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【🌍私の地球カリキュラム⑫】 中3 部活引退 そして奇跡⑫

3年生なり新しいクラスになった。

感情を無くし、気配を消し、
目立つことのないよう周りの状況を見ながら過ごしていた。

友達はいない。

新しいクラスになってすぐに、
修学旅行の話になった。
宿泊するホテル部屋のグループ作りが行われた。

クラスの中の仲良しグループは、
同じ部活に所属している人になりがちだ。

私は、1人余った。
嫌そうな顔をされながら、
人が足りないグループに入ることとなった。

それでいいと思った。


しかし、その日の給食後。
私は、酷い頭痛に襲われた。
頭がズキズキする。
早退した。

今まで、
部活でどんなに辛い目に合っても体が大きく反応することはなかったが、
さすがに今回の件はこたえたらしい。

ここからまだ、一年ある。

耐えられるだろうか。

考えるのをやめた。

3年生になり、我が吹奏楽部は夏のコンクールに向けて悪戦苦闘していた。

今年のコンクールの自由曲は

『トッカータとフーガニ短調』

♪「チャララーーン  鼻から牛乳ー」
と言った方がわかりやすいかも知れない。
あの名曲である。

顧問 匠がなぜこの曲を選んだのかは謎だ。
中学生が演奏するには、かなりハードルの高い曲のように感じた。

コンクールに向けて凄まじく厳しい練習が続いた。
日々苦しかったと思う。

しかし、記憶が全く無い。
心をカチコチにしたので、
自己防衛機能が働いたらしい。
《ちなみに、修学旅行の記憶もない》
残念。

【吹奏楽コンクール】
県大会金賞
中国大会出場の切符を手にする事が出来た。
中国大会でも金賞を受賞することが出来たが、全国大会には行けなかった。

しかし、
中国大会金賞も素晴らしい成績だと思った。
よく頑張った。
よく耐えた。

秋の定期演奏会も終わり、部活は引退となった。


安心した、
嬉しかった、
解放された。
もー、部活に行かなくていい。
クラリネットを吹かなくていい、最高に嬉しかった。╰(*´︶`*)╯

こんな日が来るなんて、苦しみの渦の中にいる時は想像できなかった。

胸いっぱいに空気を吸い込んで、このまま落ち着いて中学を卒業できたらと思っていた。

そんな私に、
部活引退後、奇跡が起きた。🌟


この私に、友達が出来たのだ。(*゚▽゚*)
同じクラスの
ヒコちゃん、塚ちゃん、春ちゃん。


本当に奇跡だった。

みんな、
とても優しくて、
かなり優秀で、
部活でもクラスでも、先生達にも一目置かれている人達だった。

なぜ?  なぜ?
こんな素敵な人達が、私を仲間に入れてくれたのか?
疑問だったが、嬉しかった。

息が吸えた。
生きていると、感じられた。
笑うことが出来た。

頑張って生きてきた私への、
ご褒美のように感じられた。

平和な時間が流れていた。(*´꒳`*)

しかしまた、
事件が起きる。
なぜ?なぜ?なぜ?そうなる?(´;Д;`)


新たな事件、そして中学卒業    

   
    【私の地球カリキュラム⑬】へつづく


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