黎明期のパソコンゲーム開発#6
■はじめてのパソコン ~はじめてのパソコン購入~
1.マイコン:TK-80
当時私は中学生。最初のコンピュータはTK-80でしたが、トレーニングキットでの販売だったのでマイコン自体を組み立て(それが楽しかった)、16進キーボードでマシン語を打ち込んで楽しんでいました。
周辺機器などなく、電源もスイッチング電源を別で購入し、むき出しのボードに様々はハードを追加して音を出したりと毎日ハード・ソフトに四苦八苦して遊んでいた覚えがあります。
これがTK80のマニュアル、使いすぎてボロボロになってます。
TK-80は組み立てキットのため、内容は組み立て方が中心。組み立てて電源を入れ、動くまでドキドキでした。
8080のニーモニック表。これを見ながら、16進キーボードでマシン語を入力していました。当時のこの知識の下積みがあってPC-8001のマシン語のハンドアセンブルが出来たのだと思います。
2.パソコン:PC-8001
高校生になって雑誌でPC-8001の存在を知り、お小遣いをためて購入。168,000円という金額は当時はとても高額で、本体とRFアダプタしか買えなかった記憶があります。
それでも160x100ドットのグラフィック、8色のカラー機能(黒、青、赤、マゼンダ、緑、シアン、黄、白)は当時としては画期的。
周辺機器もカセットレコーダは正規品は買えないので自宅のカセットレコーダを使用し、家庭用テレビをモニタに使用していました。
家庭用テレビに映すにはRFアダプタを使用(アナログテレビのアナログアンテナに接続し、1または2チャンネルにして映す)し、カラー画面を映すのですが、80×25文字の表示をすると細かな文字がにじんでみえず、40文字などかなり大きな文字でプログラムを作成していました。
下記は純正の「カラーアダプタPC-8044」。さすがに40年も経つとケーブルの被覆もボロボロになっています。
でも、はじめて手に入れた本格的なパソコンに興奮!
電源を入れるだけでBASICがすぐ動く!!画面にカラーで文字が出る!
それだけで興奮していました。
下記はPC-8001同梱のマニュアル。
当時はお金もなく、他に遊ぶこともなかったため、1つのハードを限界まで使いきる、そんなパソコンとの接し方があったように思います。
次回は「はじめてのパソコン」の続編として、BASICに熱中した頃の話を書きたいと思います。