロペス選手が前回五輪の東京五輪金メダルのブラジル代表メンバー#36 リカルド グラッサ選手のマークを受けつつエリア内からシュートを放つも、4度のワールドカップを経験する守護神川島永嗣選手が素早い反応でセーブ!
こぼれ球にもすぐ反応し、ピンチを脱します。
その後も両クラブ共に選手交代を行う中でも横浜FMペースは続き、64分にコーナーキックのセカンドボールを繋ぎサイドを揺さぶって最後は右サイドからヤン マテウスがピンポイントクロスを送るとアンデルソン ロペス選手がヘディングシュート!これを川島永嗣選手が1度はセーブするもそのこぼれ球を再度アンデルソン ロペス選手が詰めてホームの横浜FMが先制します!
ビハインドを背負った磐田は同点弾を狙って重心が前に傾くと、鋭い出足から横浜FMが2点目を狙いに行くも磐田守備陣が2点目は許しません。
そして80分、守備の貢献度の高かった鹿沼直生選手に代わってサイドのドリブル突破が魅力のブルーノ ジョゼ選手がピッチに送り込まれます。
ボール保持率が30%代となかなかボールを持てなかったアウェイクラブにとってタメを作れるドリブラーがチャンスの時間を増やしていきます。
84分にそのブルーノ ジョゼ選手が敵陣右サイド深くでタメを作ると横浜FMディフェンスを2人釣り出してフリーとなった上原力也選手にバックパス。フリーとなった上原力也選手がそのパスからダイレクトで山なりのクロスをエリア内へ送るとバックステップからマークを外したマテウス ペイショット選手が打点の高いヘディングで合わせて貴重な同点弾!!
磐田にとってこの日初めての枠内シュートをゴールへ結びつけることに成功しました!
苦しい時間帯が長かった中でも最少失点で耐えて、少ないチャンスを得点に結びつける。4月首位になった勢いを感じさせると勢いそのままに88分にはペナルティエリア手前で上原力也選手が倒されフリーキックのチャンスを得ると、そのタイミングでその上原選手に代わって、20歳ながら動じないメンタルの強さで出場時にはフリーキッカーを務める藤原健介選手が入ります。
その意図通り、投入後最初のプレーとなったフリーキッカーを務めるもそのシュートは惜しくも枠外。逆転弾とはなりません。
J1王者奪還、そしてアジア王者へこのまま「先制しながら勝利できない」流れを続けるわけにはいかない横浜FMも黙っていません。
「たられば」厳禁と言われてもよく話題に上がる「怪我さえなければ」と思われる選手で必ず名前があがると言っても過言ではない不撓不屈の精神から何度も立ち上がり続ける宮市亮選手が後半アディショナルタイムに決定機を迎えます。
※余談ですが、個人的には「怪我さえなければ」って思ってしまう3選手は、上述の宮市亮選手、大島僚太選手、そして小川航基選手かなと思っています。
右サイドの崩しからグラウンダーのクロスが上がるとゴール前でフリーとなった宮市亮選手がシュートを放つも川島永嗣選手が間一髪で防ぎ、そのこぼれ球にも再度川島永嗣選手が反応!!
シュート時に勢い余って宮市亮選手がゴール内に入り、ゴールネットが揺れたことで反対のゴール裏で見ていた磐田サポーターは失点したかのような錯覚に陥りましたが、そんなサポーターの気持ちさえも救う川島永嗣選手の鬼気迫るセーブで失点を許しません!
41歳という年齢を決して感じさせない気迫のプレーで勝ち点を死守すると共に試合も終了。4月には月間ではJ1首位の成績を残した磐田と、その4月にアジアファイナリストの座を掴んだ横浜FM。好調同士の組み合わせとなった5月最初の試合は1-1でのドローとなりました。
磐田の倍近くのシュートを放ち、決して多くのピンチを作らせなかった横浜FMの方がより敗戦の印象となり、磐田としては首位町田戦に続く強豪相手の連勝とはならなかったものの、リーグ戦3戦無敗で今シーズンもゴールデンウィークの好調さを示す試合となりました。
試合を終えて
開幕から1勝4敗と出遅れていた磐田ですが、その頃から負けた試合も開幕戦以外(※開幕戦は完敗だった感じが強かったです…。)は悲観的な内容ではなく、徐々に勝ち点を伸ばしていけるようには思っていましたが、想像以上のペースで上向いているのを感じた試合でした。
川崎戦での4ゴールで一躍「時の人」になったかと思ったジャーメイン良選手が「時の人」では終わらず磐田史上1998年の中山雅史さん以来となる開幕10戦時点での2桁得点を達成しシーズン序盤の主役に躍り出ただけではなく、新加入外国籍選手のマテウス ペイショット選手がフィジカルの強さからチャンスメイクをするだけでなく徐々に得点をとれるようになっており、「ジャーメイン良選手だけ」に頼るわけではなくなってきたのも大きいです。
それだけでなく今節のようにブルーノ ジョゼ選手も徐々にプレータイムを伸ばしてチャンスに絡めるようになり、昨年に続いてリカルド グラッサ選手が頼もしい活躍を見せ、外国籍選手との融合も進んでいます。
さらに、鹿沼直生選手や森岡陸選手といった選手が試合に絡み出しただけではなく、"3介"と評される3選手を含めた若手選手も試合に絡み、昨シーズンJ1昇格を勝ち取る大きな要因となった選手層の底上げがこの段階で進み始めているのが名将横内昭展監督の手腕ですし、それに応えて活躍する選手たちの成長や実力も流石の一言に尽きると思います。
もちろん、じゃあここから連勝街道を歩めるか?と言われればそんなに甘くないことは過去3回降格を経験しているクラブのサポーターとしては重々承知はしておりますが、それでも期待したいと思わせる魅力が今の磐田にはあると思います!
これからも応援していきましょう!!
そして横浜FMがJクラブの代表としてアジアの頂点にも輝けるようこちらも応援しております!!