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独り身の女 バーサス 戦う女

この手から零れる愛は何でしょう1円単位で割り勘されて

一瞬の間が広がったカウンターあなたは覗くわたしは返す

お帰りはあちらですよと午前二時扉の音はやっぱり残酷

胸焼けに寄り添う影を追いかけて繰り返し見るローマの休日

親知らず抜いても消えぬ痛みには見透かされてる躊躇した過去

半歩からさらに半歩も開いたらいつかあなたは去って行くのね

あの曲の夜光虫になりたくてもらい泣きした空虚のわたし

愚かさとともに流れたコンタクトデイリーだから明日を見送る


今が割と前向きに生きているので、独身だけれど稼いだお金を自分のためだけに使って、時間も融通を利かせることができて、好き勝手動き回れることにちょうどいいな、これでいいなと思っている。
それは今のところ共通認識として二人の間にあって、でもわたしは波によってがっつり正反対のことを言い出すこともある。
我儘を言っているのはわたしだけなの?
わたしの心が狭いの?
そうは言っても周りを見たら空しくなるのって仕方ないんじゃないのって。
昨日まで同じ気持ちでいたものが急に180度変わるわけだから戸惑いは伝わってくるし、それをちゃんと感じ取ってはいるんだけど、心の底では分かってはいるんだけど、表面上わたしは勝手に裏切られた気持ちになってしまうのだ。
そう、だから今のところ割と自分の好きなものに専念できるというか、好きなものに200%力を注ぐことができる状態がとても心地よくて、楽しい。
同時にこの後訪れるであろう滑り落ちる感覚に怯え始めている。
何て身勝手な思考、性格だろう。
ホルモンの関係でなんてそんな都合のいい言い訳は許されない。
今のところは。


口角を上げれば主張し始めるほうれい線よあなたは強い

内頬を傷つけるのは恨み言そしてマックシェイクのストロー

ライターが急き込んだからやめました煙の中のあなたのことも

Shift+Delete+Altより躊躇うことなく抜くコンセント

人生はロックで行こうと意気込んでトイレに籠る夜明けは遠い

腹筋を割るより曝け出してみろこれからのこと今までのこと

送信を押すたび傷付く恋なのに絆創膏すら買わずに今日も

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