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大体鈍行で進む本土縦断旅 | 錦帯橋と錦川清流線の44日目

岩国から始まる44日目。

本日はまず、岩国駅からバスで20分程の錦帯橋を観に行った。

岩国にある空港に「岩国錦帯橋空港」と名付けられている事からも、錦帯橋は岩国市のシンボルのような存在なのであろうと窺える。

錦帯橋は、錦川に架かっている5連の木造アーチ橋。
組木の技術によって、釘を使用せずに造られているらしい。

洪水に耐えられる橋として、最初に錦帯橋が建造されたのは1673年。
その翌年に洪水で崩落してしまったものの、強化して再現したものは270年以上保持されていたとの事。

1950年のキジア台風で崩落してしまったが、1953年に再建完了したものが、今の錦帯橋。

そんな歴史を持つ錦帯橋だが、世界的にも珍しい構造の木造アーチ橋として知られているらしい。

最寄りのバス停からすぐ錦帯橋が見える。

錦帯橋
錦帯橋が架かっている錦川

川の水位が低かったので、橋の真下にも行く事ができた。

橋のアーチの裏っ側
入り組んだ構造

葛飾北斎や歌川広重の浮世絵にも描かれている橋で、改めてこの姿で昔から在ったのかと思うと何か感慨深いものがある。

なお、橋を渡るには入橋料が必要。

しっかり渡ってきました

錦帯橋を渡ると、吉香公園が広がっている。

公園の奥には岩国城に向かうロープウェイもあるが、午後から行きたい所があったため吉香公園の散策までに留める事にした。

山の上の岩国城

吉香公園の敷地内には様々な施設や銅像がある。
桜の名所らしいが、紅葉も良い感じの公園である。

初代岩國領主 吉川広家公の像
何となく仙台の有名な武将像を思い出した
良い感じの紅葉
イケメンな佐々木小次郎像

公園内を散策しているうちに、雨が降り始めた。
昨日の宮島観光時のような豪雨にはならなさそうだったが、少し早足で見て回った。

寄ってみたかったのは、戦時中に建てられたという岩国徴古館。

がっしりした石造の岩国徴古館
岩国徴古館の裏手
こちらも重厚な感じ

戦時中の資材が十分とは言えない状況で建てられたのだが、そう思えない素敵な建築物である。

入館は何と無料。
中は錦帯橋や岩国の歴史に関する展示があり、今日は企画展として岩国徴古館が所蔵している絵画も展示されていた。

次の目的地に向かう時間との兼ね合いもあったため、吉香公園・錦帯橋を後にした。

本日のもう一つの目的は、錦川鉄道 錦川清流線の鉄印取得。

錦川清流線は岩国駅と錦町駅を結ぶ列車。
鉄印を購入できるのは、終着駅の錦町駅。

岩国駅から錦町駅までは1時間ちょい位なのだが、1時間半に1本程度と列車の本数がかなり少ない。
昼間3時間くらい来ない時間帯もあったりする。

そんな列車なので、1本逃すと相当な待ちぼうけを食らう事になる。
絶対に乗り遅れたくないので、早めに岩国駅のホームに向かった。

たまに見かける0番線

錦川清流線は、その名の通り錦川に沿って走っている。
錦帯橋が架かっている川の上流に向かっていく感じになる。

車両は、錦川の清流にちなんだ動植物をモチーフにしたキャラクター列車だった。

こもれび号「森林のグリーン」
カワセミが車体に描かれている

出発時刻の30分以上前にホームに着いたのだが、もう列車に乗れる状態だったため乗車して待機。

気がついたら、列車は出発していた。
待機しているうちに寝てました…

走行中の見所では少し徐行してくれる。

車窓から撮った錦川

昨年の同じ時期、四国をグルッと回っていた時に乗った 四万十川に沿って走る観光列車 予土線を思い出した。
清流を眺めているうちに、終点の錦町に到着。

錦町駅

無事鉄印を購入し、帰りの列車が来るまで少し周囲を散策しようかと思ったが、かなりしっかり雨が降っていたため待ち合い室で待機。
と言っても折り返しの待ち時間は30分程だったので、トイレに行ったり待ち合い室の展示を眺めたりしているうちに帰りの列車が到着。

帰りの列車 せせらぎ号「清流のブルー」
アユとヤマメとオオサンショウウオ

途中、別路線遅延による時間調整もあり、岩国駅に戻ってきたのは17時半頃。
もう完全に日没していて夜だったため、本日の活動は終了。

流石に12月が間近で、春秋コートでは日没後の寒さに耐えられなくなってきた。
昼間は日が出てれば暑いくらいだったりするが、ウルトラライトダウンとマフラーは常時持ち歩いた方が良さそうだ。

サブバッグはパツパツだ。

45日目に続く。

錦町駅の待ち合い室に展示されている、錦川清流線のマスコットキャラクター
オオサンショウウオのニシキー君

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