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大体鈍行で進む本土縦断旅 | 宇部でアートと動物園と少しエヴァな46日目

宇部から始まる46日目。

本日は、宇部に立ち寄った目的である ときわ公園に向かった。
ほぼ1日公園の中をウロウロする予定だったため、終日雨予報が非常に気がかりだった。

ときわ公園は、園内に動物園・遊園地・植物館など、様々な施設を擁する規模が大きい公園。
特に、2年に1度 展覧会が開催されるUBEビエンナーレ彫刻の丘が有名かと思う。

実は私は最近まで知らなかったのだが、宇部は大規模なアートの街である。
1961年から開催され続けているビエンナーレは、「最も長く続いている野外彫刻展」として今年ギネス認定されている。

ちょうど今、第30回 UBEビエンナーレが開催されている最中なのである。

そして、宇部市といえば エヴァンゲリオンでお馴染みの庵野秀明監督の出身地。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||で宇部新川駅が登場した事をきっかけに、「まちじゅうエヴァンゲリオン」というイベントが開催されている。

ちょうど今、まちじゅうエヴァンゲリオン 第4弾が開催されている最中なのである。

ビエンナーレとまちエヴァ。
盛りだくさん過ぎる。

まちエヴァのスポットを全て回るのは無理なので、ときわ公園で開催されている謎解きメインで参加する事にした。

ときわ公園はJR常盤駅から徒歩15分程らしいが、公園の入り口前までバスで行けるため、今日はバスを利用した。
この近辺を走っているJR宇部線は、日中帯は1時間に1本程度しか列車がないため、バス移動の方がだいぶ効率的かと思う。

ときわ公園に入ってみたら、雨を凌げるような建物が結構あった。
今日の昼間は降る時間も短く、晴れ間も出るくらいだったので、大きな懸念だった雨は何とかなった。

ときわ公園入り口付近
カッタ君物語は、以前ときわ公園にいたペリカン カッタ君がモデルらしい

公園について、まずはエヴァの謎解きキット購入に向かった。
謎解きの中で公園内を色々移動する必要がありそうだったため、謎解きをしながら公園内を回るのが効率良さそうかと思ったのである。

謎解きキット購入ができる公園内の売店に着いたが、中は暗く、どうにも開いているように見えなかった。
売店の入り口を見ると、本日の開店時刻は12:30との事。
この時の時刻は11時くらい。

いや、売店の開店時間とか全然チェックしていなかった…
普段は11:30開店のようなのだが、現在夜にイルミネーションイベントを開催しているらしく、通常より閉店時刻が遅い分、開店時刻も遅くなっているっぽい。

12:30まで謎解きキットが購入できないので、すぐそばにある動物園に入ってみる事にした。

時間潰しで立ち寄った感じだったが、この動物園がなかなか楽しかった。

「野生の地を旅しながら」というテーマの動物園なのだが、見学路がほぼずっと木が生い茂っていて、ジャングルの中を進んでいるような雰囲気を醸し出している。
少し探検気分でワクワクした。

見学路

アジア・中南米・アフリカ・山口宇部の4つのゾーンで構成されていて、基本的に生息環境展示となっている。

テナガザルの展示エリア
かなり自然界っぽい
見つけるのがちょっと大変

動物は霊長類が多く、大型動物はいないが、園内を歩くだけでも探検感を楽しめた。
ただ、今日はかなり寒かったため、活動的な動物は少なかったと思う。
身を寄せ合って寒さを凌いている動物達を見られたのは、なかなか貴重な機会だったが、早く暖かい室内に移って欲しい気もした。

夏はよりジャングル感を味わえそうだが、蚊地獄になりそうだ。

ワオキツネザルの集合体
アルパカは通常通りぽい

そんなこんなで動物園をしっかり楽しんだ後、売店の開店時間になったため謎解きキットを購入。

ミサトさんとLINEで会話しながら進めていくタイプの謎解き。
まずは、売店の目の前に広がる遊園地を巡る所から謎解き開始。

おそらく昭和時代からのアトラクションが並んでいて、レトロ感がとても味わい深い。

なお、本日の遊園地の営業時間は14時からだったため、私が謎解きで遊園地をウロウロしていた時は全てのアトラクションが稼働していなかった。

アトラクションが味わい深い

遊園地内の謎解きを一通り終えて移動しようとする辺りで、遊園地の開園準備が始まった。

懐かしい乗り物
このドラえもん、多分のぶ代ボイスだったと思う

遊園地を後にして、本日のメインの行き先でもあるUBEビエンナーレ 彫刻の丘に向かった。

ときわ公園は常盤湖を取り囲むような感じで整備されているが、この常盤湖が相当広い。
湖周辺の遊歩道を1周すると、約5.7kmだそう。

これは完全に私が甘く見ていたのだが、公園内に設置されている彫刻の数は約100点もあるらしい。
とても1日で見て回れるような数ではない。

更に市内各所にも100点程、公園と合わせると宇部市内全体で約200点の彫刻が設置されているとの事。
多分2〜3日かけても見切れない。

今日は謎解きをしながら、彫刻の丘周辺の作品をできるだけ見て回って終える事にした。

いざアートの聖地へ

湖沿いに歩くと、ロンギヌスの槍が刺さっている。
これはもう、完全にロンギヌスの槍である。

ロンギヌスの槍

公園内に100点もの彫刻が設置されているだけあり、歩くとどんどん作品が登場する。
公園全体が広大な美術館みたいなものである。
これは本当に壮観。

立ち並ぶ作品

彫刻の丘に昇ると、現在開催中のビエンナーレ作品が並んでいた。

UBEビエンナーレ 彫刻の丘
ちょうど天気が良いタイミングだった

丘の特等席に設置されているのは、宇部のシンボル的存在の蟻の城という作品。
作者は向井良吉氏という抽象彫刻家で、蟻の城は宇部をテーマとした彫刻だそう。
宇部の野外彫刻展の草創にも尽力された方で、作品も作者もUBEビエンナーレの象徴のような存在である。

宇部のシンボル 蟻の城
制作から60年以上経っているらしい
可愛らしい作品もある

丘をウロウロしていたら、ボランティアの方が作品やビエンナーレについて解説して下さった。

この中で賞を獲得した数点は宇部市に残るが、他の作品はビエンナーレ終了後はどこか全く別のどこかに移設されるとの事。
既にたくさんの作品を擁しているため、展覧会で集まった作品全てまでは管理が追い付かないらしい。

確かにそうだよなぁ…
この公園内の作品だけでも、維持するの凄い大変だよなぁ…

こちらは常設の作品群

雨が降ってきたら室内に逃げたりしながら作品を色々見ていたのだが、謎解きが途中で止まっている事をしばらくして思い出した。

少し急ぎ気味で謎解きしつつ、見られる範囲で作品を見ていったが、全然時間が足りない…
寒さで気力体力も削られているような気がしてきたので、16時を目処に公園から切り上げる事にした。

楽しい1日だったが、見られた範囲が凄く限られてしまったため、心残りも結構ある。
もっと色々見て回りたいし、また新しいビエンナーレ作品も並ぶし、再来年とかに再訪したいなぁ。

47日目に続く。

味わい深過ぎる 水飲み場 兼 手洗い場

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