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インスタント・リビング(京都編)後記
※宮森みどりは、自分以外の何者かを演じる(なり代わる)作品を制作するパフォーマンスアーティストです。
作品はこちらからご覧いただけます。
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京都は桜満開の時期。観光客がおびただしく往来する中、私は京都のギャラリーで1週間のレジデンスをしました。
観光などは一切なし。ただ「日常を過ごす」という行動を自分に課していました。いわば、京都に住んでいるかのように過ごしていました。
そして私はこの行為を、旅行ではなく《インスタント・リビング》と名付けました。
インスタント・リビングについて
旅は、毎分毎秒が非日常です。知らない場所に行き、知らない人に囲まれて過ごすことは、刺激的で楽しいものです。
しかし、私は観光旅行が苦手です。例えば京都らしいものを見て、京都らしいものを買って、京都らしいコンテンツを消費することは、自身を観光客にしてしまいます。
観光客はどこまでいってもただの消費者で、観光地からしたらただのお客さんで、その非対称性を疑わないまま表面的に過ごします。観光旅行で出会う人と表面的でない話をする機会を持つことは、とても珍しいケースなのではないでしょうか。
私は今回の滞在で、「旅先で、どこまで旅人じゃなく居られるか」を実践しました。
コミュニティの根付いた場所を回る旅。場所を知るには、まず人から。それを文字通り行ったわけです。
インスタント・リビングのルール
京都で「日常」を送る上で、京都に住む人たちと関係を築くために、7つのルールを設けました。
googleの検索機能を使って初めて行く場所の目星つけないこと(人から教えてもらうのはok)
複数の、知らない人と会話をすること
「2」で知り合った誰かと、別日にもう一日以上会うこと
どんなシチュエーションでも、自身を旅人と名乗らないこと
地元の人が集まるような入りづらい店に最低1回入店すること
東京(居住地)での暮らしと乖離しないこと(週3日は仕事をし、夜は街に出る)
滞在中に出会った人との関係に、不用意に名前をつけないこと(こんなに息があったらもう友達ですね!などと安易に発言しない)
以上を守って過ごした7日間の大まかな記録を以下に残します。滞在中に出会った方のプライバシーに関わるので、有料化してあります。ご了承ください。
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