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定年退職おじさんの挑戦

新卒で入社したメーカーに38年間勤務し、2020年3月に60歳定年で退職した、現在64歳のおじさんです。
退職翌月からフリーランスとして活動を開始し、4年2ヶ月が経ちました。
今回は『定年退職おじさんの挑戦』と題し、退職後から現在まで、そしてこれからについて記してみたいと思います。

大昔の価値観

いい学校を卒業する
安定した大手企業で会社人生を全うする
退職後は退職金・年金で支えられながら自分らしい悠々自適の人生を送る

そのために
志望校を定め合格に向ける
人気ある企業に就職する
企業戦士として働き 定年まで立派に勤め上げる

そうすれば
素晴らしい余生を手に入れられるはず
 
大昔、会社員にはこんな価値観があったかもしれません。

ゴールを設定しそれに向かって頑張って努力し、そして到達すれば良き人生が巡ってくる と。

そのゴールの一つが”定年”だったと思います。

実際には、会社員としてそれぞれ悩み苦しみながらも途中途中で目標を定め(昇進を目指す、腐ることがあっても会社員として生き残るため耐える、資格資格取得する、転職する・・・)、一生懸命頑張りながら会社人生を全うすることを目指してやってきたのではないでしょうか。
定年を迎えれば良いことがある として。

挑戦の始まり

自分自身を振り返ってみますと、会社生活のラストに差し掛かったあたり(57歳頃)で疑問が湧いてきました。

会社人生って65歳までなの? 
60歳が会社員としての上がり(=ゴール)じゃなかった?
いつの間にかゴールが移動しちゃってる
定年まで無事勤め上げれば、充実した余生が待っている??
人生100年時代って言われるようになってきた 
退職後も長い
年金も昔ほどもらえなくなったみたい
何かおかしい
こんなはずでなかった
時代は変わっているんだ

いろいろ模索した結果、私は60歳で会社員を卒業し(雇用延長せず)、雇われない働き方(フリーランスで活動)を選択しました。

詳しくは、noteの、 「会社勤め」から、定年後「個人事業主」へのチェンジ (その1)(その2)(その3)(その4・完結編)
に記してます。

ちなみに、60歳退職時点で、私を取り巻く方々の感覚と私は多少ズレていたようでした。

同期入社で残っていた者は私以外全員 雇用延長を選びました。
私は奇異な目で見られていたと思います。
「あいつ 何をするつもりだ」
口に出さなくとも、そんな雰囲気を感じました。

そして私のことを親身になって心配してくれているはずの家内や身内からは、理解を得られぬまま会社を辞してしまいました。
「どうやって生活していくのか」
「出来るはずがない」
「心配だ」

ゴールを設定しそれに到達すれば、良き人生が巡ってくるという価値観の中で長年生きてきた方々からすると、65歳前の60歳で会社員を辞めることは想像だにできないことのようでした。

で、本人はどういうつもりだったかといいますと、身近にロールモデルはいませんでしたが、本で読んだり、ネットやセミナー等で情報を仕入れていまして、出来ると思ってました。

あくまでも本、ネット、セミナー等の情報をもとにしての判断です。
今から思うとかなり楽観的でした。

60歳で会社員を卒業し雇われない働き方を開始したことは、今から思うと、挑戦の始まりなのでした。

当時そんなことは思ってもなく、退職後しばらくして何とかなると高を括っていました。

60歳以降の目指す姿 

定年退職前に、60歳以降の働き方・仕事について目指す姿を思い描きました。

<目指す働き方>
 ★「雇われる働き方」でなく「雇われない働き方」
 ★自ら主体的になって取り組める働き方
 (働く時間、場所、仕事内容、お相手を自分で決められる状況)
 ★65歳以降も続けられる働き方

<目指す仕事>
 ★会社員時代のスキル・経験を活かせる仕事
 ★顧客や社会のために役に立つ仕事 
 ★面白く、ワクワクして打ち込める仕事 
 ★開業資金・運転資金が少ないビジネス
 ★生活が少し豊かになるような収入が得られる仕事

半年ぐらいでどうにかなると思っていました。
全く甘かったですね。

途中で「こんなはずじゃなかった」と感じるようになってきました。
でも後には引けません。

シニア向け採用もあるアルバイト等の求人も承知はしていましたが、私は「雇われない働き方」にこだわることにしました。

退職後2年目ぐらいから、なかなかハードルが高い挑戦をしているのではと感じるようになりました。

ちなみにゴールが明確になっている目標値であれば、それに向けての対策のような指南するものやサービスは世の中にだいたいあります。
試験の傾向と対策、勉強法、就職・転職対策、これらサービスを提供するスクールやエージェントなどです。

でも、私の場合は、自身が目指す働き方・仕事を叶えるために具体的に何をすればよいか模索するところからでした。

調べてみると、起業塾、独立開業セミナー、集客術コンサルなるものも様々あることがわかってきました。しかも受講料はかなり高額で。
ただ、これらは”稼ぐ力を身に着けたい”というユーザーニーズを利用してのビジネスをなんとなく感じ、中身もちょっと違うかなとして、スルーしました。

参考にすべきが身近に無く、指南するものが特段無い中、目指す働き方・仕事を叶えることは挑戦だ!!とますます思うようなっていきました。

目指す働き方・仕事 達成!!

結局、目指す働き方・仕事を全部達成するのに丸3年掛かりました。
時間が掛かったのが「収入」でした。やっているうちに、収入は後からついてきたという具合です。

3年間の活動内容については、noteの「定年退職して4年目、仕事が楽しくなってきた!!」に記してます。

今から思うと、3年掛かってでも達成できたのはラッキーだっかもしれません。
ずっとダメでも年金が受給できる年齢まで耐えれば、死ぬことは無いか という気持ちまでにもなりました。

現在フリーランス歴4年2ヶ月です。
3年目ぐらいからお声掛けいただくことが増え、仕事は今もなお拡大中です。
主なお客様は中小企業の社長さんですが、その企業さんの稼ぐ力を如何にアップさせるかを考えるのはワクワクします^_^
忙しくなってきましたが、楽しいです。

挑戦は続く

ゴールに到達すれば、何かしらの”安定”という保証を手に入れ良き人生が巡ってくる という大昔の価値感に対し、時代は大きく変わったと思います。

そして私はなんと言ってもフリーランスです。

安定であるはずはなく(というか安易な安定はそもそも望んでなく)、世の中はこれからも更に大きく変化していくことでしょう。

フリーランスは、成果を出して気に入られ続けなければ、仕事は直ぐに無くなります。この緊張感がやりがいをかき立てられます。
そのためにも、学び続けることも大切だと思ってます。

それから、60歳を過ぎると気持ち的にはイキイキハツラツを保っていても身体の劣化を感じることもあります。それは当然なことなのでしょう。

今後の目指す姿ですが、ずばり生涯現役です。

報酬をいただく仕事をできるだけ長く続けたいです。
将来的にはボランティア活動等もたくさんやるかもしれません。
それでも、報酬をいただく仕事は細くても長く続けたいです。

そのためには、年齢とともに体力に任せない仕事・やり方に徐々にシフトしていくことを思ってます。

あと5年ぐらいは今の延長でいけたとしても、その先 10年後、20年後・・・どんな仕事をどうやるかはまだ全く具体的になっていません。
今後試行錯誤を重ねていくことになるでしょう。

体力がそれなりにあるうちに、自分自身を実験台にして実験を繰り返すことだと思ってます。

それから、仕事/学び/プライベートのバランスを取ってライフキャリア全般をより充実させることにも真剣に取り組みます。

よく言われることですが、
「元気だから仕事しているのではなく、仕事しているから元気なんだ」と その通りだと思います。

生涯現役はゴールの無い挑戦だと思ってます
定年退職おじさん これからも 楽しみながら 挑戦を続けていきます

(おまけ)
”参考にすべきが身近に無い、指南するものが特段無い”としましたが、生涯現役の考え方については、こちらがとても参考になります。

潤ちゃん ありがとうございます😊


最後までお読みいただきありがとうございました。

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