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ゴールを決めさせない

ゴール=限界と言い換えてもいいと思います。子どもも教師も宿題を通して攻防を繰り広げていることがあります。

子どもはいかに早く終わらせるか、教師はいかに早くチェックするか、みたいな。こんなの不幸でしかない。lose-loseな関係。子どもたちに自分のことを自分で決める力を育もうとした時、大きな弊害になりうると思います。では、教える側としてどういうスタンスと手法で関わっていくといいのでしょう。

課題となるのは
①宿題の量が、ゴールになってしまう。
②教師によるフィードバックが得られないことがある。(子どもが気づいていない間違えが直されない)
③努力していなくても花丸をもらえてしまう。
④ゴール(限界)を与えられたものと誤認知してしまう。

ただ、宿題というのは便利なものです。
◯教師にとっては、学力の保障ややらせている感を得られる
◯子どもにとっては、おもしろくもなんともないけど、自分で考えることなく、やれば終わるというゴールを設定されているので無理しなくていい
◯保護者にとっては、与えられたものをやらせるという責任を果たせば、子の成長を学校の責任にできる
ということなどなど、だれもがなんとなく楽なのです。(結構キツイこと書いてる気がする💦)

もし宿題がなくなれば、
◯教師は、授業に集中する
◯子どもは、自分の関心のあることに時間をかけることができる
◯保護者は、自分の子の得意不得意を調べ、それに合わせて教材を用意したり、伸ばしたりできる場を用意する
なーんてことが、起こるかもしれません。絶対うまく行く方法とは言えないでしょうし、学校全体で取り組む必要があるし、保護者の理解も必要です。「宿題無くすなんて無理」と思考停止している教員に指導されていては、目の前の子どもが社会で生きる力を育むのは難しいでしょう。

子どもの将来に係る成長のための働きかけの責任は保護者にあります。ゲームやスマホを与える前に、本当に必要なもの、与えてあげたいです。ゲームやスマホ以外に夢中になれるものにふれさせ、限界まで挑戦することを繰り返せるようなものに出会わせられたらいいですよね。

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