午前中で終わる学校17
~型破りを型破る~
世界中の皆さんへ
僕のつくりたい学校は
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」
をすべての授業で大人が意識している学校です。
0の章(あきら)「絆は排他を生む」⑯~足並みを揃えられなかった「みやしー」の生き方より~
【愛と自由とケサラ】
「応える」「応え合う」をメインにクラスのビジョンを打ち出すのだけど
この3つは、おまけの?言葉としてクラスに掲示しちゃう。でも、説明しない。
誰かが聞いたら、ちょっと話す。誰かが関連する行動をしたら、繋げて解説する。
意地悪なみやしー。特に教室では説明が嫌いなみやしー。自分たちでたどり着く子どもたちの姿を見ていたり、応援していたりするのが好きなみやしー。めんどうくさがりやさん。
『愛』あいさつ・声かけ・応え合い・応え愛
午前中で終わる学校12
https://note.com/miyashii/n/n2a4ba4e714e5
『自由』責任・掃除・片付け
自分のことは自分でできる。だから「自由」が手に入る。
だから、赤ちゃんにはあまり「自由」がない。
『ケサラ』なんとかなるさ、なんとかできるさ
レジリエンス(精神的回復力・抵抗力)、自分のポテンシャル
自分の命を守る上で一番大切かも。
スペイン語?「ケセラセラ」語源らしい。
埼玉県飯能市の「自由の森学園」が合唱で「ケサラ」を昔から歌っていて、それが恰好よくて大好き。大学生の頃から「自由の森学園」には、何度も訪問して、影響を受けています。
●自由の森学園 https://www.jiyunomori.ac.jp/
●ケサラ(学校での合唱)https://m.youtube.com/watch?v=9QEzpJ_UaNg
●ケサラ(国会前での特定秘密保護法反対アピール合唱)
https://m.youtube.com/watch?v=BkGzRIIeR_E
5の章(あきら)「担任裁量」~学級王国復活、競い合い、支え合い、応え合い、多様性と世界を学ぶBAND授業~③
【BAND授業】
オーケストラは指揮者のリードのもと演奏を作り出す。
BANDは指揮者はいないけど、アイコンタクト?以心伝心で演奏を作り出す。
指揮者を「先生」だとしたら、「先生」なしでも自分たちで応え合えるBANDクラスがいいな。(うちの娘もずっとオーケストラで活動をしています!その良さはまったくもって否定しません。)
4月から、僕が担任として授業をリードします。僕の授業のポイント①~⑦
①「全員が」の意識
午前中で終わる学校10
https://note.com/miyashii/n/na166597799d7
午前中で終わる学校16
https://note.com/miyashii/n/na4b51dc57353
②リズム
③称賛と改善
④立学
午前中で終わる学校16
https://note.com/miyashii/n/na4b51dc57353
⑤コーチング
午前中で終わる学校16
https://note.com/miyashii/n/na4b51dc57353
⑥応え合い
午前中で終わる学校10
https://note.com/miyashii/n/na166597799d7
午前中で終わる学校11
https://note.com/miyashii/n/n4799ac54d6cf
⑦リフレクション
午前中で終わる学校10
https://note.com/miyashii/n/na166597799d7
午前中で終わる学校14
https://note.com/miyashii/n/n3810f8bf9f76
【授業は称賛と改善だけでいい】
まずはスモールグループの中での授業リードの役割を子どもたちにしてもらいます。主に指名です。いい感じで成功してもらい、いい感じで失敗してもらうためです。リフレクションを繰り返し、そこで、授業をするリーダーが育っていきます。「今日のリーダーさんの称賛できる点は何?」「今日のリーダーさんの授業における改善点は何?」
改善の場を作るには、改善点が言い合える環境作り、改善点が生まれることの価値、そのチャレンジをした仲間の価値の受け止めが必須です。「改善点が言い合えたり、言い合えなかったりした時のリフレクション」「改善点が生まれたことで、どんな価値があったのか」などの丁寧なリフレクションの繰り返しをすることです。
もちろん、温めるための称賛活動は大事。仲間を称賛することを子どもたちは好みますから、自分も仲間も温まる。称賛7割、改善3割くらいがよい温度。子どもたちは、一つの発言の中でも、先に「改善」その後に「称賛」を言うようになります。最後によい気持ちで終わった方がいいから。「称賛と改善」は心も育てる。授業は「称賛と改善」だけでいい!!っていうくらい大事。
次の段階で、全体を対象にした授業のリードを公募します。①~⑦を大事にした、担任のみやしーとある程度同様のカタチの授業が展開されます。リフレクションを繰り返します。すると、子どもたちが「こうしたい」「ああしたい」とアレンジを加えてきます。すなわち、僕の授業の「改善」です。こうして、初めの授業フレーム(枠)は、気持ちよく見事に壊されていく・・いやいや「変容」していき、『子どもたちの授業』=『BAND授業』になるのです。
【テストを戦略的に使う】
そして、保護者に納得、安心、応援、支持してもらうために
①保護者にも「授業参加(参観ではない!)」や「授業作り=ゲストティーチャー」をしてもらうこと。すなわち「授業が持つチカラ」への理解を深めてもらうこと。
●ラーニングピラミッド
https://career-ed-lab.mynavi.jp/career-column/707/
②テストの点数アップ、ノートなどの成果物、普段の学習姿勢等のレベルアップを結果として示すこと。※現段階ではいわゆる「テスト」は分かりやすい指標。結局使うんなら、高い点数で返却できる方がいい。点数が上がると、本人も保護者も温まり、学校への信頼度が上がり、学習への意欲が高まるとともに、温まっているので、レジリエンス(精神的回復力・抵抗力)も身に付けるようになる。そしてやがて「人としての変化成長、変容の方が大事なんだ」という落としどころに持っていきやすい。戦略です。「テスト」の点数の上げ方はいずれまた。もちろん、いわゆる点数を出すような「テスト」はなし!っていうのは、大賛成。その方がいいって世論になればね。
【教師が教えない授業】
そもそも、僕の授業の多くが、僕が教えない形になっています。授業について「前置き」「説明」みたいなものは、極力なしにして、いきなりスタート。子どもたちが「えっ!?どういうこと?」「たぶん、こうやってやるんだ」「おもしろそう、考えてみたい、やってみたい」となればいい。子どもたちどうしの学び合い、応え合い、情報共有が始まり、まさに「座学」ではなく「立学」、「アナログインターネット」の世界!僕は観察して、子どもの発見を繋いだり、称賛や改善の種を見つけてメモしたりして、授業の途中またはラストのリフレクションを演出する。何かを教えたり、解説したりはしない。疑問は疑問のままでいい、子どもたちの変化成長、変容があればいい。これもまた『BAND授業』。
【多様性と世界平和の授業】
学び合いが始まると、困っている仲間や自分と違う考えをもっている仲間との応え合いが生まれる。たくさんの「違和感」「思い通りにならないこと」「新しい見方」「問題の本質」「雑多」に出会う。そして、それが世界なんだということ、それがワクワクを生み、次のステップを考える種になるんだということを学ぶ。世界はややこしくて、楽しくて、刺激的で、簡単には課題が解決しないということを理解する。さらに、世界(教室)の仲間たちの考えや想い、疑問、状況に「気付く」心と頭が育つ。「行動する」身体になる。だから、もはやこれは「世界平和」の授業なんだ!
【warning】よくあるのは、子どもたちに授業のリードや進行を任せて、結果として「全員」に見える形で変化成長や変容がないと、子どもたちも保護者たちも不信感を持つということです。保護者や子どもたちのニーズは何かのキャッチ不足。全国的な研究校などでも、この形を身内で満足して、称賛してくれるのはエライ人が主。保護者は意外と冷ややか、「外部ばかり見ている」「子どもは勉強が分からなくなっている」などと学校の評判はイマイチ、子どもたちは荒れるという事象で表現する、という事例はあります。よく知らないのは、学校だけ。謙虚に謙虚に。
次回は・・・
【ワールドシステムで「与えてはみ出しを楽しむ」】
【授業自作、テスト自作】