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大体鈍行で進む本土縦断旅 | 近代化産業遺産とアートの島 犬島に行く40日目
岡山から始まる40日目。
本日は瀬戸内海に浮かぶ島の1つ、犬島に向かった。
犬島は岡山の宝伝港から定期船で約10分。
犬島精錬所美術館の開館日は、JR西大寺駅から1日1往復ではあるが宝伝港の近くまでのバスが出ているため、公共交通機関の民でも行きやすい離島だと思う。
車や二輪車の乗り入れはできないため、島全体が歩行者天国。
外周3.6kmと、日帰りでもぐるっと観て回れる規模感もありがたい。
メインの目的は、犬島精錬所美術館。
12月から2月末までの冬期は休館してしまうため、今期結構ギリギリのタイミングだった。
犬島に行く事にした理由は、本土から日帰りで行ける距離である事も決め手ではあったが、何より犬島精錬所美術館の見た目がめちゃくちゃカッコいい。
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銅精錬所の遺構を保存・再生したもの
犬島に上陸し、まずは犬島精錬所美術館に向かう。
何かもう、景色がヤバい(語彙力)
たった10分フェリーに乗っただけなのに、私はどこに来てしまったのだろう?という感覚になった。
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島入り口付近は景観も作品として整備されているのだろうと思うが、犬島精錬所美術館に向かう道で私のテンションは爆上がりだった。
他のアート島の風景も、それぞれ感動的なのだろうか。
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美術館内部は撮影禁止。
空調設備は一切なく、風や地熱の力を用いて館内の温度を調整しているらしい。
また、照明も作品に使われている物以外はなく、外光の加減によって見え方が変わるそうだ。
不思議でゆったり非日常感が味わえる空間だった。
美術館を出ると、近代化産業遺産を巡る道に出た。
遺構を見ても大変立派な設備だった事が窺えるが、銅価格の暴落等により10年しか稼働しなかったらしい。
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倒壊の恐れがある所もあるため、歩けるルートは限られるが、十二分に楽しい。
倒壊せずに残っているのが奇跡のような煙突も、結構近くで見られる。
次に訪れた時には、倒壊してしまって見られない形なのかもしれない。
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結構起伏が多い地形だが、所々にベンチが置かれているので休憩しながら進む事ができる。
近代化産業遺産見学ルートを回り終え、次は犬島「家プロジェクト」やアート作品を探しながら犬島を散策。
集落に点在するため、民家の隣に突如アートが現れたり、道を抜けたらポツンと建っていたり、地元のおばあさんとすれ違ったり、何とも楽しい散策だった。
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島内にはカフェ等もあるため、昼食も問題なく食べられる。
アートプロジェクト作品を一通り観て、昼食食べて、帰りのフェリーまで1時間近く余裕があったため、2回目の美術館へ。
当日中であれば、再入場OKなのである。
いやぁ〜、楽しかった!
上陸してから帰るまで、ずっとウキウキしやすいながら歩いてました。
絶対にまた来るぞ〜!
41日目に続く。
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