黎明期のパソコンゲーム開発#23
■FANFUNを創る ~タイトルづくりと気配り~
1.タイトルとデモの追加
最後はゲームの仕上がりとして、タイトルなどを用意していきます。
タイトルも当時のパソコンゲームの多くはキャラクタ文字を使った簡易的なものが多かったですが、FANFUNの場合はテープのロードが終わったら「さあゲームの始まりだ!」とインパクトを与えるため大きな文字で表示するようにしました(今ではごく当たり前ですが)
ただ当時自分にはセンスがなく、タイトルの色の組み合わせを全て表示させるプログラムを作り、その中から見づらい組み合わせをなくしたり、一瞬目にして印象に残るパターンから選んだ記憶があります(下記はその表示イメージ。実際にはもっと多数表示させて選んでいました)
これが実際のタイトル画面。スタートしたときに「ゲームが始まったんだ!長い時間をかけてテープの読み込みが終わり成功した!」と感じてもらう思いで作っていました。
これはその当時の方眼紙設計図
2.細かな所にも手をぬかない
最後の仕上げは細かい点の調整です。
テープのロードが終了するとゲームが自動で起動したり、当時BEEP音で鳴らしていた音は音量調整がきかなかったため、夜中ゲーム時に音を消すキーをつけたりしてました。
あとは左右の穴にボールを入れると、ボールが口を開けて動く画面を用意するなど、微調整を行っていました。
ボーナスステージも敵のボール「不安・不安」は最初は回転しないものでしたが、これも回転しながら上部の穴に戻る動きに修正。
ゲームは細かいところに手をぬかないことが重要かと思います。
次回は、作ったゲームをコンテストに応募していった流れについて書きたいと思います。