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64歳定年おじさんの居場所 ーコワーキング編ー

64歳のおじさんです。60歳定年で会社を退職して直ちに個人事業主となり、4年7カ月経ちました。

今回は、”64歳定年おじさんの居場所 ーコワーキング編ー”と題し、私の大切な居場所となっているコワーキングスペースのことについて触れてみたいと思います。

コワーキングスペースには退職直後に入居しました。
なので、「退職後の年月」=「個人事業主としての年月」=「コワーキングスペース入居期間」です。
(正確には、コロナ影響でコワーキングが一時閉鎖された時期があり、入居期間はちょっと短いですが)


以前こんなブログを書いてます。
個人事業主となり2年弱時点での状況を綴ったものです。

このブログから2年8ヶ月経ち、世の中も、コワーキングスペースの状況も、そして自分自身も変わりました。

当時、私は個人事業主として案件獲得に苦慮していました。売上も僅かで、しかも経費の方が多く、稼げていませんでした。

現在は個人事業主として仕事が入ってくるようになり、稼げるようにもなってきています。

2年8ヶ月の変化を嚙みしめながら、今これを記しているところです。

入居の経緯 ー定年前の思いー

定年退職すると「きょういく」「きょうよう」が無くなるとは、よく言われます。
「今日、行くところが無い」「今日、用が無い」と。

平日の午前には、図書館、カフェ、スポーツジム、公園などに所在無さげなシニア男性が集まると、いわゆる定年本でたくさん読みました。

脅されているかのようでしたが、自分もそうなるのかなと不安な気持ちになったものです。

60歳以降、再雇用で残らないと固く決めていましたが、退職翌日から行く場所が無くなる恐怖心みたいなものがあり、何とか確保しようと思いました。

定年後はパソコンがあれば自宅でもできるような仕事を目論んでいました。なので行く場所は必須ではないのですが、毎日自宅で黙々とパソコンに向かうのは避けたいと思いました。

定年の半年前ほどからいろいろ調べていくと、コワーキングスペースなる存在が浮かび上がりました。

スタバなどで、パソコンを叩いている方を時々見かけました。
ただ、退職後に自分にそれができるかと想像した時、
コーヒー☕一杯で何時間も粘れないな~
毎日は行けないな~ 
と感じていました。

そこに突如として浮上してきたのがコワーキングスペースでした。

ネットで検索し、幾つか見学に行きました。

単なる作業スペースしかない施設もあれば、ソファー、書棚、簡単なキッチンなどがあって、充実した時を過ごせるのではと思わせるところもありました。 

そして見学を重ねていく内に、退職後には絶対に入居するぞー*⁠\⁠0⁠/⁠*となりました。

あるコワーキングスペースに見学に行った時です。素敵そうな女性(遠目でみたところそう見えました)が、にこやかにパソコンを叩いている姿に出会いました。

あの方はどんなお仕事をされているのだろう? 
デザイナー? ライター? IT関連? はたまた・・・・・
きっと何かクリエイティブなことをされているに違いないと想像しました。(こちらは長きに渡るメーカー勤めで限られた地味な職種しか知らない身です)

コロナ前でリモートワークといった働き方もまだ馴染みの薄い時代(地方都市では特に)、最先端の働き場所の一つなのではと思い始めていたコワーキングでにこやかにパソコンをやっている女性って、なんか ス・テ・キ と思ってしまいました。

そして、自分もコワーキングに入居すれば、そんな方々とお近づきになれるかも😊と想像を膨らませていました。

そんなこんながあり、定年退職後に入居するコワーキングの条件としては、
”物理的な場所” & ”なんか素敵な方々が集まる場所”
の両方があるところと定めました。

ネット検索で、隣り街によさげなところがあるのを発見、早速見学に行きました。
そして気に入ってしまいその場で入居を決めました。
そこが退職直後から現在も入居しているコワーキングスペースになります。

入居中のコワーキングスペース紹介します!!

いわゆるコワーキングスペース機能の他、カフェ、イベントスペースも併設されています。
これらは徒歩10秒で行き来できます。

いわゆるコワーキングスペース機能

自分の机があって集中できる場所です。
パソコンは自宅用とは別にここに置いてあり、クラウドにデータを上げながら作業しています。
コピー機や会議室もあり、仕事環境はバッチリです。

入居者は30~60代で、ほとんどが一人起業家です。IT関連の方が多く、この他、建築士、マーケティング、プロモーション、営業関連など様々です。リモートワーカーや副業をされている会社員の方もいらっしゃいます。

60代は私含め3名。全員が会社定年後に起業した「定年ひとり起業実践者」です。私は個人事業主ですが、お二人は合同会社を設立され代表社員に就任されています。同じ世代、会社員からの転身組ということも共通で、”自分も頑張らなきゃ”と励みになっています。

コワーキング入居者同士での会話は楽しく有意義です。
一人会社の経営のこと、地域の商業や産業のこと、各人のビジネスのこと、ITのこと、世の中のこと・・・・若い方々も含め情報交換し合ってます。

皆さん志をもって自分のビジネスをやっていらっしゃる方々で、貴重な情報が得られるだけでなく、勇気をもらえる場所でもあります。

この環境にすっかり浸ってます。
会社員時代とは全く違う環境に身を置いている事を不思議に思う時もありますが、良き居場所です。

カフェ

コワーキングスペース機能は契約者専用ですが、一方カフェはどなたでもOKです。
通りすがりに立ち寄る不特定多数のお客様はあまり多くなく、地元の経営者、会社員、公務員、主婦、移住者、学生、その他、様々な面々がゆるやかな繋がりを求めて出入りする場所になっています。

スタッフもそうです。単なるアルバイトというより、交流の機会を楽しみにしている方々がボランティアとして入るケースも多いです。首都圏から移住されてきた方が地域と繋がりを持ちたいとお店番スタッフに応募してくることもあります。

地域活性化やら、イベントやら、何かをやってみたいという気概に溢れている方々が、お客様にも、スタッフにも大勢いらっしゃいます。年齢層は10代~70代と巾広いです。

私はコワーキングでの仕事の合間にカフェに行くのですが、ついつい長く話し込んでしまうこともあります。なので時間に追われて仕事をやっている時には、行くのを控えています。

カフェは私にとって、コワーキングとはまた別の居場所になってます。

イベントスペース

基本は貸しスペースになります。
公開セミナー、物販会場、ヨガスクール、料理教室、絵画教室、映画上映、寄席、コンサートなど、広く参加者を募っての会場として活用されています。
クローズドの企業研修やダンス会場等として使用されることもあります。

コワーキング入居者やカフェで知り合った方が主催するイベントもあります。知っている方が開催しているとなると興味も湧き、応援したくなって参加することもしばしぱです。
ここで開催されたセミナーに登壇したこともあります。
貸しスペースではありますが身近な存在で、居場所の一つになっているかもしれません。

この他、広場というか中庭もあり、キッチンカーが週2回ほど来たり、屋外イベント(出店、運動会・・・・)が開催されることもあります。
天気の良い日は子供たちの声が楽しそうに響いています。

コロナ禍を経て、更には認知が広がり、出入りする人々も増え、コワーキングスペース全体がより開放的になってきているような気がします。

私にとってここのコワーキングスペースは、物理的な場所というだけでなく、緩やかな繋がり、コミュニティの機会の場としてますます大切な居場所になってきています。

仕事のこと

2年8ヶ月前のブログに、こんなことを書いていました。

会社員であれば、仕事していく上での関係者が居て、業務内容が提示されます。それが居場所にも成り得ますが、個人であれば、仕事で活躍しなければ居場所も何もなく。
  (中略)
仕事相手と共に頑張り、喜んだり、笑ったり、時には悔しい思いをし、励ましあったりし合いながら一緒に活動する。そこに居場所があるのだと思います。
  (中略)
定年退職後に個人事業主やってるおじさんですが、居場所が出来てくると楽しくなってきます。「物理的な場所とそこに集まる人々」「活躍できる環境」ともにです。そしてそこに、やりがいとか、生き甲斐があるのだと思ってます。

コワーキングスペースは確かに良き居場所ではありますが、一方「活躍できる環境」(=仕事)が当時はまだあまり無いとブログに綴っていました。

現在仕事はあります。

お客様である中小企業の社長さんとは日々やりとりしていまして、そこに「活躍できる環境」があります。

ちなみに個人事業主にとって案件の獲得はとても重要ですが、そのきっかけはご縁が大切ということが、やっていくうちにわかってきました。

そのご縁ですが、なんとコワーキング入居者であったり、ここで出会った人たちがきっかけとなることが起きてます。

実際の仕事場は各中小企業さんであり、コワーキングの外なのですが、コワーキングでのご縁がきっかけで繋がったということがしばしば発生しているのです。

今後のこと

現在のコワーキングスペースですが、入居期限みたいなものは今のところありません。

出来れば長く居たいです。

ちなみに、入居料と自宅からここまでの交通費を合わせると、月5万円程掛かっています。

この分を自力で稼げるうちは、入居し続けていたいと思ってます。 

健康であることが大前提でその上で稼げていることです。 

長く居たいと思うことが仕事のモチベーションになっているかもしれません。
コワーキングに居続ける為にも頑張るぞー💪って。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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