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キャラクターの人権とクロちゃんの人権①

昨日の、水曜日のダウンタウンの話。

年始から、“新春クロちゃんリアル人生すごろく”という企画を3週にわたって放送している。
番組のドッキリスター、藤井健太郎のおもちゃことクロちゃんに勝手に1~6までの番号を選ばせ、それに従ったイベントをダマで行うという『有吉のドッキリ王』『クロちゃん未来日記』などで見られる藤井健太郎のお得意の変則型のドッキリだ。

スタジオで見守るはみちょぱ、バカリズム、庄司の嫁はん、バナナマン設楽。

服を盗まれて裸で旅館をウロツクことになったり、エッチな女性に鼻の下を伸ばしたり、ベッドに蛇が落下してきたりと散々な目に合ったクロちゃん。

スタジオの面々は「気持ち悪い」「こんなやつなんだ」と罵倒する。

そしてオチはクロちゃんが番組でできた彼女リチへのプロポーズを決意するというもの。
「失敗してほしいw!」と罵倒するみちょぱ。

「クロちゃん企画もそろそろおなか一杯になってきたけど、地獄の軍団も手放す時を探っているのかなー、でもクロちゃんの収入のためにも一生付き合うのが義理とも考えてそうだよなー、」と考えながら、#水曜日のダウンタウンでXサーチすると、クロちゃんを擁護し、みちょぱやバカリズムを批判するコメントがいくつか。

実際そうなのだ。クロちゃんはドッキリに翻弄されているだけで(要するにいじめショーの道化を演じており)、みちょぱやバカリズムは罵倒することで鞭打つ興行主を演じている。

その真っ当なやりすぎだ!という感覚はしかし、当初はクロちゃんに対して与えられていなかった。では、①クロちゃんはまともになったのか?あるいは②番組側のクロちゃんへのいじりが苛烈になったのか?
──そのどちらもある。

要するに、時代の流れに聡いとんでもなく”空気が読める”タレントと、作り手の両方が時代が常識人を求める空気にアジャストして、番組側もクロちゃんが番組と共犯関係を結んでいることを隠さなくなってきた(要するに番組側が無茶をしているという見え方にした)。
しかし、スタジオのタレント側に対してそこまでの配慮は行き届いておらず、今回の事態が発生したという顛末であろう。

しかし、ここで考えたいのは①クロちゃんがまともになったという流れ、例えば出川哲郎が「抱かれたくない男→自転車旅のマスコットおじさん」になった流れと同種の人がキャラクターに愛着を持つ流れと、その中途でどうしても愛着が生まれ、人権が与えられ、それをいじめる側(今までは大衆の側にいたはずのみちょぱやバカリズム)がどうにもひどい人間に移ってしまう、その逆転の構造についてである。

二次元・三次元にかかわらずキャラクターは、遊ばれ、脳内に占める面積が一定を超えると人権が与えられるのだ、という話。

前置きが長くなった。

キャラクターの人権とは?

上記は、漫画『呪術廻戦』の完結に合わせて、その感想を語り合うポッドキャストである。
そこで面白かったのがキャラクターの人権についての話だった。

(続きは明日書きます)

↓メモ

CLC(キャラクターズライフサイクル)


1.誕生

2.需要

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