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お金がなければ死ねということ?
イタリアでがんの治療を受け、寛解した私は、治療費も入院費も、そして今も飲まなければいけない薬も全て、完全無料ということに驚いた、ということは前にも書いた通り。
一方日本では、例えば年収500万円前後の人が病気になって治療費が月に約8万円を超えると、超えた分は国が援助してくれる、つまり50万円かかろうが100万円かかろうが、患者が払うのは約8万円という素晴らしいシステムの「高額療養費制度」というものがある。それなのに、今、その限度額を爆上げすると政府が決定していて、批判と反対の声が盛り上がっている。
8万円ぐらいなら(年収が高い人は負担額はもっともっと高額)いいいじゃない、と思える人も多いかもしれない。でもそれが毎月、何年もずっと続けなければいけない病気の人は、お金がないから治療を諦める、という事態も起きてくる。試しにSNSの乳がん体験者グループの人たちに聞いてみたら、がんの治療費は高く、長期に渡るから本当に大変だと言っていた。そのへんの話も盛り込んで、東洋経済オンラインに記事を書きました。
今日のニュースでは島根県知事が「国家的殺人未遂」だと厳しく批判しているけど、そう言われても仕方なのない悪法だと思う。「世界に誇る日本の医療保険制度」と政府はよく言っているけど、世界をもっとみた方がいい。
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