kori ikkaku

寛容でありますように。

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最近の記事

「・・・と思って生きています」

自分が好きなものや人、趣味や習慣を否定されると嫌な気持ちになります。好きだという事に自信がなくなったりすることもあります。 「○○っていいねよ~」に対して 「えー、○○って単純じゃない?」とか「○○やるひとの気がしれないんだけど」とか「○○って超まずくない?舌を疑うわ」的な、わざわざ言わなくてもいいのに、あまりにストレートな言葉を出す人がいます。たぶんそこまで悪気が無かったりもするんですが、こっちはまあまあ嫌な気持ちになります。 あと、望んでないのに勝手にアドバイスする人もい

    • 「ことばの栄養」のこと

      会話や映画、本を読んだりSNSにつぶやいたりと、長く言葉と付き合ってきましたが、ふと、言葉の「意味」ばかり見ていたなぁと気付いてから心がフッと軽くなったのでちょっと書いておきます。 仕事にしても家族との関わりにしても、だんだんと『効率よく』『正確に』『欲しい内容』を求め始めていました。つまり、会話の中でも「それって意味あるの?」「本当に?」「もっと簡単に言うと?」「今はそれって正しくないみたいだけど」「前にも言ったよね」のようなことを思いながら、勝手にストレスになっていたよ

      • 言葉の多さは色鉛筆

        「敬語ってなんで使うのー?」とか、「俺、尊敬してる人しか敬語つかわねーから」みたいに、敬語はあって当たり前の人と、敬語とか意味わからんみたいな意見は、多からず、かれこれ数十年は聞くことがあったので、きっとこれからも提案されるテーマにはなるんでしょう。 今の仕事でもある医療・福祉系の中での会話は、患者さんや家族に敬語は当然のことのように思いますが、田舎なだけあって、方言混じりの仲良し言葉を耳にすることもたびたび。ただ、なぜか学生さんや新人さんはそれはご法度なんだけど、ベテラン

        • 大人の読書感想文「科学者たちが語る食欲」

          題名:科学者たちが語る食欲~食べ過ぎてしまう人類に贈る食事の話~ 著者:デイヴィッド・ローベンハイマー、スティーヴン・J・シンプソン 訳:櫻井祐子 出会い方:youtube「ゆる言語ラジオ」のおすすめの本として紹介されて、これは読まなくては!!と思い図書館にて。 この本の切り口はいわゆる一般の「ダイエット」や「栄養」ではなく「『食欲』とはなんだ?」という点で展開されていきます。 そうそう!そうなんですよ!!ダイエットにしても、減量にしても、まずは、「腹さえ減らなければな

          大人の読書感想文「元彼の遺言状(荒川帆立)

          出会い方:もともと本屋で目にはしていて気にはなっていたが、なかなかきっかけもなくそのままだったが、今回ドラマ化をきっかけに。 作者の新川帆立さんは幼少期~中学校までを宮崎で過ごされたとのこともあり、しばらく宮崎の書店では宮崎出身として特設コーナーが設けられていました。インパクトのある赤い表紙と女性のイラストが印象的で、ミステリー大賞も取られているとのことから期待して読ませていただきました。 このタイトルもなかなかのインパクトで、「元彼の遺言状」という言葉の意味は読み始めてす

          大人の読書感想文「元彼の遺言状(荒川帆立)

          大人の読書感想文「大人の精神力(齋藤孝)」

          ブックレビューです。 出会いかた:本好きの知人に勧められて。 齋藤孝さんはいろいろな著書や発言からも「本をたくさん読んだ方が良い」とされている方です。この本は齋藤さんの恐ろしいほどの読書量と身につけた知識・引き出すスキルがちりばめられており、斎藤さんの目からみた世界はきっと自分なんかと解像度が全然違うんだろうなと思いました。この本でも触れられている「大人」の4つのステージの中でもちょうど自分がファーストステージにあたる45歳~であり、世間的にはベテラン・中年・旬を過ぎた世代と

          大人の読書感想文「大人の精神力(齋藤孝)」

          食わず嫌い!?世界史って面白かった!

          世界史が苦手になったのはいつからだったでしょうか。いくつか要因があったのもしっかり思い出せますね~。そもそも「社会」の授業が嫌いになったんだよなぁ。それは中学校の頃になんでか知らないうちに社会の先生に嫌われてしまい、目の敵にされた(という記憶)というイヤーな思い出からはじまりまして。そのまま高校に行っても「俺は『社会』を好きになれない」という思い込みと実力不足の延長で始まり、点数も伸び悩み、やっぱりお互い好きになれないままの3年間となったのでした。 多かれ少なかれ、歴史の授

          食わず嫌い!?世界史って面白かった!

          「一千一秒物語」稲垣足穂

          出会い方:以前、古舘伊知郎さんがラジオで紹介されていてなんとも不思議な世界があるとのことで興味をもって、県立図書館にて。一度借りて、その後また気になり借りる。 内容:70編ほどの超短編集で、全体的に星や月を扱ったものが多い。時代背景は大正終わりほどか、モダンで都会のおしゃれな雰囲気の中、シュールな世界観でのアラカルトといった感じ。 感想:「不思議」「夢」「4次元」「難解」な文章ながら、まるで絵本のようなファンタジーなイメージを持たせてくれる。それでいて決して子供っぽくはな

          「一千一秒物語」稲垣足穂

          「ファーザー」映画感想文(主演アンソニーホプキンス)

          2021年アカデミー賞主演男優賞に輝いたのは本作で認知症の父を演じた「アンソニーホプキンス」で、数十年たっても「羊たちの沈黙」のサイコパス医師レクター博士役の印象が強い。しかしポスターの、娘と写る父親の表情からはとても同じ人物と思えない柔らかい印象を受ける。それだけで興味を引くには十分だ。 そんな彼が演じる今回のテーマである認知症の高齢者という役柄(役名も同名の『アンソニー』)と、その物語をぜひ映画館で観たいと思った。私は仕事の関係もあって、認知症の方やその家族とお話しさせ

          「ファーザー」映画感想文(主演アンソニーホプキンス)

          おふろじかん(親子のお風呂の事)

          子供とのお風呂は昔からパパの担当。赤ちゃんの頃から気づけばもうすぐ上の子も中学生。それでも息子も娘も「おふろいこー」と今でも一緒に入ろうとしてくれる。たぶん同じ年の子のなかでも比較的いろんな話してくれる方なのかもしれないけど、パパである自分の方はついつい聞き流したり「早く洗って」と急かしたり、すぐ説教じみた会話になったりしてしまう。ただ、この「おふろじかん」はやっぱり大事な時間。 お風呂じゃなくてもだけど、子供たちが自分の話や学校であったことを話してくれるときについつい口を

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          飛行機は二日続けて落ちるか

          飛行機の話ではなくて、夫婦での会話のこと。どちらかというと心配性の妻と、楽天的な私なのだが、私から見ると「今その心配いる?」みたいな場面がときどきあったりする。妻から見ると「もうちょっと考えたら?」ということがあるようだ。 単に男性脳・女性脳とひとくくりにできることでもないのかもしれないが、「効率や解決」の観点で話をしている人と「感情や現状」の観点で話をしている人が同じテーマだと思って話すとお互いに疑問やストレスになるってことはありそうだ。 飛行機に話を戻すと例えばこんな

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          口触りって大事よね

          食べ物を感じるのは口だけじゃない!ってすごく思います。その中でも、今回は「飲み物」に限定したお話。 この感じ、伝わる人には伝わると思うけど、僕はコーラが好きなんですがコーラの中でもおいしいランキングがあります。それはメーカーとか味じゃなくて、「飲み方」なんですが、1位:グラスに入ったコーラ 2位:紙コップに入ったコーラ 3位:缶に入ったコーラ 4位:ペットボトルのコーラ です。どれも一緒だろーと言われても絶対美味しいと感じるんですよね。 でも、これは視覚・口の知覚・手の知

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          『代理謙虚』が気になる

          『代理謙虚』という言葉はないけど、どういうことかというと例えばこんな感じ。「奥さん優しくていいですよねー」「いやいや、家じゃゴロゴロしてて何にもしてないよ。外面がいいだけですわ」とか、「先日おたくの後輩の子に良くしていただきまして」「いえいえ、あいつ普段は怒られてばっかりでたまたまうまくいっただけですから」とか、「あら息子さん上手に挨拶出来てエライねー」「あはは、お前は物もらうときばっかり調子がいいね」みたいに、自分じゃないことも自分の所属・所有として謙遜したり軽く悪口を混ぜ

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          野菜食べたら「えらいねぇ」?

          うちの小学生の子供は幸いにして野菜は苦手ではないので、生でも調理されてても普通に食べる。それをみて祖母が「野菜食べれて『えらいねぇ』」と言う。これになんとなく違和感がある。他意はないし、そういう言葉のやり取りも普通にあることとは分かっているが、子供は頑張って食べているわけではなくて「美味しいから」食べているのを褒められるのがなんとなく気になった。 そういやこういうことって大人同士でもあるなぁと思った。例えば、本を読んでエライね、運動をしてエライね、子供と遊んでエライね、パソ

          野菜食べたら「えらいねぇ」?

          「好きなものを批判される」ということ

          自分が好きなものを誰かに批判されたり、「私は好きじゃない」と聞くと悲しくなったり、自分もほんとに好きなのか分からなくなることがある。 だったら最初から「これって自分しか好きじゃないと思うんだけど」から始めたら批判されても平気。 もし、共感してもらえたら嬉しさ倍増。

          「好きなものを批判される」ということ

          「イッカボッグ」J.K.ローリング

          出会い方:図書館の新作おすすめの中に、J.K.ローリングさんの名前を見かけ、ハリーポッターからしばらくしての新作とのことで気になって借りてみる。 あらすじ:立派な口髭を持つ王様が治める、コルヌコピア王国。世界一幸福な国だったが、ある出来事をきっかけに怪物の伝説を利用することに。次第に国は荒廃していくが― 感想:外国の翻訳ものはあまりなじみがないけど、さすがに世界でも知らない人はいないハリーポッターの原作者の作品とあって、子供でも読みやすい言葉や表現ですーっとその世界に滑り

          「イッカボッグ」J.K.ローリング