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鳥に歌う

この十日間くらい精神のアップダウンが激しくて大波小波に翻弄されつつようやく落ち着いたところで正月休み明けを迎えた感じなので、このタイミングで自分を仕切り直そう!というわけで朝からパソコンに向かっています。おはようございます。あけましておめでとうございます。2021年って字面を改めて見ると未来感しかなくないですか?そんな四十路まっただ中ですが、今年もよろしくお願いします。

年末、26日にライブペインティング企画「モノ・ジ・トリ」の12回目をインスタグラム経由でリモートで行って、あくまでも私個人の感覚なんですけど、勢いづいてやり過ぎてしまって、しかも演奏自体はその勢いに全く追いつかずチグハグで、ao to iu_さんの絵はとても素敵だったし楽しい時間を過ごせたんですが、いろいろ思うところあってそこから調子が乱れまくってしまいました。取り返しのつかないことをやってしまったんじゃないかという不安がしばらく拭えず、バイト先の大掃除にはどうにか顔を出したけど翌日は微熱が出てしまい、ここ何年か続けて誘って頂いていた年末恒例ライブ出演もなければ、例年だとバイト先の年始営業はかなり忙しいのだけれどそれもなく、コロナの心配さえなければ友だちを誘ってごはん食べに行ったり初詣に行ったりするんだけど、基本的には出かけずにずっとうちにいて、代わりにLINEやFacetimeで長電話や対面飲みしたりして調子に乗って飲みすぎてまた調子を乱し…(自業自得)。強いて言えば、大みそかにまあまあ部屋の掃除ができたのとradikoや配信などメディアを通じて年末感を味わえたことだけはよかったかな。あんまりメンタルが低空飛行なので思わずジンを久しぶりに買って飲んだら(ロゴにカワセミが使われてるやつと目が合っちゃったんです…)やはりジンはボトルで買っちゃいかんと再認識したり、やけっぱちで元旦からキャロットケーキを焼いたり無農薬レモンでジャムを作ったり、年越しそばは食べ損ねて2日の昼に納豆そばを作って食べましたよ。

けど十日ほど経ってやっと思えたのは、去年コロナで出かけられずヨガを始めてみたら自分の体や心の動きのクセに段々に気づけて、ao to iu_さんにサポートしてもらうことで配信での演奏を続けられたことで、不完全燃焼だけどああいった形で積年の思いを外に出したことは、あれはあれで良かったんじゃないかと。クヨクヨするのはもう止めにしよう。

「モノ・ジ・トリ」から数日経ってウクレレを手にして練習し始めたらやけに楽しくて。今使ってるウクレレは、パイナップル形の方は2010年の2月くらいにsoundhouseで購入、Low-G弦を張ってるルナさんは、同じ年の春くらいだったか辻堂に当時お住まいだった宗田さんのホームレコーディングに泊りがけでお手伝いに行ったとき、ギャラ代わりにとジャイアン的に強引に貰って帰りました。そこから約十年間の今に至るまでの道筋は、もはや、この二本無しでは考えられません。とはいえどちらもガタが来ているので新しくウクレレ買いたいなあと思い始めてもう一年以上経過してる気がするし、今使ってるノートパソコンも買い替えようかなーと迷いに迷って二年は経ってるかも。ヨガをやってるうちに改めて気づいたのは自分の動作が基本ゆっくりめなことです。脳みそで言葉を使って考えるスピードと集中力だけはあるのだけれど、言葉のイメージに過剰に支配されがちで、頭と体の連結がうまいこといってなくて、身体的に緊張が強くて不安感がデフォルトだけどエネルギーがあって案外明るかったり、人としてアンバランス。おそらく体質と育ちと両方の要素により。

もしウクレレのルナさんが手元に来てなければわたしはLow-G弦を知らなかったかもしれないし、宗田さんちでホコリにまみれてたルナさんは今やボディーにうっすらひびが入っていつどうなってもおかしくないくらいのご老体だけどこの十年ルナさんがここまで音を鳴らすことはなかったかもしれない。出会いってすごい。わたしが生まれて今ここに今の自分としていることも選びようがない出会いと言えば出会いなのかも。

ここ数日で一番胸ときめいたのは、昼下がりに部屋でルナさんをぼんやりひきがたってたら窓ガラス一枚を隔てたベランダにヒヨドリが飛んできて、わたしとの距離は2~3mのところにしばらく滞在していたのですが、なんか、演奏に耳を傾けてくれてるような感触があったんですよね。嬉しさがじんわり胸にこみ上げました。鳥に通じるように歌えるようになったら。これが今年の目標でもいいかもしれません。

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