黎明期のパソコンゲーム開発#34
■NEW FANFUNへの移植 ~細かな改良~
1.ロード画面の改良
機種固有の性能を活かすという点以外に、NEW FANFUNでは細かな改良を加えています。例えばカセットテープの読み込み時間が長いため、ロード中に
画面に説明画面を出すようにしたという点。まだこの頃はテープのロード中に画面を出すというソフトは少なかったように思います(ちなみにパッケージの裏面に載っているロード画面は開発中のもの。タイトルのNEWは後からついたため、実際のロード画面は以下のように変わっています)
またロード中に簡単な説明を出すようにもしていました。
2.画面上の細かな改良
基本的に各ボールのうごきはPC-8001版と一緒ですが、先に投稿したようにロジックのメモはほとんど残ってないため、細かなメモを取りながら移植を行っていました。
マニュアルの画面の説明についても若干改良を加えています。
あと細かな点としては「1つ1点ではさみしい」というアンケートの声に応えて、ボールを1つ100点にしたという点と、画面の面数表示・FANの機数の表示を修正したという点でしょうか。
そもそもFANFUN自体がかなりシンプルな画面であったがゆえに、画面自体はあまり改良を加える点がなく、細かい改良版として作成した位置づけとなっています。
次回はNEW FANFUNのパッケージ化および販売後の状況について書きたいと思います。