rootsという考え方
就活をはじめたとき、なぜか無意識にIT業界ばかりをみていた。
"ばかり"というより、IT業界"だけ"と言ってもいいかもしれない。
会社で面談をさせていただくときに
必ず聞かれるのは
なぜ、この業界なのですか?
なぜ、うちの会社なのですか?
という質問。
無意識に選んでいたのではじめの頃は答えられなかった。
その後、それっぽい理由を事前に用意していくようになった。
が、正直自分でもなかなかしっくりこなかった。
なぜだろうか?
昨日会った大学生が農業に関わる仕事をしたいと言っていた。
農業に関わりたいという学生にあまり出会ったことがなかったし、
農業に関する科目を専攻していたわけでもない彼が
なぜ農業を選ぶのかにすごく興味が湧いた。
彼が言うには、
減量しているときに感じた食べ物のありがたみがきっかけだったらしい。
そして、もう一つ。
「昔から祖母の家に農業の手伝いをしにいってた。それがすごく楽しかった。今思えばこれが自分のルーツかもしれん」
私は彼の言葉を聞いてハッとした。
ルーツ。これか。
私のroots
「なぜ、ITなのか」
ふと考えてみた。
話は遡ること12〜13年前。
私の父はガジェットや機械、工具が好きで家にはパソコンや工具などがたくさんあった。
父は趣味でパソコンを作っていたし、家の修理も材料を買ってきてほとんど自分でしていた。
そんな家庭で育った私にとってパソコンというものは身近なものだった。
小学2年生の頃にはパソコンを与えられ、インターネットというものを知った。
ワンクリックでどんな情報にでも辿りつけるインターネット。
父にGoogle Earthを教えてもらったときはかなりの衝撃だった。
そういえば、机の上にあった世界地図を眺めて気になった地名をとにかく打ち込んでGoogle Earthで検索するのにハマっていた時期もあったなぁ。
次第に、今で言う「ググれ、カス」的な教育方法でわからないことは自分で調べ、解決することが当たり前になっていった。
「わからない」と泣き崩れ、教えてくださいと頼んでも助けてくれない父にむかつきながら必死でiPodに曲を入れていたこともあった。(小4くらいの話かな🤔)
今となっては助けずに見守ってくれていた父に感謝だ。
それだけパソコンに触れていたのにプログラミングをしなかったことは少し後悔だったけど、たぶん、興味がわかなかったのだろう。
私にとってパソコンとインターネットは本当に身近で、そして自分の知的好奇心を掻き立ててくれるものだった。
インターネットの向こう側には私の知らない世界がたくさんあって、もっと知りたいと思わせてくれた。
実は小さいころからICT教育を受けていたのかもしれない。
そんな環境で育った私だから無意識的にITに興味がわくのは少し納得できるかもしれない。
たしかに私は今もガジェット好きで、ガジェット系YouTuberさんやIT系のニュース記事はチェックしている。
「過去は変えられないけれど、過去は再定義できる」
rootsという考え方も過去を再定義することによってはじまるのかもしれない。
みなさんのrootsはなんですか?