黎明期のパソコンゲーム開発#38
■ZAXUSを創る ~登場キャラクタ~
1.登場キャラクタ
ZAXUSでは基本は囚人(サイボーグ戦士)を捕まえるという設定でしたが、逃げ・隠れする囚人を助ける・捕まえる行動を邪魔する敵のキャラクタを用意することにしていました。
ただし、用意するキャラクタには種類にも限界があるため、限られたメモリの中で様々な動きをするキャラクタを選定しています。
説明書の記載のキャラクタたち
ジャイル・キャノンはUFOに向けて弾を発射。ジャイル・ホバーはジャイルキャノンが動いてUFOに向かって追いかけてくるものとしています。ホバー機能を持っているので、川の上でも追いかけてきます。
ピラサニアンはゆっくりとした動きだけど、たまに巨大な火炎を吹いてくるキャラ。足を使って動くので川には入れません。
ファンファン(不安・不安)は空中を一定のコースで飛び回り、UFOの進行を妨げます。
ZAXUSではメモリの限界もあって、様々な没キャラが存在していました。
当時のキャラクタイメージが以下。
デス・フォール(ジャイルバード基地)。囚人たちが逃げ込む先の敵の基地。近くに寄ると弾を打ってきます。構想段階では囚人が逃げ込むと飛んで襲ってくるはずでしたが、メモリと開発期間の関係で見送りとなりました。
2.各キャラクタの動きの設定
ZAXUSでは登場させるキャラクタが少ない分、動きに特徴をあたえるようにしていました(やたらキャラクタの種類を増やすよりも、限られたものに如何に特徴・動きをよくするかに注力したといえば聞こえがいいのですが、単純にメモリ不足の問題でした)。
次回はゲームの基礎を固めた後の、細かなこだわりポイントについて書きたいと思います。