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コンビニエンスウェアから考えたこと

ファミマの衣料品が人気らしい。メディアでも目にするし服飾系学生のSNSなんかでも見るので本当に流行ってるんだろう。ローソンでは無印が買えるし、最近だとフリークスストアのニットなんかも売ってるらしい。

コンビニで服買うならもっと良い服買えよって発言がSNSで炎上していたり、逆にコンビニでも質高いんじゃ!とメディアが賛美していたりで、とにかく色々話題のよう。

個人的には必ずしも高いから=良いっていうわけでもないだろうし(久米繊維みたいなブランドもありますし)、コンビニの場合は店数が多いからこそ多く積めるぶん価格抑えられたりするんじゃないのかな…とか、「これ実はコンビニで〜…ドヤ!」「コンビニウェアを着こなす私ドヤ!」みたいな、ちょい前のワークマンみたいな文脈もあるのかなと感じる。

昔、旧友が東京を指して「ユニクロがコンビニのようにあるんやな」と表現したのの逆、「ならコンビニで服売ればええやん」みたいな発想なのかな…とか。
大昔は食品類しか売っていなかったコンビニが文具、化粧品、カード類、生鮮食品と何でも売るようになって次に衣料品って、これは単にダイエーとかヨーカドーとかイオンとかのミニ点在Verなだけじゃないかと思ってみたり。

年末、岩手県宮古市に行ったらユニクロがなくてびっくりした。
年明け沖縄に出張した際も宮古島、石垣島にはユニクロはなかった。
ぼくは今までユニクロってどこにでもあるもんだと思いこんでいたけれど、そうじゃなかった。
たぶんユニクロの無い土地がいくつもあって、それでもそこにコンビニはあって、そこで流行りの洋服買えるなら、若い人は嬉しいのかもしれない(岩手県岩泉町には無印はないけどローソンでちょっとしたものは買えるように)。

でもいつか物珍しさに対して量が上回ったら、ぼくが思春期だったころのように一周回ってスーパーで服買ってるやつダサい…みたいになるんだろうか?
それとも今はもうそういう風潮はないんだろうか?(ユニバレ、ユニバレいいつつユニクロは大流行だし)。

コンビニエンスウェアがどうなろうと、既存の有名ブランドものが欲しい人は一定層いるとして、実はコンビニエンスウェアの影響をくらうのは、まだ知名度のないブランドだったりショップのECなんじゃないのかなって思う。
コンビニで買えたら送料かからないし待たなくていいし。あとは昔から地元にある衣料品店とか(これはもう既にユニクロやショッピングモールに気圧されているように感じるけれど)。

ヴィレッジヴァンガードの業績が悪くなったという報道も目にした。
これもここまで書いたことと似たことが要因の一つとしてありそうな気がする。スモールECプラットフォームの台頭によって、ヴィレヴァンの専売特許のような商品ってネットでとても買いやすくなったぶん(ヴィレヴァンのポップよりもSNSでそれに近いものを見るようになったぶん)、気圧されたのかなと。

いずれせよ、これまであった売り場を他の売り場で破壊しているようでモヤモヤする。