23/2 和歌山・奈良紀行⑦
朝、和歌山を散歩した私は、ホテルで荷物を回収して和歌山市駅まで歩いてやってきた。
めでたい電車にのる。紀ノ川駅から分岐駅の雰囲気を感じ取ることができなかった。
沿線はいかにもローカルな感じがしている。強いて言えば富山ライトレールの北側を思い出す景色だ。
JKの関西弁でここが西日本なのを再度自覚する。紀伊半島から入るとどこからが境目なのかよくわからんになるのはさておき、ちょっと不思議な感じがあるな。関西だけは若い世代でも普通に関西弁を使う。他の地域だと若い世代は東京語に侵食されつつあるが。
南海電車のローカル線に揺られ、しばらくしたところで加太駅に到着した。
本当に鯛を売りにしまくっている。
加太を歩く。うん。氷見に似ている。
意外と駅から遠いところまで町が広がっているのも氷見そっくりだし、なんというか観光地というよりお店もあるローカルエリアという感じである。漁師町の個人店に行った。
美味い。こういうところに外れはないと古の文章にも書いてある。
鯛とタコが噛めば噛むほど味がして、うまかった。
飯食う前に加太春日神社に寄った。漁師町の小さな神社、言語化しにくい良さがある。
海水が来ているのか、海と同じ色をしていた。
しかし、驚くほどに水が透き通っている。綺麗だ。大阪湾じゃなくなるだけでここまで違うんだ。
大阪湾かどうかは正直詳しく知らないのでわからないが、突き出した岬町の部分でちょっと変わるんだろうと思う。
淡嶋神社。
Googleマップを見てみると面白そうな人形供養の神社を見つけたので行ってみることにした。
いや、凄いなこれ…しかし不気味さというよりは整然と整えられているという印象を受けた。
遊び心ある電車で、和歌山脱出を図る。
来訪は二回目、実質初めて街歩きをしたがのんびりしていていいところだった。他の関西と違ってガツガツしていない。
良い意味で大阪とのギャップを感じた。
みさき公園で乗り換えて、多奈川線乗り潰しのため多奈川まで来た。なんというかこれ、よく令和5年まで残ったなと思えるほど沿線には何もない。
来た電車で折り返すのは癪なので、深日町まで歩いてみることにした。
深日港からは昔、徳島や淡路島へ船が出ていたらしい。
帰ったあと調べてみたら、ここに向かうために難波から直行の急行も出ておりたいへん賑わっていたとの事である。
それを復活させようとしたのか社会実験をやっていたみたいだが、おそらくコロナで中止になったのだろう。
ちなみに駅間はものすごく近い。駅を出てすぐ歩いていたら、6分後に出てきた普通にここで抜かされた。歩いても大差ないね。
深日町は元々交換設備があったのだろう。高架駅だが、撤去されたホーム。ちょっと哀愁があった。
ここに来る途中に隣組長と書かれたお家を発見。大阪南部では今も残っているのか、と驚いた。
さて、みさき公園に戻ってきたところ、腹が痛くなったのでトイレに行っていたら普通に特急を逃した。毎時二本しか特急のない残念なダイヤなので仕方なく普通を待って乗ることにする。うーん
深日町のトイレは使用禁止になっていた。大阪の南側の悪い方のらしさである。
もはやある程度お客さんの多い支線状態になってしまっている和歌山市〜泉佐野の区間。特急も時間2本なので正直阪和線にすら負ける。
某無職の聖地が見えてきた。そんな場所でやったら参加者は来るはずもない。それが感想である。
泉佐野で空港急行に乗り継ぎ、堺まで乗車。都心に近づくにつれてどんどん混んでくる。
堺で降りた。
泉大津過ぎたあたりからおねんねしていた。
電車で普通に喋っている人が多い。ああ関西だ。
堺からは普通に乗り込む。ラピートと何かの退避で7分近く待たされた。
はい。難波の…ちょっと前。ハルカス見えるとこ。
多分乗りつぶしが面倒くさくなるあと最後の一つも今日中に乗っておこうという。高師浜線は運休中なのでまた今度。
大阪市に久々に来た気がする。思えばここ1年、特に大学に入ってからは大阪府内にすらよることが殆ど無く、四国や九州に行っていた。9月の時もそう。
もはや懐かしさすら覚える。大阪に来ただけでワクワクとドキドキが止まらなかった数年前がとても懐かしい。あべのハルカス、いいねえ。やっぱりよく考えられて建てられてるからシンボルとして美しい。
⑧へつづく