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異国の地での商談 物作りに対する想いに触れ学んだ事

こんにちは!社会保険労務士のみやしたゆめこです。

11月に行ったトルコ旅行で購入した、トルコ絨毯がやっと自分のもとに届きました。

私達が参加したツアーでは、トルコ絨毯のお店が内容に組み込まれていたのですが、トルコ絨毯はとても高価なものと知っていたので購入するつもりはなかったのです。
トルコ人の絨毯に対する思いに心を動かされ、実際に見てみるとやっぱりデザインが可愛すぎて、気づいたら値段交渉を始めて、あっという間に購入。
こんな流れで旅が始まりました。

絨毯の聖地は、気球で有名な「カッパドキア」という街で、ここでは比較的安価で買えるということで、日本語対応しているカーペットショップに行きました。

ショップでは、実際に絨毯を織っているところを見せてくれました。絨毯は女性のお仕事で、男性がやる事では無いそうです。1枚の絨毯で大体4.5ヶ月かかるそうですが、1日何時間やらなければならないという決まりはなく、家事の合間に女性達はお仕事をするそうです。
なので1日どのくらい仕事をするのかは、全て自分達で決め、仕事を進めています。
売れるような綺麗なデザイン設計、綿密に織る高度な技術、そして商人との商談スキルが必要ですが、トルコの女性達が家事と仕事の両立をしながら自分の足で立っている姿を目にして、心が動きました。

異国では、女性達の社会進出や、自立などはまだまだ進んでいないと思っていました。トルコにきて、こんな田舎の地方ですが、女性達が自立して生活する姿を見ることができたのは感動的でした。

カッパドキアの夏では、完成した絨毯を干すフェスティバルが行われるようですが、女性達の張り合いが行われるそうです。
周りの女性達の絨毯をみて、「私の方が綺麗にデザインも可愛いく織れているわ」なんて事を周りにアピールするそうですよ。
出来が良ければ、義母が近所の人にお嫁さんの事を自慢して回るそうです。
可愛らしいですよね。

そんな絨毯を販売しているのは男性営業マン。
女性達はここのショップに絨毯を卸しています。
日本語は、ほぼ全員ペラペラ。
ここには、他の国からもお客さんが沢山来るようで、3カ国語ぐらいは普通に喋れるみたいです。
英語で苦戦しまくっている私は、恥ずかしくなってしまいました、、。

彼らは日本の事をよく知っていました。
商売相手を研究する事は当たり前だと思いますが、正直かなり驚きました。
日本の文化、気候、習慣、百貨店で売れているもの、どんなものが日本人に好まれるのか、かなり研究されているんです。
どんなに良い絨毯でも、トルコで使うには適していても、同じように日本で実用的に使えなければ売れないですよね。
どんなビジネスも、売りたい相手の事を研究しなければ、売る事は出来ないと、改めて気づかされました。

購入の決定的な一番の理由は、彼らがトルコ絨毯に誇りを持っていることが凄く伝わってきたからです。伝統を広げようと、製法から実演を通して、私たちに知ってもらいたいという熱い想いが伝わってきました。
最近の若い人は、都会のイスタンブールに行ってしまい、絨毯を作る伝統が失われつつあるそうです。
伝統を守るために彼らが出来るの事は、より多くの絨毯を販売すること。
そうすれば、絨毯を織る人が増えて、絨毯産業がもっと盛り上がると言っていました。
人の心を動かすのは、どこの国でも、結局は「想い」なんだなぁと、この商談を通して再確認できたんできました。
物の良さはもちろんですが、女性達の働く姿をみて、この伝統がなくなって欲しくないと心から思い、購入に至りました。
本当に高価なものなので、その中でも安い絨毯しか買えませんでしたが、彼らに少しでも貢献できたら良いと思います。

今日もお読みいただきありがとうございました。


余談ですがmトルコ人ガイドに「日本語の難しい所ってどんなところ?」と質問したら、「物の単位」だと言っていました。
「物ごとに使う単位が違うなんて、日本人はどんだけ暇な民族なんだ!!」と少し怒りながら言っていたのが印象に残っています笑
確かに、日本人からすると生まれてきてからずっと使ってきているので、気づきもしませんでした。てっきり、漢字とか、敬語の使い分けとか、そんな答えが返ってくると思っていたので、意外でした。
ちなみに、トルコと日本語は語源が一緒らしく、文法が一緒なので、日本人には習得しやすい言語のようですよ!


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