黎明期のパソコンゲーム開発#16
■FANFUNを創る ~開発のきっかけ~
ここからは何回かにわけて、FANFUNというゲームを実際に開発していった
流れについて書いていきたいと思います。
1.FANFUNってどんなゲーム?
ゲームのルールは非常にシンプル。天井の穴から膨らんで落ちてくる風船(BALL)を、床に落とさないように扇風機(FAN)を操作して、左右にある穴に入れるというものです。
これが実際の説明書に記載した内容。
下記は説明書の画面説明(右上が「現在の位置」となっていますが、「現在の得点」の間違いですね・・・)
2.開発のきっかけ
開発のきっかけは、雑誌に掲載されたプログラムコンテストの広告を見たというところでしょうか。当時は自分は大学1年生。まだまだ時間的にも余裕があり、バイトもしていなかったので軽い気持ちで応募しようと思ったからでした。
これが当時の開発資料を入れた封筒(もう37年も経っているのでボロボロです)。開発プログラムは大学ノートにハンドアセンブルで記載していましたが引っ越しやらでノートは破棄してしまったのでほとんど記録が残っていない状態。
開発期間は2ヶ月半くらいといったところでしょうか。ちなみにNo.2というのは実験作でない作品の2つ目という意味。
今のような大規模なゲーム企画・開発という時代でもなかったため、気軽に作って応募する、そんな雰囲気だったように思います。
次回はゲームの基本部分を創る部分を書きたいと思います。