黎明期のパソコンゲーム開発#39
■ZAXUSを創る ~細かい所にこだわる~
FANFUNの時と同様、ZAXUSについても細かい所にこだわりを持って作るようにしてました。
1.UFOの動き
UFOの動きですが、実は単にスクロールにあわせて移動しているだけではなく、方向を変える時に回転させたり、角度をもたせたり、移動速度によって微妙に姿と位置を変化させています。
速度を上げるとスクロール方向に少しずつ移動しており、すぐ目の前に出てくる敵をよけづらくなるなどスピード感と緊張感のバランスをとるようにしています。
ちなみに自機の爆発シーンは、アーケードゲームの「Defender」の爆発シーンをオマージュしたもの。
ZAXUSでは自機の爆発シーンを表現するため、空中で爆発時に弾が飛び散り、さらに地面に激突する際に炎上するパターンを用意するようにしていました。
地面に落下する際に、木などをなぎ倒しながら落下するなど細かい点まで手をぬかないようにしていました。
2.キャラクタの動き
また囚人(サイボーグ戦士)の動きにも凝るようにしていました。
囚人は背景の場所により様々な動きをもたせ、岩場では弾を打ち、草のある場所ではしゃがんで隠れ、木がある所では木の陰に隠れ、川には飛び込むなど細かな動き・表現にこだわっていました。
UFOがやられると囚人が万歳とかさせていましたが、当時はアニメーションツールなどがなかったため、専用のツールを作って動きを確認していました。
その他細かい点としてはビームで囚人を連続して収容すると得点が上がっていくという点でしょうか。
ちなにみ下記がZAXUSのキャラクタセット
ゲームは細かいところまで手をぬかず、胆となる部分には細かい所まで徹底的にこだわる事が、ゲーム作りにとっては大切な事かと思います。
次回はゲームの面白さを損なわないため、テクニックを駆使しPC-8001の限界に挑戦していった話題を書きたいと思います。
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