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介護の専門性とは何か を読みました。
「介護の専門性とは何か」を読みました。
「関係障害論」の著者 三好さんの本です。今から約20年前に書かれたもので、たった20年前(当時自分は9歳だった頃)にこういった主張がされていたのかと興味深く読ませていただきました。
感想
介護の専門性とは
「老人の食欲がなくなったらどうしますか?」
「床ずれが起きたらどうしますか?」
「食欲がなくなったら、チューブで栄養を取ってもらう。」
「床ずれが起きたら、エアマットを導入する。」
これらは科学的・医療的な考えだそうです。
「食欲がなくなったら、出前を取ってみる。」
「床ずれができたら、寝たきりにならないように座る生活をする環境を整える。」
この考え方と実践こそが、まさに"介護の専門性"だと三好さんは仰っています。
私は介護については素人なので恐縮ですが、食べたくない日も食べるのを強制させられたり、ベットや枕をコロコロ変えられたりしたら困るかも…と思いました。もちろん、ご利用者だけでなく介護するご家族や介護職員の方、医療関係者の都合も考慮して物事を決めていかなければならないというのは頭では理解できます。
制度をもっと柔軟に
他にも、個室と大部屋どちらかしか選択肢がない制度への疑問も呈されていました。この世の中には、現場を知らない人がいろんなことを決めて、現場の人間が窮屈な制度の中でなんとかしないといけない仕事がよくありますよね…。制度とご利用者の間に立たされる現場の葛藤について学ぶことができました。
制度がもっと柔軟になればいいのに、というのは教育の面でもよく思うことがあります。近年、子供の不登校の増加が話題になっていますが、大人数のクラスがいいという子もいれば少人数のクラスが合っている子もいるのは当たり前なのに、みんな規格を一緒にさせられて少しでもできなければ悪い意味で特別扱いしたり。こんなクソ暑い中で学校に登校させたり、甲子園を開催したり、親の都合で夏休みをなくしてほしいという人が出てきたりしていますよね。
実際にその制度を使っている何も言えない子供や高齢者が割を食っていることが多すぎると思うようになりました。せめてまずは自分の子供と親だけでも、悪習慣や制度から守っていかなければと思いました。
何も知らない私があれやこれや口出すのも違うと思いつつ、無関心なのもまた同じくらい罪だと思います。普段別の仕事をしている人も、気軽に福祉に興味が持てるような活動がしたいなと思いました。
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