宮本寿@クエスチョンサークル
組織論が語られる際に「リーダーシップ」が注目されがちですが、それ以上に重要なのが「フォロワーシップ」です。 TEDで紹介されたある動画をもとに、強い組織に不可欠な「フォロワーシップ」について、シリーズで考察してみたいと思います。
クエスチョンサークルの宮本です。“問いの力で組織を変える”をスローガンに掲げ、成長企業の組織開発やビジネスリーダーのリーダーシップ開発を支援しています。 私が“問い”に出会ってから、起業、今に到るまでに得た“問いのパワー”について、シリーズとしてお話ししていきたいと思います。
私には小学2年生の息子がいるのですが、彼は昨年から始めた野球にドハマりしていて、毎週土日は野球の練習に明け暮れています。 実は私も小さい頃は野球にハマっていたんですが、中学生の時に顧問の先生とウマが合わず、それ以来野球をやることも観ることも好きでなくなってしまいました。 今は息子の練習相手や送り迎えをすることも多いのですが、そんな時にあれこれ質問されます。 ・どんな練習が好きだった? ・誰が一番上手だったの? ・なんで中学でやめちゃったの? などなど。 一つ一つ答え
私は日頃「問い」を切り口に、組織づくりやリーダーシップ開発のお手伝いをしていますが、「問い」はその他様々な場面で活用できると思っています。 前回の記事では、ファシリテーターとしての「問い」の活用法に触れましたが、「問い」は顧客と商談をする営業場面においても有効な武器になると思っています。 私は長らく法人営業を経験してきましたが、かつての私は営業というと「説明」や「提案」のイメージが強く、商談においてはほとんど私が話していました。しかし、コーチングやファシリテーションを学ん
「人と組織の生産性向上」に関する情報発信をされているビジネスメディア『BizHint(ビズヒント)』に、当社の記事が掲載されました。 2021年9月9日に開催した当社主催のウェビナー「~テレワーク時代にも成長を止めない~“問い方”で変わる『自走型組織』のつくり方」の内容を交えながら、自走型組織の重要性や、職場で活用できる問いの観点を解説しています。 ▼詳細は下記よりご覧ください。 部下の自発性を高めるポイントは“問い”にあり⁉ 1on1や現場でも使える「良質な問い」3つの
数日前に、とあるお客様(製造業の部長層10名弱)と、オンラインでお酒を片手に懇親する機会がありました。いわゆるオンライン飲み会ですが、ごくごく普通の飲み会が、終わってみればお互いを分かち合うような、とても良い場になりました(手前味噌ですが)。 これを機に「自分がファシリテーターとしてどんなことを意識して『場づくり』をしているだろうか?」と自分なりに振り返ってみましたので、今日はその辺りをまとめてみたいと思います。 研修講師との比較から考える、ファシリテーターの役割 まずは
2021年9月9日(木)に開催した、弊社主催オンラインセミナー「~テレワーク時代にも成長を止めない~ “問い方”で変わる『自走型組織』のつくり方」の内容が、『ログミーBiz』に掲載されました。 実際の投影資料も交えながらご紹介いただいています。ぜひご覧ください! ▼前半パート ▼後半パート
皆さんがリーダーとして何か変化を起こしたいときや、上司の立場で部下をフォローするとき、どのようなことを意識して行動していますか? 私は、3つ前の記事から取り上げているTEDの動画に、そんなときに使えるヒントが沢山詰まっていると感じています。 今回はその内容を解説しながら、シリーズでご紹介している『フォロワーシップ』の考察を深めていけたらと思います。 (3分弱の動画なので、まだご覧になったことのない方はぜひ見てみてください。動画を見た上で記事を読んでいただくと、より納得度が
2021年9月9日(木)11:00~12:00に、無料オンラインセミナー 「~テレワーク時代にも成長を止めない~ “問い方”で変わる『自走型組織』のつくり方」を開催します! 今回は、メンバーの自走を促す「問い方」のポイントや、アクションラーニング(経験学習)をベースとした組織づくりの事例をご紹介したいと思います。 テレワーク時代の組織づくりに課題を感じている経営者、事業責任者、人事の方におすすめのセミナーです。ぜひご参加ください! ▼セミナー概要・お申込みフォームはこち
前回の投稿では、組織の変革にあたり多数派を巻き込むためには「フォロワーシップ」が鍵となることを、私なりの考察から解説してみました。 今回は、そんな「フォロワーシップ」が立場に関係なく発揮できると感じた、私自身の経験をご紹介したいと思います。 先輩のおかげで芽生えた納得感 私は以前、学生援護会(現パーソルキャリア)という会社で求人広告の営業をしていました。 『an』や『DODA』といった求人誌を扱っていましたが、営業をしていた私にとって、売上目標というものは必達のものでした
いまのマンションに引っ越して不思議に思うことがあります。 自然と挨拶し合うのです。顔見知りでもないのに。通りすがりに挨拶し合う雰囲気があるのです。 以前住んでいたマンションではそういった雰囲気はなく、「お隣さんだ」と分かっていても知らぬふりをしていました。 なぜでしょうか?? “5年前の私は挨拶しない人間で、いまの私が挨拶する人間に変わった”というわけでもなく、“あのエリアに住んでいると挨拶しないけれど、このエリアに住むと挨拶する”というわけでもありません。 例えは異な
最近、山口周さん(独立研究者、著作家、パブリックスピーカー)のウェビナーに参加しました。しばらく前に読んだ『ニュータイプの時代』を思い返しましたが、この書籍はここ最近読んだ中で、かなり面白かった一冊です。 山口さんが伝えている内容で特に納得したのは、下記の点です。 ・これまでの時代は、様々な「問題」があって、それを解決してくれる「解決策」に価値があった。 ・いまは、既に様々な「解決策」があって、解くべき「問題」を発見できることに価値がある。 確かに、私たちの身の回りには、
タイトルのような問いが投げかけられたら、あなたは誰をイメージしますか?スティーブ・ジョブズ?徳川家康?それとも『ONE PIECE』のルフィー?? 続いてもう1つ。 Q.「リーダーシップ」とは何ですか? こんな問いが投げかけられたら、皆さんはどう答えますか?統率力、率先垂範、創造性…。 普段何気なく使っている言葉ですが、リーダーシップ開発を本業にしている私でも、正直なところ一言で説明するのが難しいです。 一口に「リーダー」「リーダーシップ」といっても、捉え方や在り方
これまで私は、人材育成や組織開発といった事業に20年近く携わってきましたが、最近、多くの組織を見ていてある変化を感じています。 それは、「セクショナリズム」から「サイロ化」「タコツボ化」への変化です。 「セクショナリズム」とは、自部門の立場や利益を優先し、他部門を批判・排斥すること。いわゆる“部門間の不仲”です。「あそこの部署は…」「本社の連中は…」といった声を、以前はよく聞きました。 一方、「サイロ化」や「タコツボ化」というと、自分の世界に閉じこもり、自己完結して孤立
かつて私は、自分のリーダーシップスタイルに限界を感じたことがありました。 ファシリテーターとして関わっていたプロジェクトが、どうしてもうまく進まないのです。 私が頑張れば頑張るほど、誰もついてこない……。そんな感覚でした。 統率型リーダーシップの限界 フリーのコンサルタントとしての活動をしていた頃のことです。私はファシリテーターとしてプロジェクトの全体像を描き、各ミーティングでの段取りを用意し、ときには議論に入って答えを出していくことに精一杯でした。 しかし、議論を経て
「明日の待ち合わせは10:00だよね?」 「今日の朝ごはんは何食べた?」 「なぜ月は満ち欠けするの?」 「3年後、どんな変化が起こっているだろうか?」 ……これは、観点の異なる質問の種類を4つの例で表してみました。それぞれ順番に「確認」「情報収集」「発問」「問い」と分類できます。 自己理解や人間関係のテーマで用いられることの多い「ジョハリの窓」を用いて、質問の観点や問いのスタンスを考えてみたいと思います。 自社サービスに誘導しようとして気づいた「問いのスタンス」 私は現
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」 これは、太平洋戦争時に大日本帝国海軍で連合艦隊司令長官を務めた人物「山本五十六(やまもといそろく)」が残した名言です。 多くの人が一度は耳にしたことがある名言かと思いますが、これには続きがあることをご存知でしょうか。 やってみせ、言って聞かせて、させてみて、 ほめてやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、 任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、 信頼せねば、人は
私が見てきた「研修の落とし穴」 私は現在、アクションラーニング型の組織開発プログラムを通して、企業の組織開発、個人のリーダーシップ開発をお手伝いする事業を生業としています。かつては研修トレーナーとして活動してきた私が、この仕事にたどり着いた背景には、「研修で学びが得られても、成長するのは難しい」という葛藤がありました。 みなさんの中にも、数年前に受講した研修に対して「何を学んだか思い出せない」「いまの業務では一切活かせていない」と感じている方も多いのではないでしょうか。